ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

DVD『荊の城』

荊の城 [DVD]

荊の城 [DVD]





いよいよ日本でも出るそうです。『MANOR HOUSE』に続いてジェネオンです。ジェネオンの担当者に、かなりメイドスキーな方がいるのでしょうか?







少女時代のモードと、モードの手袋の描写、そしてモードとスーザンのダンスが素晴らしいです。



英語版の感想はこちらです。



3作目:DVD『Fingersmith』(『荊の城』)/メイドとお嬢様との恋〜ベストセラーミステリの映像化



先に小説を読んだ方が面白いかもしれませんが、ヴィクトリア朝の衣装や風景を先に映像で見てからの方が、イメージが膨らむかもしれません。しかし、女優の顔に登場人物が縛られてしまうので、果たしてどちらが先であるべきか?



といっても、小説は日本でベストセラーになっています。その後での映像化であり、このDVDを買う人の大半は小説を読んだでしょうから、あまり意味の無い問いかけかもしれませんが。



まず見ておいて損の無い作品ですし、原作では「使用人に対する偏見」に満ち溢れているスーザンが、「メイドと言う役割」を演じていくうちに心境が変化していくところは、必見です。