ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

男性使用人編の制作本格始動

ということで、新刊(夏コミ向けです)の制作を本格的に開始しました。今現在は一番情報が多く、難しい、そして面白いFootmanの整理をしています。最初に買った英書『THE COUNTRY HOUSE SERVANT』、その6割はランドリーメイドという極めて異常な(タイトルに偽りあり)本でしたが、実はこの本、残りの3割がフットマンという、バランスの悪い本なのです。バランスは悪くてもその情報が欲しい人には大変貴重な情報ばかりなので利用していますが、三年以上かけて、また同じ一冊の本に戻ってきたかと思うと、感慨深いです。



もしもこの本を買わなかったら、今の同人活動はありませんでした。多分。



また、新刊は「メイドさんの結婚」と題して、物語や事実の中から、メイドさんの結婚事情を紹介します。他にも「主人との絆」や、今までに書ききれなかった情報を追加していきます。使用人という世界の衰退については、その次でフォローします。あと2冊で使用人についての本が終わると思うと、長いようで短かったような気もします。



前回の目玉は『MANOR HOUSE』でしたが、今回はフットマンの手記、メイドの手記など、研究書で紹介されていた原資料に基づく内容が増えていきます。その分だけ生き生きとした描写が多く、読んでいて楽しいです。



物語部分は一切進んでいませんが、夏に向けて頑張ります。



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