ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

コミティア109参加終了

こちらは、2014/08/31(日)に参加してきたコミティアにて、再起動を強く決意したものです。







コミティア108にサークル参加

先日の05/05(火)に開催されたコミティア108にサークル参加してきました。スペースに足を運び、本を手に取っていただいた皆様、ありがとうございます! コミティアは参加し続ける限りにおいては様々な方が来訪されており、今回も初めて同人誌を手にされる方も散見しました。こういう機会は貴重なので、また夏の参加もしたいと思います。



とはいえ、このところ、自分自身は仕事の方に夢中になり、なかなか同人活動に時間を使っていません。そんな中、来週にNHK地上波での『ダウントン・アビー』放送が迫っているので、その後に、この界隈に興味を持つ方が増えていくことを願っています。そうした方達の受け皿になれると思いつつも、商業である程度本が出ている昨今、同人誌としてどのような切り口で本を作りたいのか、というところは引き続きの課題となります。



『ダウントン・アビー』を見る前に読んでおきたいカントリーハウスと職場の解説(2011/08/16に記載)



とはいえ、夏に向けてはここ数年の「メイドブーム研究」の集大成を作る予定なので、それが終わってから、英国メイド関連に軸足を戻す流れになりそうです。まずは足下を固めてから、これからについて考えたいとともに、『ダウントン・アビー』を多くの方と視聴できる時代を楽しみたいと思います。とりあえず、今週末ぐらいから時間の使い方を変えていきます。



ところで、5月のコミティアはここ数年で東館3つのホールを利用した大規模な開催が続いており、創作人口の広がりを感じずにいられません。また、コミティア自体が30周年を迎え、今回は記念としてコミティアを表現の舞台にされた作家による作品集が刊行されるなどもありました。



コミティア30thクロニクル 第1集

コミティア30thクロニクル 第1集





私にとっては2004年2月のコミティア67が初参加だったので、10周年となりました。1年に4回開催されるコミティアは私の同人活動では最も参加する機会が多く、常にいろいろな出来事がありました。初参加の際はコミケの勢いで大量に在庫を持ちこんで参加したものの、サークルスペースが狭く、また文章系はそもそも訪問する人が少ない、ということを知らず、イベントによる大きな差を実感させられました。10年前の話なので書きますが、初コミティア参加では、400部を持ち込みました。結果、80冊程度の頒布、率として20%という数字から、総戦力の多くを喪失したアムリッツァ星域会戦になぞらえたぐらいショックを受けました。イベントを理解していなかったためです。



しかし、実際に参加してみると、その数字でさえ、大きいと判明しました。コミティアはサークルアンケート回答者の頒布数字をティアズマガジンで公開しており、ネットで見つかるコミティア71の数字を見ると、中央値は22冊です。 コミケコミティアでは部数の動き方がまったく違います。



https://www.comitia.co.jp/history/71report.html



その後、コミティアへのサークル参加を行う中で、「コミティアの委託スペースを使った方が頒布部数が大きい」こともよくありました。2回目のコミティア68には委託参加で51部と善戦していました(『コミティア68』の結果(2004/05/23))。その後、一般参加して1桁ということもありました。



部数の観点で言えばコミティアコミケよりも難しいものですが(同人誌1トンを刷った経緯と部数決定のプロセス煮込み家とコミティアの相違を記載)、参加者の時間がなく目当てのサークルに一撃離脱していくコミケ参加時の行動と異なり、コミティアは比較的参加者に時間の余裕もあり、訪れた方と話す時間を持てましたし、表現される方との交流もありました。



あと、ネットの影響も垣間みることが出来たと思います。2005年ぐらいはイラスト同人誌はまだ冬の時代だったと思うのですが、pixivの隆盛に伴い、サークル参加者数も増えていったように思います。さらに、ニコニコ動画で人気の方が壁参加して行列を作る光景も間近で見ました。コミティアには「マンガでないと読まれにくい(人がそのエリアに足を運ばない)」的な雰囲気を感じていたのも事実です。しかし、それらはネットが次第に補完して多様なジャンルが成立しているように感じられます。



何よりも、コミティア独自の文化として素晴らしいのは、見本誌の一覧コーナーと、ティアズマガジンで読者支持で同人誌を紹介してもらえる機会です。これらははとてもユニークなものでした。



この2つは、どちらも通常ならば興味を持ってもらえない方々にも同人誌の存在を見つけてもらえる確率が高まる機会でした。ティアズマガジンでは、コミティア84と86で紹介の機会をいただき、実際にサークルを訪問してくれる方が増加する恩恵も受けました。



『ティアズマガジン』84/P&Rに『MAID HACKS』が掲載(2008/04/20)

次回『ティアズマガジン』86/P&Rに『英国メイドの世界』掲載予定(2008/09/18)



コミティア参加された方で、面白い・応援したい同人誌に出会った方は、是非、ティアズマガジンのPush&Review投票をしてみてください。 ティアズマガジン付属のはがきでも、ネット経由でも投票できます。



http://www.comitia.co.jp/form/pr/



同人サークルのモチベーションが上がりますし、紹介されることによって今まで出会えていなかった「より多くの読者に出会える機会」に繋がります。こういう「場」としてのコミティアの価値は本当に貴重なものです。


コミックマーケット85(2013/12/30)参加予定・サークルSPQR:東1H-24a

開催日時:2013/12/30(月) 10:00〜16:00

開催場所:東京ビッグサイト

スペース:東1ホール H24a サークル:SPQR

公式サイト:http://www.comiket.co.jp/



新刊『メイド表現の語り手たち 「私」の好きなメイドさん』(2013/12/14)を中心に持ち込みます。



表紙見本



本文見本





コミケ85・頒布予定物

『メイド表現の語り手たち 「私」の好きなメイドさん』(メイド好きが語るメイドブーム) 1,000円
『メイドイメージの大国ニッポン 新聞メディア編』(メイドブームの定着) 300円
『メイドイメージの大国ニッポン 漫画・ラノベ編』(メイドブームの可視化) 200円
『英国執事の流儀』(実在の執事の仕事の仕方) 700円
『英国メイドがいた時代』(『英国メイドの世界』の続く・19世紀末から現代まで) 700円
『誰かの始まりは、他の誰かの始まり
ヴィクトリア朝の暮らし短編集・総集編』
(短編51本)1,000円
『MAID HACKS』(実在の英国メイド・エピソード集)500円

3つの「初」でお出迎え

1.19名の豪華ゲスト

今回の新刊は19名のゲストの方をお招きした、私として初の試みです。メイドカフェの店長の方々やコスプレイヤー、ニュースサイト管理人、メイドカフェ研究者から、同人でおなじみの漫画家・イラストレーター、そして同人メイド研究の方々に加えて、プロで活躍される漫画家・小説家の方達にもご参加いただけました。



また、私の原稿が全体の20%以下になるのは初めてです。


2.「フルカラー/B5/100ページ/1,000円」&美しいデザイン

私はテキスト主体の同人誌を作ってきており、フルカラーは初めてです。今回はメイド服を来た方の写真やカラーイラストに加えて、読みやすさを追求したデザインを導入しています。カラーを使えることで、魅せ方の幅がとても広がりました。






3. 最後の「初」はイベント会場でお確かめください!

12年間で一度もサークル活動で行っていない、「ある特別な出来事」で、当日はお待ちしております。会場を訪れた方だけに向けた、記憶に残るサプライズではないかと。


既刊のご案内

『英国メイドの世界』からもっと英国の屋敷を眺めてみたい方には『英国執事の流儀』をオススメしています。メイド創作を読みたい方には11年間のメイド創作、『誰かの始まりは、他の誰かの始まり ヴィクトリア朝の暮らし短編集・総集編』をオススメします。



『英国メイドの世界』で扱った時代がどのように現代に連なっていくか、メイド衰退の歴史は『英国メイドがいた時代』を是非お読みください。現代釈迦にも繋がっていきます。


コミケでは販売不可能な著書の紹介

英国メイドの世界

英国メイドの世界





そして、こちらはいつでも。







それでは、よろしくお願いいたします。

コミックマーケット85当選・2日目の12/30(月)参加予定

ということで、東地区“H”ブロック−24aで、サークル『SPQR』として参加します。



あまりにもご無沙汰しておりますが、無事に生存しております。このところ著しく社畜化が進み、10月に役割の変化、11月からは2014年の計画諸々で慌ただしく、その上で仕事上で必要な勉強量も増加している状況で、なかなか同人活動に時間をさけていません。



そんな中、冬コミの新刊は準備中です。1年以上前から心に思い描いていた「ゲストの方たちをお迎えして、メイドについて語っていただこう」という本です。対象とする「メイド」はここ数年の私の経験の広がりと、尚且つ、日本におけるメイドブームを1993年の『黒猫館』の再度の盛り上がりを起点とすれば実に20年が経過します。



その間に生まれてきた「メイドコンテンツ」の枢軸を担ったのは、私は同人だと思っています。そこで、同人において独自の進化をした「メイド」を軸にしつつ、メイド喫茶やコスプレ、小説、イラストなどの世界へ広がっていったメイド表現を語っていただくことで、今現在の日本が到達した風景が見えるのではないかと考えました。



今回ご参加いただける19名の方々は、メイドへの熱い想いもあれば、英国メイドがいるヴィクトリア朝の時代背景が好きな方、喫茶を経営される方、コスプレ表現が好きな方など、本当に多様です。私がその表現に接し、好きだったり、縁があったり、興味を持っていたりと、私からの原稿依頼に応じて下さった方たちです。ゲストの方たちの公開は、来週2013/12/15(日)当たりを予定しています。



・タイトル:メイドイメージの語り手たち メイドがいるニッポン

・英題:What We Talk About When We Talk About Maids



メイドが好きな方にも、「メイド表現」に興味がある方にも、是非、ご一読いただきたい一冊です。そして、日本でここまで拡散している「メイド表現」を網羅することなどは到底不可能なので、もしもこの本を読んで、どなたかが思い浮かびましたら、是非、ウェブで教えてください。


制作中の呟き

コミケ参加無事終了&新刊を委託開始

近況報告

ご無沙汰しております。



無事にコミケに参加したものの、参加報告を書けないぐらいに慌ただしい日々を過ごしておりました。コミケ翌日も普通に仕事し、8月は休みがない状況でした。尚且つ、業務上のサービス開始が8月で4件続き、また社外向け説明会と社内勉強会のドキュメント作りと発表が重なってコミケと合わせると「ドキュメント作り→発表」が3回もあるなど、ある種、異常な状況でした。送別会2回、飲み会4回、コミケ打ち上げ2回、そして友人の発表会と、ある意味、リア充ですが、そろそろ自分の時間を作ろうということで、発表と勉強のためにより多く時間を使っていこうと思います。


コミケ参加レポートが書けない心理状況

と、既にお気づきの方もいるかもしれませんが、過去に熱を込めたコミケレポートを書けていたものの、ここ数回、そして今回に至ってはまったく書けない状況でもあります。ある意味、自分にとってコミケは「祭りの場」で、そこで出会うだけで十分なコミュニケーションがちょうどよいものでした。なぜならば、人と仲良くするために同人をやっているわけではなく、人との付き合いに楽しみを見出しすぎると、研究に時間を費やせなくなるからです。



しかし、出版をして、Twitterを始めてなど様々な経緯がありますが、自分にとって「コミケ」の場の位置づけが、変質してしまったという体感値があり、その理由も分かっていますので、しばらく昔ながらの方向、ネット上での引き籠りに戻ろうと思いますし、ちゃんとひとつずつ「終わらせる」ことも必要ですね。スティーブ・ジョブスの言葉を思い出します。




Your time is limited, so don't waste it living someone else's life. Don't be trapped by dogma - which is living with the results of other people's thinking. Don't let the noise of other's opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.

夏コミ新刊を委託、『とらのあな』とCOMIC ZINにて

夏コミの新刊『メイドイメージの大国ニッポン 新聞メディア編』(2013/07/31)を委託しました。夏コミの残部数というところで、無くなり次第終了となります。







あと、ゲスト原稿(といっても全体の1/3を占めるというエクストリームな量で同人誌1冊作れますが)の掲載されている、『メイドカフェ批評』も、委託が再開しているとのことです。







コミックマーケット84(2013/08/11)参加予定・サークルSPQR:マ34a

開催日時:2013/08/11(日) 10:00〜16:00

開催場所:東京ビッグサイト

スペース:東5ホール マ34a サークル:SPQR

公式サイト:http://www.comiket.co.jp/



新刊は新刊『メイドイメージの大国ニッポン 新聞メディア編』(2013/07/31)を中心に持ち込みます。



表紙です。






「めぐりあうメイドたち」
by umegrafix on pixiv





尚、今回の新刊は委託もせず、増刷もしません。


コミケ84・頒布予定物

『メイドイメージの大国ニッポン 新聞メディア編』(メイドブームの定着) 300円
『メイドイメージの大国ニッポン 漫画・ラノベ編』(メイドブームの可視化) 200円
『英国執事の流儀』(実在の執事の仕事の仕方) 700円
『英国メイドがいた時代』(『英国メイドの世界』の続く・19世紀末から現代まで) 700円
『誰かの始まりは、他の誰かの始まり
ヴィクトリア朝の暮らし短編集・総集編』
(短編51本)1,000円
『MAID HACKS』(実在の英国メイド・エピソード集)500円


『英国メイドの世界』からもっと英国の屋敷を眺めてみたい方には『英国執事の流儀』をオススメしています。メイド創作を読みたい方には11年間のメイド創作、『誰かの始まりは、他の誰かの始まり ヴィクトリア朝の暮らし短編集・総集編』をオススメします。



『英国メイドの世界』で扱った時代がどのように現代に連なっていくか、メイド衰退の歴史は『英国メイドがいた時代』を是非お読みください。現代釈迦にも繋がっていきます。


コミケでは販売不可能な著書の紹介

英国メイドの世界

英国メイドの世界





そして、こちらはいつでも。






コミックマーケット84当選・2日目(日曜日) 東地区“マ”ブロック−34aで参加予定

ということで、夏コミに当選していましたので、サークル「SPQR」として参加してきます。



今回の夏コミは新刊を作る予定ですが、どの方向性にするかは決めかねています。今のところ2つの方向性があり、英国家事使用人軸とメイドイメージ軸です。元々私は前者しか扱っていなかったのですが、縁あって後者にも足を踏み入れました。しかし、そろそろ後者を決着をさせて前者にリソースを突っ込みたいので、メイドイメージ本の集大成的なものにするかもしれません。



コミケカタログ on the Web:サークルSPQR



ただ、冬にはそもそも「同人メイドジャンル」的な本を作りたいので、その準備を7月から始め、12月に間に合わせたいと思います。



この半年の中で、ようやく労働環境が改善してきたので、忙しい中でも時間の確保は出来そうです。後は体調次第ということで。



あと、知人の同人サークルに寄稿しますので、詳細を出せる段階になったら公開します。とても面白い本になりそうです。