ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。同人・出版活動の報告を含みます。

冬コミ新刊『メイド表現の語り手たち 「私」の好きなメイドさん』新刊情報&ゲスト発表

新刊のタイトル『メイド表現の語り手たち 「私」の好きなメイドさん』で確定しました。ページ数が100、B5サイズ、それでいてフルカラーという規格外の同人誌です。今回は本文デザインでumegrafix さんにご尽力いただき、私の同人誌史上、最も美しいレイアウトになることができました。



冬コミには2013/12/30(月)、2日目・東1“H”24a、サークル『SPQR』で参加します。



表紙見本



本文見本






そしてようやく、ご参加いただけるゲストの方たちをご紹介できます。これまでの同人活動でご縁があった方たちにお声掛けし、メイドスキーとして名高い方や、メイドへこだわりを持つ方、メイド表現の一翼を担う方、メイドがいる世界観が好きな方など、幅広い領域からお越しいただけました。



基本的には活動されている領域・表現の自己紹介から、好きなメイドさんの魅力を語っていただく内容です。のわきさんと有井エリスさんはイラスト+コメントでのご参加、相沢沙呼さんは「家事使用人」をテーマとするオリジナル短編小説をご寄稿下さっております。



私の想いに、応じて下さった皆様は、こちらです!


参加者名 サークル(無い場合は活動領域) URL
鳥居さん メイド喫茶ワンダーパーラー』店長 http://wonder-parlour.com/
いちごさん メイド喫茶研究者・カフェイベント「いちごいちえ」主催 http://ichigoichiecafe.jimdo.com/
たかとらさん サークル『メイド喫茶データバンク』 http://d.hatena.ne.jp/TAKATORA/
麻衣子さん カフェ『月夜のサアカス』店長 http://syoujyo-gahou.jugem.jp/
王将さん ニュースサイト『電脳メイドしづ子20GB』管理人
うづきさん コスプレイヤー
貴島吉志さん サークル『Luv-Parade』 http://www.luv-parade.com/
のわきねいさん サークル『ノースノマド http://homepage3.nifty.com/northnomad/
十月橙伽さん サークル『ORANGE FACTORY』 http://tohka1010.blog32.fc2.com/
神奈江淳さん サークル『下野流星工房』 http://kanaejun.net/
有井エリスさん メイド図書館『シャッツキステ』総メイド長 http://schatz-kiste.net/
速水螺旋人さん サークル『ボストーク通信社』 http://park5.wakwak.com/~rasen/
橙乃ままれさん 作家 http://mamare.net/
相沢沙呼さん 作家 http://www.sakotell.sakura.ne.jp/
竜次さん サークル『震空館』 http://homepage3.nifty.com/shinkukan/
笹川良一郎さん サークル『東京大学メイド研究会』
(現在のサークル『辺土研究所』、現在の筆名:小野塚繁さん)
http://www.geocities.jp/maidken/
平木知佳さん 家事使用人研究者・英国留学中
墨東公安委員会さん サークル『MaIDERiA』 http://www.maideria.com/
鏡塵=狂塵さん サークル『制服学部メイドさん学科』 http://spiegelfernrohr.way-nifty.com/
久我真樹(主宰:本人) サークル『SPQR http://spqr.sakura.ne.jp/
NA2さん(表紙・本文イラスト) サークル『A5』 http://www.pixiv.com/users/3368740
umegrafix さん(デザイン) デザイナー、イラストレータ http://umegrafix.com/



是非、ご期待ください!



他の方が同じテーマで作れば、また異なる「メイド表現」となるのも、この界隈が深く、広いことを物語っていますね。



そして、自分の原稿が全体構成の20%ぐらいになるのは、初めてです。



コミックマーケット85当選・2日目の12/30(月)参加予定(2013/12/07)


ゲストご紹介&コンセプトなどのつぶやきまとめ

以下、ゲストの方をご紹介する諸々のつぶやきです。




ゲストの方からの反応

新刊『メイドイメージの大国ニッポン 新聞メディア編』入稿完了

無事、夏の新刊の入稿受付が終わりました。後は当日を待つだけです。新刊『メイドイメージの大国ニッポン 新聞メディア編』は、新聞メディア(四大新聞)に意外と登場する「メイド」のキーワードから、日本各地に偏在する多様な「メイドイメージ」をお伝えするものです。



表紙は前回に続き、umegrafixさんにお願いいたしました。今までと少し違った色調、雰囲気で、良い本に仕上がりそうです。






「めぐりあうメイドたち」
by umegrafix on pixiv


メイドイメージを映し出す雑誌・新聞記事の調査(2013/07/21)で新刊の内容を「雑誌・新聞記事」としていましたが、今回、「雑誌」を書き上げる時間を作れませんでした。そもそもゲスト原稿に寄稿した内容で今時点で出し切ってしまった感じもしますので、その「姉妹編」ぐらいの位置づけで、たかとらさんが主宰された『メイドカフェ批評』とあわせてお楽しみいただければ幸いです。



正直なところ、メイドが日本の文化かどうかは私には分かりません。しかし、「ブーム」を過ぎて、「日常」として新聞報道にとけこんでいる様子を、今回の同人誌を通じて描き出すことができました。



メイドブームの終焉は「衰退」か、「定着」か(2010/08/28)を記した頃は、あくまでも「メイドコンテンツ」でのブームに少し触れるだけでしたが、イメージの中のメイド/メイドが「いて」「いない」現代日本の風景(2011/10/23)で幅が広がり、そしてちょうど3年が経つに際して、「メイド喫茶」と、そのさらに先の「メイドイメージ」を描き出すことができました。



尚、前巻の『メイドイメージの大国ニッポン 漫画・ラノベ編』は、ブーム以降の方が作品展数が増えている事実を示し、これもまたメイドの定着を物語る同人誌です。そして今回、たかとらさん主宰の同人誌『メイドカフェ批評』に寄稿したゲスト原稿では、「メイド喫茶ブーム」と呼ばれるものが雑誌上でどう伝えられたのかを可視化しました。誰が、どのように伝えたのか、ある意味勝手に「語られている」言葉を集めたのが「雑誌記事」編です。



個人的には、「ブーム」というものを初めて学ぶ機会になりましたし、「メイドイメージ」を巡る情報整理は、ブラム・ダイクストラ『倒錯の偶像―世紀末幻想としての女性悪』の数歩手前、という感じでしょうか。イメージが受け入れられた社会背景の考察はしていないので、それは別の方にお願いします。



それにしても、新聞と雑誌とメディアが違うだけで、こうも見える「メイドイメージ」が違うことは、本当に驚きでした。だとすると、「テレビ」もまた本格的にデータ化すると、とても面白そうです。



本当はこの界隈の研究はやるつもりが無かったのですが、待っていても出てこなかったのと、情報が集まるようになっていたので、自分なりに知りたい情報を集めたというところです。他にも、様々な縁が自分を導いたように思います。



とはいえ、まだ書きたいことすべては書けていないので、引き続き、年内を目処に完結させていきます。


メイドイメージを映し出す雑誌・新聞記事の調査

ライフワーク的に、2010年から「日本のメイドイメージ」を調査しています。その一環として2012年は、1990年代から2010年代の「ライトノベル・漫画」で表現されるメイドの変化を追いかけた『メイドイメージの大国ニッポン 漫画・ラノベ編』を記しました。



今年の夏コミは「雑誌・新聞記事」にフォーカスした同人誌の準備を進めています。昨年から1年半以上に渡って雑誌記事と新聞記事におけるメイドイメージの出現頻度を調べ続けており、その掲載数と取り上げられ方を分析する内容です。方法論は『漫画・ラノベ編』と同一です。



対象記事は、雑誌で700以上、新聞で800以上です。



新刊は、コミックマーケット84当選・2日目(日曜日) 東地区“マ”ブロック−34aにて頒布予定です。


同人誌『メイドカフェ批評』にゲスト原稿を寄稿

仕事の優先度が上がってしまったこともあって、研究をなかなか進められなかったのですが、たまたま昨年末に「メイド喫茶データベースやネットでのメイド喫茶の取り扱われ方を研究する」たかとらさんから、『メイドカフェ批評』へのゲスト原稿の依頼をいただき、「そろそろ本気出す」と6月から一気に取り掛かりました。



夏コミ(C84)にて新刊『メイドカフェ批評』を頒布します(2013/07/15)



上記、たかとらさんのブログで告知が出ている、本格的な「メイドカフェ」に特化した批評です。



私は長く、「メイドカフェが大好きな人による、メイドカフェへ言及したテキスト」を読みたいと思っていたので(いわゆる身内向けの言葉ではなく、初めて読む人に届く言葉として)、そうした場を創出されるたかとらさんの同人誌に寄稿できることを誇りに思います。



今回は「メイドカフェを報じた新聞記事の傾向分析」と、「メイドカフェを論じた寄稿者による言論軸」を整理したテキストを寄稿しました。私のゴールはあくまでも「メイドイメージ」であって「メイドカフェ」に限定される研究ではないのですが、世の中のメイドイメージをブームに押し上げたのは紛れもなくメイド喫茶で、今回は真剣に向かい合いました。



そして、私がメイド喫茶に強く関心を持つのも今年を最後にしたいと思っているので(本来の英国メイド研究に戻りたいので)、できる限りの最大を伝えるために、悔いが無いように本気を出しました。



結論から言えば、雑誌は多様なメイドイメージを伝える媒体として成立していますが、メイドカフェに限定すれば記事を書く人のほとんどが取材をしており、極端な偏見で報じるものは少なく、「偏見を持っていた」「テレビメディアのイメージと違う」との感想も見られました。どちらかと言えば個人の発言というより、メディアが提供するメイドイメージが、「メイドカフェ」だけではなく、「メイドコスプレビジネス」や、「メイドコスプレグラビア」などを混在させて、イメージを錯綜させていると、私は結論付けました。



テレビメディアは方法論を私が確立できていないので今回はアクセスできませんのと、時間的都合で雑誌のみとなりましたが、きちんと網羅的にメイド喫茶を中心としたメイドイメージの「雑誌報道」を精査した最初のテキストだと思いますので、その伝えられる世界を、語られた世界を、お読みいただければ幸いです。


自分の同人誌は製作中

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、本気を出しすぎて、自分の同人誌原稿になるぐらいの原稿をゲスト原稿として寄稿したという自体になりました。とはいえ、ゲスト原稿というきっかけが無ければ書けなかったテキストなので、そこは別物として、切り替えて進めています。



まったく同じ原稿は載せられないので、切り口を変えて書くつもりです。時間的にどこまで出来るかは分かりませんが、ゲスト原稿ではあまりメイドコンテンツ(『エマ』や『花右京メイド隊』や『ハチワンダイバー』など)に言及していないので、広範な「メイドイメージ」に光を当てたいと思います。



今現在は「新聞記事」を舞台とした、新しい原稿を書いています。こちらの方はこれまでデータ整理がなかなかできていなかったのでそこからの開始でしたが、今日になってようやく目途がついたので、視点を決めて、テキストを書くつもりです。



新聞はまた雑誌記事と違って、メイドイメージを伝える異なる役割を持っており、とても面白く、別の世界が広がっているのを感じていただけるテキストになりそうです。



日本人、メイドが好き過ぎです。



そんな感じで、ここまで締め切りがピンチなのは初めてでありつつも原稿を作っています。



「発見」を伝えるテキストを書くことは、最高に楽しいです。


『ヴィクトリア朝の暮らし短編集・総集編』入稿完了・あとはデータチェックと決済待ち

今年の冬コミの新刊の入稿が完了しました。残業も増えていますし、風邪が悪化しないものの長期化しているにもかかわらず、意外と時間を確保して作業を進められました。その分、いつもより圧倒的にインプットが足りていませんので、この反動が来ないように入稿が完全終了したら、計画的にやりたいことを行っていきます。



今回は「短編集・総集編」というところで、2001年の短編から2011年の描き下ろしまで、実に11年分の集大成的なものとなります。さすがに11年も書いていると著者の社会的立場や労働環境も変わるので、「働く」ことへの意識が作品の中でも違っています。これはちょっと意外な発見でした。



当初は「公爵家の後継者となった少年が主人階級の視点」で周囲で働く執事やメイドを照らす一方、公爵家のメイドになりたての少女が「公爵家の職場・上司や同僚を見る視点」を備えて、両面から「屋敷」を描き出すつもりでした。



ところが、実際の家事使用人を研究していき、彼らの生の声に触れる機会が増えていく時期に、視点が別のものとなりました。それは、「同じように、職場や人間関係の中で働き、転職や失業に悩みつつも、より良い労働条件で働きたい」と思う彼らの姿に、自分との重なりを感じたことでした。



これが2004年にベンチャー企業に転職した頃で、その点で、この時期にスティルルームメイドとして登場し、ハウスキーパーになるために転職を決意したメイド、セシリーが主軸になっていくのは必然と言えました。



さらに、会社で働く中で、「マネジメント」(計画性でも管理でも何でもいいですが)のない現場が大変なことになるのも垣間見ました。また、自分が管理職の立場で人の仕事を管理・評価・査定するようになる経験を通じて、人事権を持った執事やハウスキーパーの立場や仕事ぶりに意識が向かいました。



その頃に出会ったのが、Astor子爵家の侍女Rosina Harrisonと、執事Edwin Leeでした。彼らは同僚として互いを認め合っていますし、彼らの自伝で描かれる同僚たちは個性的でありながらも、「一緒に働いてみたい」と思わせる魅力を持ちました。一方、そのころ読んだメイドJean Rennieは自分勝手で同じミスを人生レベルで何度も繰り返し、「絶対に一緒に働きたくない」と思う存在でした。



そういう、「一緒に働きたい」「一緒に働きたくない」と思うような存在に、家事使用人がなっていったのは、研究する私の立場が特殊だからかもしれません。



『英国メイドの世界』でも資料としてその辺りは盛り込んだつもりでしたが、創作レベルでもそうした視点が反映されていて、いつのまにか「公爵」の話を書かなくなっていったのは、面白いと思います。



という時期に出てきたのが前述のセシリーであり、今回、メインに据えている、ボーイ→フットマン→執事へと昇進を果たした青年サイラスです。



来年は貴族研究や領地経営の話に踏み込むつもりなので、主人階級の視点での創作もやっていくつもりですが、創作を書くために調べる・仮説を作る、と言うところが自分の研究活動を進める原動力にもなっていたことや、創作と資料が両輪となって『ヴィクトリア朝の暮らし』と言う同人誌を11年間続けさせたのだと思うと、感慨深いものがあります。


冬コミ新刊は『誰かの始まりは、他の誰かの始まり ヴィクトリア朝の暮らし短編集・総集編』

久しぶりの同人関連の更新です。結論から言えば、創作の作業は完了し、ページ調整とまえがき・あとがき、そして入稿の準備をするだけです。



ページ数は220ページ(約17万文字・厚さ1.4mm)と過去2番目のものとなります。総集編に次ぐものとなります。


同人誌製作の背景:今後の創作のための整合性をここで取る

この冬は「創作・短編集」の新作を作っていくつもりでしたが、いざ新作を書こうとすると過去の同人誌の中で出てきた登場人物が多く、「だったら、既刊の短編集の総集編にしよう!」と方針を決めました。



2001年から刊行した『ヴィクトリア朝の暮らし』シリーズで掲載した短編集をベースにしています。具体的には『5巻 使用人の生活風景』『6巻 使用人として、生きて』『7巻 忠実な使用人』『9巻 終わりの始まり』、『外伝1〜2巻』です。



ところが、ここでも同様の問題に直面しました。1〜4巻の短編集が無いと、分かりにくいところが出ているのです。1〜4巻は2008年に『英国メイドの世界 ヴィクトリア朝の暮らし総集編』を刊行した時に再掲しましたが、絶版となっています。その後、資料パートが2010年に独立して講談社『英国メイドの世界』となりましたが、短編集は宙に浮いていました。



そこで、この機会に2001年から2009年までに刊行した短編集を、「分かりやすいグルーピング」で編集・改訂することにしました。また、最近廃刊にした8巻との融合も考えたのですが、ぺーじずうが増えすぎるのと最近まで頒布していたこと、そしてどうせならば作り直すぐらいの気持ちでないとダメだと考え、時間の都合で8巻は除外しています。



たとえば、サイラス・ブライズヘッドと言うフットマンの物語を7巻で書き、8巻で書き、9巻で書き、今回、その続編を新作で書いたのですが、7巻・9巻は絶版です。で、彼が執事になるきっかけを書いたのは8巻にあります。



同様に、8巻でメイドからハウスキーパーへ転職して新環境で働くセシリー・カヴァナンの話を書きました。しかし、彼女がどういうメイドで、どうしてハウスキーパーを目指し、どのように転職を行うかの話は、それぞれ4巻、5巻に掲載されています共に。絶版です。



こういう状況を解消するための総集編とご理解ください。



「もう絶版にしない」ようにすることを考えつつ、8巻の短編から数本、整合性の面で今回の総集編にコンバートもしています。「ある創作を読まなくても楽しめるけど、事前に読んでおいた方がいい」作品の帳尻合わせと、編集によって読む順番をコントロールして、読者の記憶に残りやすくすることを主眼にしたのが今回の方向性となります。


概要:総作品数51(短編45本、中編6本:中編の2本が書き下ろし)

・『ヴィクトリア朝の暮らし1巻』からの公爵家の物語は『英国メイドの世界』から再掲。

・各職種を解説する箇所の直前にあった小説を再掲。

・5巻登場セシリー(スティルルームメイド→ハウスキーパーへの転職物語)

・7巻登場サイラス(ボーイ→フットマン→執事への昇進物語)



これ以外に、私が存在を忘れていた短編の発掘も行いました。



新作は2本あり、それぞれ中編ぐらいの規模となっています。


目次


はじめに

プロローグ   7

 擦り切れた膝



第一章 ある公爵家の物語   9



第二章 忠実なる使用人   23

 ヴァレット/侍女/ハウスキーパー/執事



第三章 階段の途上   36

 階段の途上/公爵夫人の変わらぬ午後/執事の本分/コックの矜持/ハウスキーパーの決意/通り過ぎていく



第四章 階下の暮らし   57

 階下の暮らし/ハウスメイド/パーラーメイド/ナースメイド/ランドリーメイド



第五章 使用人として、生きて  79

 帰還/スカラリーメイド/キッチンメイド/コック/デイリーメイド/スティルルームメイド



第六章 公爵家のメイドたち  105

 ブリキのトランク/公爵と共に/最初の主人/夕暮れは明日へ/すべて初めから/いっぱいのトランク/公爵家のメイドたち



第七章 春、ひとり窓際で  145

 小さな決意/リリィ/束ね髪/在りし日の面影/冷たい頬/その、指先/春、ひとり窓際で



第八章 執事の肖像 169

 ボーイ/フットマン/ゲームキーパー/コーチマン・グルーム/ガーデナー/執事



第九章 誰かの始まりは、他の誰かの始まり  183

 明日の自分/開かれたドア/誰かの始まりは、他の誰かの始まり/踏み出したその先



最終章 屋根裏部屋の少女たち 203

 ロンドンへの途上/白い舞台/屋根裏部屋の少女たち



エピローグ 206

 百年前

冬コミ新刊『ヴィクトリア朝の暮らし10巻 階下にベルは鳴り響く』準備開始

今日は冬コミの新刊作成に向けて、準備を始めました。残された時間は限られている中で、短編集を選択しました。短編集単体での同人誌は2006年12月に製作した『ヴィクトリア朝の暮らし8巻 この倫敦の、空の下で』以来です。



同人誌のシリーズとして『ヴィクトリア朝の暮らし』はメインでした。このシリーズを通じて屋敷や職種を紹介し、外伝ではそこに入らないものを扱ってきました。その総集編として作ったのが、2008年08月の『英国メイドの世界 ヴィクトリア朝の暮らし総集編』、そして『ヴィクトリア朝の暮らし9巻 終わりは始まり』でした。



2007年から2011年にかけて、カテゴリーに入らない『MAID HACKS』、『英国執事の流儀』、そしてヴィクトリア朝を終えて20世紀に入ってからの時代を扱った『英国メイドがいた時代』を刊行してきましたが、久しぶりに『ヴィクトリア朝の暮らし』シリーズの続きとして、この冬は10巻の作成となります。



この10巻は短編集としての「総集編」的な位置づけにもなります。現在廃刊にしている5巻(2005年08月)・6巻(2005年12月)・7巻(2006年08月)、9巻(2008年12月)、そしてウェブ公開で同人誌未掲載分のうち、14本を再掲載するつもりです。



今まで、かなり分散して短編・超短編集を書いてきましたが、今回は職場をテーマにまとめなおし、物語を繋ぐものとして新作を5本書く予定です。期限内に全部を終えられるか分かりませんので、優先順位を決めて、書ける物から仕上げていきます。



ここしばらく、久しぶりにまとめてライトノベルを読んで刺激を受けました。創作意欲が湧いてきており、今書きたいこと・伝えたいことをしっかりと描き切りたいと思います。何ページになるのか、ちょっとわかりませんが、値段は300円を目途にします。




【再掲・再編集】
序章:百年前:ウェブ
ブリキのトランク:5巻
擦り切れた膝:5巻
春の日に、思う
執事の肖像:5巻
束ね髪:5巻
侯爵のメイド:外伝2巻
すべて始めから:5巻
ほんのひと時:5巻
明日の自分:9巻
冷たい頬:9巻
その指先:9巻
いっぱいのトランク:5巻
終章:百年後:ウェブ


【新作】
鏡のかけら
誰かの始まりは、他の誰かの始まり
在りし日の面影
ようこそ、新しい生活
階下にベルは鳴り響く

Twitterでのメモ


夏の同人誌タイトルは『英国メイドがいた時代』に変更

タイトルは『英国メイドがいた時代』に修正しました。元々のタイトル『階下で出会った人々』は、「私が研究を続ける中で出会った魅力的な人々の経歴と生涯」を紹介するコンテンツとして作るものでした。しかし、作業の優先順位を下げ、『英国メイドの世界』の続きとなる20世紀初頭から現代までの英国メイド事情を扱う内容をメインのコンテンツとしたため、タイトル変更となりました。



今のところ、『Part.1 英国メイドがいた時代』と『Appendix 数字で見る英国メイド』が完了していますが、第二次世界大戦から現代に続く『Part.2 メイドがいる時代を生きている、生きていく』が最後の追い込み中です。終わりません。



今日明日ぐらいで目途をつけたいところではあります。