ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

コミックマーケット代表・米澤嘉博氏、本日逝去

この前、「米沢嘉博の代表の退任と新しい共同代表の就任について」というニュースを見ましたが、今日の朝、はてなアンテナに乗っけている「コミティア」で、訃報に接しました。



訃報/コミケ公式



53歳でした。



自分がそもそも同人活動を始めたのは、コミケという場所が魅力的に写り、そこで接した同人誌の数々に圧倒され、「あの場所に立ちたい」と思ったからでもあります。あの場所がなければ、こんなふうにはなれなかったです。



また、そこで出会った名前も知らない読者の方々と相対する緊張感や満足感などは、他の場所ではまったく味わえないものでした。参加することで世界が広がり、また多くの人にも出会えました。



そうした場を作り上げてくださったこと、またその場を維持する多くの人を育てていったこと、今もコミケが続いていることなどを感謝しつつ、謹んでご冥福をお祈りいたします。



本当、びっくりしました。



なんか、いい本を作りたくなりました。


『ローマ人の物語』12月に完結・15巻『ローマ世界の終焉』

新潮社にて。『ローマ人の物語15』の原稿が、編集長の手元に届いたと。



初めて塩野七生さんの作品を手にしたのは高校時代。最初に読んだのは新聞の寸評で見た『マキアヴェッリ語録』。そこから中世イタリアに連れ込まれ、圧倒され、そして『ローマ人の物語』へと流れたのが、もう10年以上も前だと言うことに、時の流れを感じます。



今、久我が読み続けている、数少ない、思い入れのある作品です。



新作が楽しみであると同時に、怖いです。もうこれ以上、読めなくなる、ということに。ひとつの物語の美しい終わり方を見られれば、と思います。大学の授業をサボって、講演会に行ったのが懐かしいですね……