ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。同人・出版活動の報告を含みます。

ヴィクトリア朝

ITV『Victoria』 2016年放送のヴィクトリア女王の最新ドラマ

Amazon UKからヴィクトリア女王の最新ドラマ『Victoria』が届いたので、1話目を視聴しました。 女王の頼るべき人 序盤は影響力争いというか、子供扱いして権限を残したい母親 Duchess of Kentと、そのKent家に取り入っているSir John Conroy、このふたりとの…

『ヴィクトリア朝時代のインターネット』感想

ヴィクトリア朝時代のインターネット作者: トム・スタンデージ,服部桂出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2011/12/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 48回この商品を含むブログ (18件) を見る インターネットとヴィクトリア朝?…

『Under the Rose』7巻 春の賛歌 感想

待望の『Under the Rose』の新刊が発売されてから、しばらく時間が経過しました。本来はすぐ感想を書きたかったのですが、私にとって『Under the Rose』という物語は特別で、自分自身を問われるように内奥へ入り込んでくるもので、なるべく丁寧に味わい、咀…

『Under the Rose』7巻・最新刊発売

『Under the Rose』待望の最新刊! Under the Rose 7 春の賛歌 (バーズコミックス デラックス)作者: 船戸明里出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2011/09/26メディア: コミック購入: 5人 クリック: 59回この商品を含むブログ (37件) を見る 毎年秋頃…

『最初の刑事 ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』感想

『最初の刑事』は英国に誕生した、事件を追求して解決する存在たる「刑事」の一人、ウィッチャー警部を主役としたノンフィクションの作品です。警部はディケンズも取り上げるほどの人物で、彼が扱った「ロード・ヒル・ハウス殺人事件」は「英国屋敷殺人事件…

『Victorian Pharmacy』(ヴィクトリアン・ファーマシー)の感想を更新

蓄えていたストックの更新です。 『Victorian Farm』と『Edwardian Farm』の感想を更新(2011/04/15)に引き続き、ヴィクトリア朝の薬局を通じて製薬の方法や当時の治療方法、薬剤師の試験制度などを紹介する番組、『ヴィクトリアン・ファーマシー』の感想を…

近代イギリスの食事情考察まとめの紹介

余談ついでに。最近、資料サイトで紹介していた『英国ヴィクトリア朝のキッチン』のページビューが高いなぁと思っていたら(あくまでも相対的にですが)、大英帝国・メシマズのルーツというTogetterにて、紹介されていました。 この考察も面白いので、興味あ…

秋田書店『英国キッチンメイドレミー』電子書籍配信開始

林美里さんの『英国キッチンメイド・レミー』とメイド表現の進化(2011/02/06)と題して、「遂にメイドの職種名がマンガのタイトルに含まれる時代になった!」と驚いた作品が、電子書籍として配信されていました。 ソク読み/英国キッチンメイドレミー こちら…

『Under the Rose』電子書籍化・販売中

Twitterで呟いてそのままでしたが、理想書店(株式会社ボイジャー)で『Under the Rose』の電子書籍化が始まっています。今時点では1巻300円、2巻500円まで販売しています。 メルマガで来た案内を、以下、引用します。 TITLE:船戸明里「Under the Rose」デ…

資料サイトの更新情報

資料サイトSPQR[英国メイドとヴィクトリア朝研究]の更新情報です。 『英国メイドの世界』の解説でご紹介した侍女や執事やヴァレットが働いた屋敷Clivedeの主・Astor子爵家を扱ったBBCドラマの感想を書きました。主役は侍女Roseが仕えた、Lady Nancy Astorで…

『ビクトリアン・ファーム』NHKオンデマンドにて1話210円

NHK BS 世界のドキュメンタリーの中に、『ビクトリアン・ファーム』の「見逃し」向けの配信があったのでご紹介です。 23日放送(2011/01/06まで配信) 24日放送(2011/01/07まで配信) 受信料を支払っているので、この辺、受信料IDで会員制にしてくれるとと…

『ビクトリアン・ファーム』放送に関連して田園風景を描く資料

明日の12/23に、NHK教育で『ビクトリアン・ファーム』の放送が行われると紹介しました。 Victorian Farm: Rediscovering Forgotten Skills作者: Alex Langlands,Peter Ginn,Ruth Goodman出版社/メーカー: Pavilion Books Ltd発売日: 2008/10/20メディア: ハ…

NHK教育で『ビクトリアン・ファーム』の放送あり

Twitterにて教えていただきましたが、2010/12/23 18:55〜19:35で『地球ドラマチック▽再現!19世紀のクリスマス〜ビクトリアン・ファームへようこそ』と題して、クリスマス版が放送されるようです。 同番組は、19世紀ヴィクトリア朝の農場の暮らしを再現・体…

日本ヴィクトリア朝文化研究学会第10回全国大会の参加・感想

2010/11/20(土)に名古屋大学で開催された学会の全国大会に参加しました。細かく書くと長くなりそうなので、ざっくりと。概要理解が間違っているかもしれない点はご容赦を。自分の領域以外は基本的に知らないことが多いです。 1.研究発表 会員の方による研…

資料サイトの名前を本サイトと同じにする・随時増加中

WordPressで作っていた資料情報サイトSPQR[英国メイドとヴィクトリア朝研究]を、ホームページと同じ名前に戻しました。ついでにホームページの方もシンプルにしようと試行錯誤中です。 ページ数も増えてきて、紹介している資料は参考資料(34)+小説/コミック…

宮崎駿監督アニメの服装とメイド服イメージについて

昨日、『ルパン三世 カリオストロの城』を見ました。クラリスの衣装を見ていて「いいなぁ」と思いつつ(潜入中の不二子の服装もですね)、あらためて「宮崎駿監督的スカート・袖・ドレス」の描写が、ヨーロッパ的でかつクラシカルな雰囲気の衣装の原点のひと…

メイド・執事、使用人の規律・訓練、フーコー的観点

メイドや執事といった使用人の歴史を学んでいて、以前から疑問に思っていたことがあります。ヴィクトリア朝に見られる、上級使用人と下級使用人の間に存在する厳しさ、「規律」と、分業制度に見られる細かな役割分担はいつ始まり、どこから来たのか、という…

NHK-BSにて『実践!19世紀エコライフ 〜ビクトリアン・ファームの秋〜』

以前、ブログで御紹介した、ヴィクトリア朝の農場での暮らしを体験する『Victorian Farm』が、08/19〜20の間に、NHKのBSで放送していたようです。現在、NHKオンデマンドでも視聴可能とのこと。 実践!19世紀エコライフ 〜ビクトリアン・ファームの秋〜 "DVD…

英国資料・映像更新情報

ヴィクトリア朝を中心に資料を集積・整理している自分のサイト「英国ヴィクトリア朝の暮らし[SPQR]」にて、3〜5月で更新した情報のリストです。新規の書下ろしと、過去にブログで掲載したものの再編集分を更新しています。 5月更新 [映画/ドラマ/映像]The Sc…

ヴィクトリア朝の表現規制と作家

ヴィクトリア朝は『シャーロック・ホームズ』のイメージや、『エマ』のメイドなどで街並みや衣装、生活様式といった点で伝わるところも多いですが、価値観、特に道徳面では非常に厳しい時代でした。社会に力を持った中流階級は福音主義と呼ばれる、宗教上の…

ヴィクトリア朝の照らし方いろいろ

大英帝国のもうひとつの側面が描かれる。アラン・ムーア『フロム・ヘル』、このエントリを読んで認識の差が非常に面白いと思いました。(作品『フロム・ヘル』の評価は参照先URLにてどうぞ。自分はジョニー・デップ主演の映画版がトラウマになって読んでいま…

DVD『Dorian Gray』(『ドリアン・グレイの肖像』)感想

[映画/映像/ドラマ]『Dorian Gray』(『ドリアン・グレイの肖像』)を更新しました。美青年の変化がなんともいえません。

日本における「メイド文化」を当事者として語る時期

日本ヴィクトリア朝文化研究学会より、毎年5月に発行するニュースレターに「日本でなぜメイドが受容されたのか」についての寄稿の依頼があり、お引き受けしました。このテーマ自体、この1年、強く自覚するものではありましたので、掲載されるされないは別と…

『フロム・ヘル』コミックス

フロム・ヘル 上作者: アラン・ムーア,エディ・キャンベル,柳下毅一郎出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2009/10/09メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 19人 クリック: 237回この商品を含むブログ (101件) を見る フロム・ヘル 下作者: アラン・ムーア…

メイドや執事の労働環境と、階級の違いによる差異

メモ書きというか、課題出しのようなものです。 「35過ぎて独身でいること」の限界とはなにか こちらをはてぶ経由で読んで、結婚に対する国や時代、立場の違いが興味深くて、感想書きます。 家庭持ちが好まれなかった家事使用人職(private domestic serva…

日本ヴィクトリア朝文化研究学会・総会と英国文化

案内状が来ました。2009/11/14(土)大東文化大学で開催なので、出かけてきます。 出版した本があると良かったのですが残念ながら延期なので、ご挨拶だけとなりますが、いろいろな方にお会いできればと思います。もしも船戸明里先生にお会いできたら、今年の…

サラ・ウォーターズ『半身』(Affinity)DVD化&今年発表の新作主役はメイドの子供

「そろそろかなぁ」と思って検索してみたら、去年映像化されていたようです。早速買ってみたので、連休中にでも感想を書きます。 これで、サラ・ウォーターズの「ヴィクトリア朝(百合&お嬢様&メイド)三部作」は全部映像化されましたね。個人的には作品と…

フットマンの手記の話をしていて思い出す

フットマンの手記の話を書いていて、『エンバーミング』2〜3巻の感想を書き忘れていたことに気づきました。 3巻は切り裂きジャックが題材で、先のエントリで書いたヴィクトリア朝の「伝わってくるゴシックホラーなメインイメージ」の作品でありつつも、当…

『従僕ウィリアム・テイラーの日記―一八三七年』読了

同人活動の話ばかり書いていましたが、そろそろメインに戻ります。この時代の魅力を伝える、役に立つ情報を書くのが、主題のひとつでもありますので。 以前日記でご紹介した『従僕ウィリアム・テイラーの日記―一八三七年』(2009/08/03)を今週読み終わりまし…

『THE YOUNG VICTORIA』(邦題:『ヴィクトリア女王 世紀の愛』)を視聴する

AMAZON.CO.UKは注文が終わってから1週間以内に来るので、素晴らしいです。 100分程度の映像で、やや駆け足ですが、ヴィクトリア女王が即位する直前から、アルバート王子と結婚して共同統治的な役割分担するまでの間を描きました。 王宮が舞台なのでケンジン…