ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

コミックマーケット70・サークル参加レポート

会場入り

友人と途中で合流し、一路、有明まで向かいました。サークル入場は原則的に07:30〜だったような気がしましたが、ここ最近はずっと07:00ぐらいに会場入りできています。



この時間帯から外側の入場待ちの列はものすごいことになっており、トイレの列にまで最後尾の板が登場しているほどです。



中に入ってからは、以下、ルーチンです。



・机の上のパンフレットを整理

・椅子をおろす

・宅急便の搬入を受け取りに行く。手数料1箱100円。

・机の上に布を敷く

・ディスプレイ用品を展開する

・在庫を取りやすいように再配置する

・サークル巡回のスタッフさんに見本誌と登録カードを渡す



何かしら準備をしていると、本当に時間があっと言う間に過ぎていきます。不慮の事態に備え、また周辺サークルに迷惑をあまりかけないために、早めの時間に来るのが大切です。



準備完了後、『サンライズパブリケーション』の方や『とらのあな』の方が訪問して下さいました。それから、『レプはふ』悠々さん、イラストをお願いしました『ノースノマド』のわきさん、それに『Luv-Parade』きっしーさんにご挨拶して、いつも通り、開会を待ちます。


サークルの流れ

夏はいつも、人の流れが掴めません。よくわからないので、荷物の量は適当です。ただ、この夏は例年ぐらいの伸びで、あまり大きな風は吹かなかった、と言えると思います。もう、自サークルの傾向として、「夏は微妙、冬は伸びる」と考えるだけのデータが揃いました。



ただ、読者の方との繋がりは、強く感じます。今回訪問してくださった方の80%が「新刊下さい」で、リピーターになっているのではないかと思われます。残りの20%が、新しく買われた方々になるのかなと。



今回、1〜7巻をそろえるだけでも「3900円」です。一冊辺りで考えると560円ぐらいになりますが、単純に考えれば、かなりの値段です。にもかかわらず、今回も全冊買いの方が、15名ぐらいいらっしゃいました。



また、1巻・2巻・7巻で買われる方もそこそこいましたので、『とらのあな』による委託(3〜6巻)の穴埋め、というのもあるかもしれません。いずれにせよ、ひとつのサークルとしては、望ましい形で参加を出来ました。


男女比はほぼ50%

読者層で言うと、今回、男女のバランスがほぼ50%ぐらいになっていました。初めて参加した2002年冬当時は、ジャンルそのものはエロゲー系の延長線上にメイドさんがいたと思います。客層の90%以上が男性でした。



しかし、『エマ』などで裾野が広がったこと、またこの日記やネットで取り上げられることで、認知が増えていったことなどで、女性の読者の方が徐々に増えてきました。そして今回は初めて、男女比が同等になりました。三日目という、成人男子向け同人誌が多い状況下で、こうした比率を実現できたのは、筆者として非常に嬉しいです。



また、ホームページや日記を見ているとおっしゃってくださる方々が以前よりも増しているのを感じました。会場の限られた時間、何を話していいのか、「感想、よろしければ掲示板や日記にお書きいただければ……」と言うのは迷惑かなと逡巡したりしていますが、今までどおりのペースで、ご覧いただければ、幸いです。



実際に会場でそうした言葉をいただけるだけで、幸せになれますので。



友人が「執事喫茶の影響は?」と話していたのですが、何名か訪れた方より、その系の話題が来ました。残念ながら執事は、資料がそれほど揃っていない2巻に書いてしまったのですが、今回の新刊は「実在の執事たち」の手記、エピソードを紹介したり、執事の前身「フットマン」の、日本一(現時点)詳しい資料になっていると思いますので、ご堪能いただければ、と思います。



どちらにせよ、「メイドも執事も、屋敷で働いていた使用人ならばなんでもあり」なのが、当同人誌の強みです。小説部分は、執事がほぼ主役なので、こちらの感想は気になるところです。


スペースは暑い

昨日は非常に暑く、大変な状況でした。久しぶりに暑いところに出たので、汗が止まりませんでした。うちわで扇いでいたり、汗を頻繁に拭っていたりと、あまり売り子としてよろしくない姿をさらしてしまい、申し訳ありませんでした。



「もう、夏の参加は止めようかな」と友人に話したところ、「暑さへの耐久力を高めればいいじゃん」とアドバイスされました。コミケ前に夏合宿をして、小麦色の肌で次回は臨む所存です(半分本気)



髭を生やしているだけではなく、そんな姿になったら、余計、人が寄り付かなくなるかもしれませんが。


一日を終えて

「メイド以外のコスプレをした方々が買ってくださる率が上がった」のは、感じました。また、本当に、リピートの方や、新刊のみを何冊も買われる方が増えており、口コミ効果なのかわかりませんが、裾野の広がりを感じております。



繰り返しとなりますが、読者の皆様にとって、視点が広がり、楽しみが増え、その上で人によってはそこから「創作」が生まれることを、願っております。



次回参加はコミティア77になります。既刊は全種類持って行きますが、新刊以外は10〜15冊以内に絞って持ち込みます点、ご了承下さい。