ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

新刊紹介続き 4巻『貴族と使用人(三)』

視点をひとつ忘れていました。ターゲティング層は意外と広かったですね、はい。



10:コスプレする方。



前回3巻では「使用人の制服」と題し、イギリスのメイドさんがどのように制服を入手していたか、どんな制服が許されていたかを記した、英書の翻訳を載せていました。これはコスプレをする人にも参考になるようなものでした。雰囲気を出す知識であったり、なぜにクラシカルと呼ばれる服装があぁなのか、という視点の紹介ですね。



そして今回、ちょこちょこと紹介していた「イギリスドラマのメイドさん」企画も、実はコスプレユーザーの参考になるのかなと。イラスト目当てで買って下さる方も今までの読者の中に一定数おりますので、そうした方にとって今回の企画はオススメできると思います。



ヴィクトリア朝の余韻を残す20世紀初頭のエドワード朝から、第一次大戦後までを扱ったイギリスのドラマ『Upstairs Downstairs』に登場したメイドさんと、五種類の制服をイラストとエピソードを交えて、紹介しています。個人的には第一次戦後のパーラーメイドの制服&イラストが気に入っています。



本同人誌によってディテールや深みを加え、メイドさんレベルは1.5ぐらい上がるかもしれません。保証は出来ませんが。



制作者としては同人誌を読んで、「興味を持つ」「紹介した本を買う」「イギリス旅行が楽しくなる」「創作に知識を使う」「幸せになれる」など、そんな何かしらのプラスの変化を引き起こせたら、いいなと思っています。



明日が一日目ということは、今日は会場設営でしたね。参加された方々、お疲れ様でした。明日は仕事なので、電車内で同志と思える人々を見送りつつ、会社に行ってきます。