ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

仕事をしつつスカラリーメイド完了

スカラリーメイドの作業をしていました。スカラリーメイドは辛い体験をした方が多いので、エピソードが多く残っています。特異な体験なればこそ記憶に残るのですが、それにしても数が多いですね。



今回、再びスカラリーメイド→キッチンメイド→コックを経験した実在のメイド、Jean RennieとMaragaret Powellの手記を読み直しましたが、やはりこの二人の性格の差が、その仕事における体験の差になっているのだと感じました。



周囲との出会いと言うこともありますが、二人がまったく逆の職場に行っても、同じ人生になったと思えるのです。それぐらい、Jeanは夢を見て自分の人生を考えておらず、Maragaretは自分が生きる環境を冷静に見極めて、行動しています。



同時代を生きたはずですが、こういう差も人間らしいです。