以前ご紹介した、ジュディ・デンチやアイリーン・アトキンスが出演するBBCの最新クラシック・ドラマ『Cranford』の放送があったようです。向こうのファンサイトをチェックしていますが、そこに概要と感想が出ていました。
First Impressions?
なんでも、視聴率?的なものでいえば、29%、一晩で800万人が視聴したとのことです。すさまじい。
ドラマ自体の前評判も相当高かったのですが、これぐらいの期待度・盛り上がりを見せていると日本への上陸が楽しみです。残念ながらBBCを見る環境が無いので、DVD化を待つ感じですね……
いつのまにかBBCに公式サイトも作られていました。
BBC公式『Cranford』
『North & SOUTH』
エリザベス・ギャスケル自体は日本ではマイナーですし、久我も小説は読んだことがありません。初めて彼女の作品に接したのは、BBCドラマ『North & SOUTH』です。このドラマは『高慢と偏見』と比較されますが、何よりも「クラシックドラマ」を見慣れている人には、衝撃的な映像が多いのです。
今まであまり見たことが無い「North」の世界
『北と南』の意味は、工業の発展した「North」と、田園広がる「South」という意味です。ヒロインは「South」の太陽が輝き、緑が広がる世界を愛していましたが、父に振り回され、曇天・工場が多く、荒んでいるように見える「North」に引越しを余儀なくされます。
クラシックドラマお約束の「屋敷」「カントリーハウス」は、あんまり姿を見せません。貧民街や荒涼とした町の様子を、かなり力を割いて描いています。
相手役の工場主のすさまじい登場シーン
以前も書きましたが、ヒロインの相手を務める「ダーシー」的な立場の男性がいます。この人は「North」で、若くして工場主を勤める男性です。が、ヒロインと出会うのが、「工場でタバコを吸った労働者を見つけたら、追いかけて、倒れたところを殴っている」場面なのです。これほど衝撃的な出会いも無いでしょう。