ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

タイトルは『忠実な使用人』

タイトルは、ヴィクトリア朝・メイドと結婚したアーサー・マンビーが集めた、使用人の墓碑銘を出版した本に由来します。元々、タイトルから内容が分かりにくかった当同人誌、もう開き直って、こんな感じです。



テキスト量が増大し、削除するにしても、膨らみました。削除は当然行いますが……男性使用人編は、いよいよ今日からです。分冊したい気持ちでいっぱいです。



以下、『ヴィクトリア朝の暮らし7巻 忠実な使用人』の出来上がっている箇所の目次と内容です。刊行時には若干、異なる場合がございますので、ご了承ください。




■主人との絆
【1:階級の壁】
○1−1:物語で描かれる世界
○1−2:日記や手記で伝わる世界

【2:社会的に見た主人という存在】
○2−1:従者から、使用人へ
○2−2:学問的な三分類

【3:主人との絆〜課せられた制約、暖かな関係】
○3−1:主人との関係:マイナス
○3−2:マイナスの中でも極端な事例
○3−3:主人との関係:プラス
○3−4:逆転の構図

【4:主人への複雑な想い〜マーガレット・パウエル】
【5:最後に】

■番外編〜風変わりで、魅力的な主人たち
○マーガレット・パウエル
フレデリック・ゴースト
○ローザ・ハリソン

■使用人の恋愛
【1:使用人という境遇】
○1−1:環境による制限
○1−2:好まれなかった恋愛、その理由

【2:どこで出会いましたか? 誰と出会いましたか?】
○2−1:屋敷内
○2−2:屋敷の外の人たち・出会う場所
○2−3:最後に

【3:階級を超えた恋愛】
○3−1:恋愛と結婚の引き起こす結果
○3−2:メイドと主人の恋愛
○3−2:男性使用人と女主人
○3−3:『不倫』『売春』との境界線はどこに?
【4:妊娠の行方〜もうひとつの行く末】
○4−1:未婚の妊娠の理由
○4−2:結末

■使用人の結婚
【1:使用人の働き方による結婚の違い】
○話の前に〜イギリスの階級
○1:ライフサイクル
○2:キャリア
○3:困窮した「ジェントリ」の女性たち
○4:労働者

【2:結婚式】
○1:祝福される結婚とされない結婚
○2:結婚式

【3:結婚生活】
○1:主人から気を遣われる
○2:働き続けるのは大変
○3:受け入れられた家族
○4:結婚後の働き方
○5:インドアとアウトドアの使用人

【4:興味深い結婚観】


メイドさんの恋

【1:実在のメイドさん
▼1:ウィニフレッド・グレース
▼2:ポップとゴードン・グリム

【2:身分違いの結婚】
▼1:ハナ・カルウィックとアーサー・マンビー
▼2:ベッツィとモンタギュー卿

【3:物語から】
▼1:ソフィ:ハーディ『わが子ゆえに』
▼2:チャーリーとローザ:ディケンズ『荒涼館』

【4:映画】
▼1:ドラマ『バークリー・スクエア』
▼2:映画『ガヴァネス』
▼3:ドラマ『妻たちと娘たち』

【5:コミックス】
▼1:『アンダーザローズ』

【6:ロシアから】
▼1:トルストイ『復活』
▼2:ドストエフスキー『悪霊』



こんな感じです。多分、これだけで60Pぐらいになっています。男性使用人は書くだけ書きますが、想定どおり100〜120Pぐらいに到達しそうですね。



今回、資料編は総決算・シリーズ最高の盛り上がり予定なのですが、小説部分は盛り上がっていないと言う悲しい結果が……話、進みません。