ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

旅行記

ヴェルサイユ宮殿と縁がある「デイリーメイド」

はじめに 今年の夏に友人とフランスに行っていました。目的としてはパリを歩くこと、美術館巡りだったのですが、ちょうどフランスに行くと決まったとき、何か「今までの自分と縁があるものが無いか」と考えました。 イギリスに行ったときも『エマ』アニメ版…

旅に出ていました

コミティアの翌日からフランスに出かけ、無事に帰国しました。 フランスはイギリスよりも開放的で、今回訪問したほぼすべての美術館・屋敷で室内撮影が許可されていました。なので、デジカメで1000枚以上、室内やら家具やら装飾やらを撮影してきました。イギ…

その8:最終日

かなり間隔があきましたが、ラストです。 起床:06:00 最終日、前回の旅行ではヒースロー発11時の便で帰国しましたが、今回の全日空は19時発。十分に余裕があります。この日は、特に細かい予定は考えていませんでしたが、折りよく日曜日だったので、日曜にし…

その8:4日目:後編:ロバート・アダムのカントリーハウスへ

予定6:大本命の屋敷・Osterley Parkへ 地下鉄で一本・意外と近い穴場のカントリーハウス 気になっていたカントリーハウスのひとつです。自分の中では、KenwoodHouseや、他のどの観光地よりも、今回の旅行のメインディッシュ、ここを味わいたいがために、旅…

その7:4日目:前編:ロンドン横断

起床:02:00、06:00 再び、目が覚めたのは午前2時。という暮らしが続きました。これは時差ボケなのでしょうか? 予定1:Eaton Place ドラマ『Upstairs Downstairs』の舞台 イギリス・1970年代に放送され、第五シリーズ全68話まで続いたドラマ『Upstairs Do…

その6:3日目は遠征

起床:02:00、06:00 再び、目が覚めたのは午前2時。テレビをつけて、ぼけっと眺めています。日付は忘れましたが、『カードキャプターさくら』や『遊戯王』も放送していました……英語吹き替えになっていますが、声が太いです。 天気予報を見ると、午前中は雨…

その5:2日目は屋敷行き

起床:02:00、06:00 翌日、目が覚めて窓の外を見ると、まだ外は真っ暗。午前二時です。もう一度眠りにつきましたが、目覚めてもまだ午前六時。外は真っ暗、なんとなく窓の外を眺めて、夜明けのロンドンを待ちました。 赤みがかった夜明けの空が、段々と抜け…

その4:1日目・日本発・ロンドン着

旅行前に 人生で初めての海外ひとり旅。学生を卒業してしまい、歳を重ねると、いろいろ失敗することや恥をかくことに抵抗があって、海外で冒険をする心持はどこにもありません。リスクを避け、面白さを優先せず、明日を考え、トラブル無く日本に戻ってきて会…

その3:計画〜目的地と交通手段

目的地についてはその1に書きましたが、より細かいチューニングがいります。日程を組み、時間を無駄にしない為には意外と頭を使います。尚、この方式は久我の方式なので、他にもっと最適なものがあるかもしれません。ただ、この方法が自分にはいちばん(旅…

その2:計画〜ではどうやって?

ハイドパークのサーペンタイン池 行きたい場所は決まったものの、どうやって行くのか? 前回の旅行では「大英博物館の近く」のホテルを選びたかったものの、ツアーでは完全な指定が難しかったこともあり、「飛行機+ホテル」で選びました。今回は「ひとり旅…

その1:計画〜どこに行きたい?

背景 友人たちと今年もどこか海外に行こうと話していましたが、都合がつかず、国内で一生懸命探したのですが、素晴らしいところはいっぱいあっても、心の底から行きたい場所がありませんでした。今行きたいところは、イギリスしかないのです。 ロンドン 次に…

前奏、ということで

ホテルの窓から、朝の光景。 きっと、煙突下の一番上の窓辺りにメイドさんが寝ていたのでしょうね。メイドさん関連本では必須の英語atticです。滞在した頃は晴天が続き、夜明けも昼間の空の色も鮮やかでした。霧を見れないかなぁと滞在前は期待したのですが…

再び渡英

もうそろそろ、というにはシーズンもぎりぎりですが、今年も行ってきます。まだ準備が終わっていませんが、今年のテーマは『ロバート・アダム』&聖地巡礼(『エマ』ではなく、もっとマイナー)です。去年は紳士を連れて行きましたが、今年は連れて行きませ…

番外編、或いは本編

イギリスといえば? 我々の年代にとって、イギリスといえば「ロビンマスク」です。ロンドンの観光名所「タワーブリッジ」を必殺技にする、イギリスきっての超人です。 ところが、イギリスに行くと決まった時、友人二人は口を揃え、こう言うのです。 「イギリ…

外伝 Let's go to London with the 'Gentleman'

日本を発ってロンドンに向かう途上、ひとりの紳士と出会いました。 「故郷へ、久しぶりに帰る途中なんだ」 口髭の似合う彼は、こう語りました。 初めてイギリスに行くことを告げると、彼はしばし目を閉じました。 「……テームズ河の対岸から眺める国会議事堂…

7 イギリス行き1日目

長々となりましたし、既に旅行終了から七ヶ月以上を過ぎていますが、イギリス旅行記を再開します。前回までは日本での準備でしたが、あとは実際に行ってから経験したことなどを中心に書きます。旅慣れた人や語学に堪能な人では遭遇し得ないような事態にも、…

6 チケット手配

バース行きバースへ行くのを決めたとき、選択肢はふたつありました。ひとつはオプショナルツアー。しかしこれはバスの移動で拘束時間が長く、自由な時間設定が出来ません。そうすると必然的に、鉄道での移動になりました。 そこでひとまずHISでバース行きの…

その5 バースへ

■行きたいところをすり合わせるそんなこんなで調べ物をしつつ、友人たちが作った旅行計画との調整に入ります。ひとまず大英博物館、ヴィクトリア&アルバート博物館、自然史博物館の基本を押さえつつ、アスコット競馬場、コートルード美術館、ハロッズ、カム…

その4 ロンドン市内観光計画

まだ旅行記に辿り着いてもいませんが(笑) ■ロンドン市内に屋敷はあるのか?ApsleyHouse/Englis Heritage(URL)そもそもロンドン市内に屋敷があれば、これほど楽なものはありません。限られた時間を有効に使うという観点で候補に挙がったのはApsleyHouseでし…

その3 カントリーハウスは遠い

どこに行く?その後、三人で行きたいところをピックアップすることになりました。ヴィクトリア朝の生活や使用人の知識は異常にあるものの、いざ実際の観光地は?と問われると、それほど知りません。ヴィクトリア朝関連で散々学んでいるはずのロンドンも、実…

イギリス旅行記その2 イギリスに行こう

イギリス・ヴィクトリア朝の生活を追いかけながらも、イギリスに行った経験はゼロでした。行きたいなぁと思いつつ、英語が喋れるわけでもなく、ひとりで行く度胸もありません。 しかし、今年2004年、以前一緒に海外に行った大学時代の友人と三人で集まり、「…

イギリス旅行記 その1 簡単な感想

友人たちと出かけてきました。いろいろとイベントが発生したものの、概ね運には恵まれており、楽しみながら帰国できました。街並みは本当に綺麗でしたし、森薫先生のHPにあったと思える「百年前の地図がそのまま使える」という言葉も実感できました。 ただ、…