ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。同人・出版活動の報告を含みます。

白洲次郎の生き方

白洲次郎の生き方 (講談社文庫)



年末辺りに友人から、「白洲次郎は参考になるのでは?」と貸してもらった一冊です。白洲次郎は「ダンディー」な人として、或いは吉田茂との関わりでほんの少し知っている程度でしたが、オックスフォードに留学したり、イギリスの流儀を見につけていたりと、時代こそ新しいものの、かなり参考になりました。



この本は、白洲次郎の「ファッション」「酒」などを中心に描いている……のですが、本としてはかなり問題があります。「白洲だったら〜だったに違いない」というふうに、「筆者が関係者に一切取材をしていない(本人は逝去)で想像で補う」「自分の価値観にあうように加工している」ところばかりで、「この筆者が参考にしている文献を読めればいい」「知識だけ貰う」ぐらいの内容です。AMAZONでも☆☆で、書かれている評言はまったくその通りです。