ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

『Cranford』第二話途中、と思ったら終わっていた

エピソード的に恋愛が少し前面に出てきますが、「若い男女」の恋だけではなく、「結婚できなかった女性」(30後半〜40前後?)の恋も扱いつつ、なんとこの回ではジュディ・デンチ様演じるMatildaが昔の恋人?Mr Holbrook(これがマイケル・ガンボン?)に出会う、と言う展開へ……



すごすぎです。



村の商店での買い物シーンとか、医師のステータスの高さとか、農村の風景とか、ガーデン・パーティの様子とか、今までのドラマと少し趣が違いますね。何よりも「風景の質」「生活の描き方」のレベルが半端ではないです。



「描かれた場所」だけで言えば、本当に、盛りだくさんです。



家族の為に盗みを働く少年と、Land Stweradの交流も本格化してきます。少年の父は「字を読むこと」を軽蔑し、文字を読んだ少年に厳しく当たります。Land Stweradの主人のLadyは「使用人は文字を読むべきではない」と言い、貧しき少年の父も「字を読むな」と言う。その間にいるLand Stweradと少年の交流がどうなるのか、先が楽しみです。



「使用人を大勢雇うような大金持ち」はそんなに出てきません。村の人たちは1〜2人ぐらい雇える感じなのでしょうかね。自分で手や足を動かしている人が多く、その点ではまだ「スノッブな都会」から離れて、きちんと生活している人が多いようです。



とにかく素朴なのです。



1842年のこのドラマでは、メイドさんはあんまり目立ちませんね。



と言うのを書いていたら後半、急展開。物語が早いですね、本当に。DVDのパッケージで、なぜメインのアイリーン・アトキンスが小さく、目立たないジュディ・デンチが大きく登場しているのか?


英語の勉強

croup(ひどい咳がでる喉頭炎)とのこと。



"There is no need to come on tiptoe.You cannot disturb him now."

今回、最も響いた台詞です。