ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

イラストお願いのために

今日は1日中、資料の整理と構図の策定をしていました。GENSHIさんと、河原さんに、それに、都合がつけば、またのわきさんもお願いできたらと考えています。



それに今年は、万が一を信じて森薫先生に手紙を送ってみようかと。



今回は男性使用人編です。どこまで制服を載せようか、悩んでいます。ひとまず英書に出ている写真、それに様々な映画やドラマ(これが日ごろ蓄積していなかったのでゼロから……)を参考に、いろいろと引っ張ってきました。



MANOR HOUSE』:神

『THE IMPORTANCE OF BEING ERNEST』:神

『BLEAK HOUSE』:チャーリー最高

『Fingersmith』:メイドの話なのに制服少ない

『Tipping the Velvet』:メイドの話でキッチンあり

『黒馬物語』:馬車いっぱい



と言う感じで、意外とオスカー・ワイルドのコメディ『THE IMPORTANCE OF BEING ERNEST』が、資料としては神がかっていました。屋敷綺麗過ぎ、女優綺麗過ぎです。



ひとまず今回はこれだけで力尽き、残りは今度にします……



というところで、資料を整理しつつ、『図解メイド』にも制服が多く出ていたのを思い出し、チェックしていましたが、フットマンの制服の資料に見覚えがあり、整理していた手元の資料から、原典(P.143)を見つけました。



『図解メイド』の巻末・参考文献に出ている『Costume of household servants ,from the Middle Ages to 1900』でした。



この英書は、制服学部メイドさん学科さんが発行された同人誌の巻末で紹介されていたもので、久我は数年前に、AMAZONで通販しました。絶版になっていたところをたまたま見つけましたが、値段は120ドル。とてもためらった思い出があります。



今見たら、220ドル近い値段が。



こういう本にまで手を回しているのは、正直、驚きです。自分以外ですと、この界隈、同じような見方をしている、情報を持っている人が少ないです。なぜなら、そういう人がいたら、久我は同人誌を作っていないからです。筆者の方とは、一度、お会いして、話をしてみたいですね。今回の伝え方の巧さ、情報量のバランスなど、単なるマニアではない方のようですので。



話を戻すと、この英書はメイドの制服に関してはそれほど詳しくないので、無理に買う必要は無いと思います。正直、買った当初は「やってしまった」と思いました。ただ、男性使用人については、そこそこ詳しく、参考になります。



メイドの制服のデザインではなく、歴史については、『NOT IN FRONT OF SERVANTS』が最も詳しく、当同人誌3巻で紹介しています。



きっしーさんがブログで描かれたような、クラシカルなメイドの制服の様々な角度、ディテールの資料本は読みたいです。制服の用語については、制服学部メイドさん学科の同人誌を勝るものはありませんが、図解となると、欲しいレベルの本は無いです。



今手元にある資料を総動員して、それに絵描きさんを巻き込めれば、作りたいですね。多分、これまでに見ていた資料や映画だけで、20〜30種類ぐらいのメイド服はあるはずなので、フルカラーとかでやってみたいです……森薫先生に決定版を作られる前に(笑)



そんな感じで、そろそろ動き始めました。



コリン・ファースファンも、メイドさんが好きな人も、屋敷マニアの方もオススメ/オスカー・ワイルド『The Importance Of Being Earnest』



Region2なので、日本のパソコンのDVDで見れます。