ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

『MANOR HOUSE』通常版発売の様子

公式サイトには出ていませんでしたが、アマゾンで見つけました。



MANOR HOUSE』の通常版が出るそうです。





1万円近い値下げ(AMAZONの予約による値引きを入れれば)ですので、普及に大きく繋がりそうですね。初回限定版とは相違がありますが、値段の面で今まで買うのを控えていた方にとっては手が出しやすくなったかと思います。



また、バラでも売るようですので、興味のある方はそちらから試すのもいいかもしれません。そのときは特典ブックレットが無いのかと思いますが……



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超絶オススメなので、是非にも。



当ブログ内の『MANOR HOUSE』記事



見た感じ、初回特典は同じなのでしょうか? ただ、初回に付属していた2枚組みDVD『マナーハウス・ガイド』(原題『Treats From The Edwardian Country House』)はついていないようです。



ということですが、公式サイトの方では引き続き、「DVD-BOX」を売り続けるのでしょうか? 完売したのでしょうか? それがわからないと、どっちで買っていいのかわからず、どう違うのかも、買う人にはわかりにくいです。



情報の更新を待とうと思います。



で、ジェネオンって、こんなメイド服まで売っているんですね……


アメリカ版とイギリス版の違い〜きちんと調べてみた

ナレーションの部分が当初違いすぎるのかなと思っていたところ、久我の勘違いの部分もあり(詳細なコメントは覚えきれていなかった)ましたが、どこか違和感があったので、ざっくりと見ていたところ、細部でエピソードの割愛がありました。



以下、既にタイトルのある「シーン」自体が消えているものまであります。順不同で別の形で入っているかもしれませんので、ひとまず全部見てから、随時、更新します。しかし、こういう見方は疲れます……



これが「元にしたイギリス版とアメリカ版の相違」なのか、「日本語字幕版とアメリカ版の相違」なのかわかりません。


日本語字幕版タイトルとアメリカ版タイトルの相違

第一話:貴族の領分、メイドの本分(UPSTAIRS DOWNSTAIRS)

階下の面々(Introducing the Staff)

階上の家族(Meet the Family)

百年前を生きるために(Settling In)

ご主人様の到着(The Family Arrives)

マナーハウス初日(TheFirst Day at the Manor)

*ガイ様の誕生日(Master Guy's Birthday)

時を超える(Adjusting to Edwardin Life)



*このエピソードが無いです。『英國戀物語エマ 第二幕』第二話誕生日エピソードの元ネタになっているところです。


第二話:階級社会(MAKINGTHE GRADE)

それぞれの二週間(Social Positions)

メイドたちの涙(Problems Below Stairs)

チャーリーのメイド体験(Charlie the Skullery Maid)

執事の涙(Formal Dinner)

宴の支度(Final Preparations)

*晩餐会当日(On Best Behavior)



→*ヴィンテージワインの「一時的喪失」事件が無いです。


第三話:階下の反乱(THE SERVANTS REVOLT)

マナーハウスの朝(The Staff Lobbies)

レディの慈善(Charity Works)

レベッカ、倒れる(Illness and Frustrarions)

休日の過ごし方(Day Off)

新たなメイドたち(Past and Future Staff)

ガーデンパーティー(The Garden Party)

社会主義の波(Socialists Confront Sir John)


第四話:秘密の恋(TOUGH LOVE)

メイドの恋(Budding Romance)

主の資質(Family and Staff)

ハンティング(The Sporeting Party)

許されないこと?(Double Standards)

ヴィンテージワイン(Vintage Port)

止められない(Kenny and Ellen)

アンソンの孤独(Miss Anson "Takes the Waters")


第五話:大英帝国(DAYS OF EMPIRE)

結婚記念日(The Tutor & the Wedding Anniversary)

シェフの不在(Preparing fo the Raj Dinner)

インドの夜(The Raj Celebration)

衣裳づくり(Preparing for the Empire Ball)

仮装舞踏会(The Empire Fancy Dress Ball)


最終話:勝者と敗者(WINNERS AND LOSERS)

最後の一週間(The Final Week)

時代の終わり(End of and Era)

最後の宴(The Servants Ball)

大戦の足音(What the Future Holds)

彼女たちの未来(Women Transformed)

貴族の消える日(The Family Departs)

*タイム トゥ セイ グッドバイ(The Servants Depart)



*Tutor、Jessica、Antonia、の去るシーンが無い。


BONUS DVD FEATURE

『EDWARDIAN HOUSE DIARIES』が、アメリカ版にあって、日本語字幕版に無いです。これは「使用人役を演じた人たちが、ビデオカメラのある部屋で素に戻って、本音を漏らすシーン」で編集されています。



登場人物/階段の下



『MANOR HOUSE』関連の日記(古くは2004/04/15から)



Manor House [DVD] [Import]

Manor House [DVD] [Import]



アメリカ版はこちら。



MANOR HOUSEについてのブログを表示する.



補足(2007/06/02)

もとなおこ先生のブログに、『MANOR HOUSE』との出会いが語られており、その中で、「日本語字幕版は英国版」との記述がありました。



DVD「マナーハウス」発売です/もとなおこ公式サイト*レディー・ヴィクトリアン*Dearホームズ



もとなおこ先生の所持していた映像は、VHS版・英国版『The Edwardian Country House』。見たことの無いパッケージが紹介されています。今回の企画に関するエピソードも面白いです。


『MANOR HOUSE』本日発売!

本日無事に『MANOR HOUSE』限定版が届きました。二つ購入し、ひとつは英語勉強中の友人夫婦へプレゼント予定です。ある程度満足したら、他の友人へ布教してください(笑)


副読本はミニ『エドワーディアンガイド』

映像を見るのは何気なく覚悟が必要で(途中で止められない)、先に今回の初回特典副読本・村上リコさん監修の『エドワード朝生活の手引き』を読みました。



元々、『MANOR HOUSE』はその稠密なドキュメンタリーを構築するため、かなり研究したと思われ、オフィシャルサイトでは膨大なドキュメントが公開されています。



さらに、森薫先生が先に知ったという副読本も存在し(久我も副読本が先でしたので奇遇です)、そちらでも欄外のインタビューや映像に乗り切らなかったエピソードも盛り込まれていて、お腹いっぱいなのです。



そうした資料から、日本の視聴者向けに抽出されたエッセンスが、この『エドワード朝生活の手引き』です。村上リコさん監修で、『エマ ヴィクトリアンガイド』的な整理のされ方と、的確な人物整理で、初めて見る方にもわかりやすい内容になっています。



後日談、として出演された方々へのインタビューもあり、ほろっとします。



また、後半ではもとなおこ先生が執事を、森薫先生がメイドについて、『MANOR HOUSE』を絡めて語っているコミックスパートも、必見です。やっぱり、好きなことを描かれている方が、好きなテーマについて描くのは、打算も裏も無く、美しいものです。素直な好きが、伝わってきます。


アメリカ版とイギリス版

で、森薫先生は漫画の中で英語版との比較で、日本語字幕を見て「そんなこと言っていたのか」とコメントされています。その理由を英語力にされていますが、「アメリカ版」と「イギリス版」の相違が大きいと思います。



久我が初めてトレーラー(商品化する前の仮DVD)を見せていただいたとき、違和感が大きかったのです。それは、「同じ作品だっけ?」と、思ったことにあります。



以前、2004年に見たときは、「ナレーションが単位でセントを使っているから、アメリカ用なんだろう」と納得していましたが、イギリス版ではそんなにナレーションがありません。



どこが違うのかと言うと、「生の声の量」です。



イギリス版ではもう、登場した皆さん、しゃべりまくりです。「そんなこと言っていたんだ」と思えるほど、赤裸々に。それら多くの「生の声」が、アメリカ版ではナレーションであまり聞こえない印象が残っています。(2007/05/30注記:が、久々に見ていたのも大きいかもしれません。細部であまり覚えていませんでしたので、重なりも多々ありました。とはいえ、あるはずのエピソードがあったり、無かったり……混乱していますので、どこかで整理します)



そもそも、アメリカ版では、冒頭の重要な部分(ミスター・エドガー)のシーンが無かったり、微妙に編集ポイントがずれています。なので、今回、アメリカ版ではなく、イギリス版がそのままに「輸入された」ことに感謝しています。



ある意味、アメリカ版を買ったことで二つの楽しみ方を味わえるのですが。(補足:ちなみに今確認したところ、どうやらアメリカ版にある特典映像『EDWARDIAN HOUSE DIARIES』は日本語字幕版に無いようです)



ちなみに、久我はこれまでの3年間で、把握可能な範囲で20名程度の方に、AMAZON経由で『MANOR HOUSEアメリカ版をレコメンドしてきました。Region1という、日本では見られないDVDや、英語だけのビデオを、ブログを読んだだけで、求めるぐらい、この作品に魅力はあります。



それから三年を経て、簡単に入手できるようになりました。



「日本語字幕で見られる」上に、森薫先生などの協力もある副読本、さらには別売りで「生活にどうやって『MANOR HOUSE』の暮らしを取り込むか」を楽しめるDVDまでついているので、「とりあえずメイドに興味ある人」から、「イギリス映画にはうるさいよ」と言う方まで、楽しめます。



過去最高・空前絶後の『屋敷の映像資料』『使用人の価値再現』資料です。



まだ初回特典つきで買えそうですので、興味を持たれた方は、以下の公式サイトで情報をチェックされるのをオススメします。



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おまけ:スペシャルサンクスにMasaki Kugaと載せていただきました

日本のネット界、その中でのいわゆる「メイド界隈」で最も初期に『MANOR HOUSE』を取り上げていたこともあって、いろいろな経緯があって企画担当の方にお会いしました。



プロモーションに協力する方向で話が進みましたが、担当の方が忙しかったのか、久我の実力が足りなかったのか、今時点では連絡が取れていません。



しかし、それでも、スペシャルサンクスに名前を載せていただけました。ありがとうございます。



MANOR HOUSE』が発売されたことによって、多くの方がブログに感想を書くと思われますが、そうした時代が来たことをあらためて感謝して、三年の時を経て出会える、新しい『マナーハウス』を楽しみ、またその魅力を広げていきたいと思います。



発売、おめでとうございます!

そして、本当にありがとうございました。



こんな記事も。

日本のメイドも真っ青? 本場英国の貴族生活ロールプレイングが上陸!!



『MANOR HOUSE』関連の日記(古くは2004/04/15から)



AMAZONでのレビュー/『MANOR HOUSE』も書いています



Manor House [DVD] [Import]

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アメリカ版はこちら。



MANOR HOUSEについてのブログを表示する.



『MANOR HOUSE』明日発売

いよいよ明日です。



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公式サイトには発送準備に追われる今回の企画の方の言葉が出ています。こちらの方がいなかったら、日本語字幕版の発売も無く、また森薫先生の起用も無かったはずなので、より広範に『MANOR HOUSE』が普及する可能性も低かったはずなのです。



足を向けて眠れません。



本当に、お疲れ様でした。



これからが始まりになっていく可能性の方が大きいのですが、到着を楽しみにしています。



このところ更新が相次ぎ、森薫先生と村上リコさんの対談:中篇/『MANOR HOUSE』公式だけではなく、今回は、日本ヴィクトリア朝文化学会会長の松村昌家先生のコラムまで出ています。



と言う感じで、いろいろと書きたいのですが、明日も仕事です。今までに『MANOR HOUSE』をうまく紹介するテキストをブログの方には書ききれていなかったので書こうと思ったのですが、どうにも猛烈に忙しく(ルーチンではなく設計)、その上、同人活動の仕様決定も多々あり、泣きそうな雰囲気です。



自分が動かないと進まないものばかり……



『エマ』の第二幕も今回は感想を書きたかったものの、土日になりそうです。労働時間は今までとそんなに変わらないですが、密度が高く、慣れるまで少し大変です。



とはいえ、明日は給料日。



おいしいもの食べて、『MANOR HOUSE』みて(そして『名探偵ポワロ』みて)元気になります。


森薫先生と村上リコさんの対談

発売日の25日も迫ってきた中、燃料投下とのこと。



森薫先生と村上リコさんの対談/『MANOR HOUSE』公式



村上リコさんが『MANOR HOUSE』を知ったのは担当の大場氏経由とのこと。久我のサイト経由だったらいいなぁと思っていましたが、残念(笑)



今回は女性使用人メインで語っています。ちなみに、ハウスメイドの人たちはあんまり問題が起こらなかった分、そんなに本編では目立っていないです。きちんと仕事している姿が多かったです。



ただ、リアル・エマことレベッカは、ラストシーンが本当に最高です。ミスター・エドガーと、レベッカはわかっている人です。



レベッカは祖母がメイド、ミスター・エドガーは祖父が執事、というところで、「先祖の追体験」という感覚が、他の人よりロールプレイにのめりこむ要因になっていたのかもしれません。



告知のところでは、「応援してプレゼント」の企画も載っていますので、ブログを持っていたり、ホームページのある方は是非どうぞ。豪華商品です。


いろいろと忘れていました

様々に忙しく、『MANOR HOUSE』関連の捕捉を最近しておりませんでした。2007/05/10で第一期予約締め切りが行われたこと、様々な連載が始まっていることなど、公式サイトは更新が続いています。



第二次予約スタート/『MANOR HOUSE』



発売日に届くのが第一次予約、それ以降が第二次予約のようですね。



さて、『MANOR HOUSE』のプロモーションに協力するお話ですが、担当の方より再び何の連絡も無くなりました。なのでこのまま何もせずに終わってしまいそうな雰囲気です。



それとは関係なく応援はしますし、元々発売日を待ち望んでいるので、その日を待ちたいと思います。もう二週間を切っていますね。



また、別件ですが、村上リコさんの旅行記も更新されています。昨年、あの有名なハーウッドハウス(『Under the Rose』の屋敷外観のモデル)を訪問されたようで、羨ましい……ロバート・アダムの写真集で、日本では比較的有名なカントリーハウスだと思います。



英国貴族の邸宅 (ショトル・ミュージアム)

英国貴族の邸宅 (ショトル・ミュージアム)





こちらもカントリーハウスの雰囲気を知る上で、楽しめる旅行記になっているのではないでしょうか?


『MANOR HOUSE』をアピール&試写会

ブログやサイトに画像か映像を貼ると、森薫先生、もとなおこ先生の色紙が当たるキャンペーンが始まりました。いわゆるブログパーツですね。



はてなは確かJavaScript駄目なんで、画像にしておきます。



『MANOR HOUSE』をアピール



『MANOR HOUSE』特別試写会応募受付中



試写会は値段が高いと二の足を踏んでいる方にとって、最善の判断材料になるかと思いますので、ご応募されてはいかがでしょうか? 百聞は一見にしかず、です。発売日が待ちきれなくなるかもしれませんが。



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