ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

森薫先生ブログでショートマンガ

メイドさんショート漫画 その2



「あるある」的なネタですね。ごく一部において(笑)



1回目(上記2回目の下部にリンク先あり)とトーンが違いすぎる!



以下微妙にネタバレなので改行入れます。



























公爵様の食事も1食1ポンド以上なんて記録も残っていますし、ゲスト招いてディナーを開催した主人が「使用人にやるチップを俺によこせ」的な発言をしたと、どこかで見たような気がします。



なんで高いワインの対比が「ビール」かと補足すると、ビールは「安い」からです。大きな屋敷では自分たち(執事が責任を持つ)で醸造するので、お茶みたいな感覚で飲めるのです。ビール手当てと言うようなものもありました。



『英国メイドの世界』読者の方はご存知ですが、当時のハードワークな職場ではビールを多く飲む傾向があり(滋養に富むと考えられた)、ランドリーメイドが洗濯に従事する4月のピーク期は、最も多く消費するとの記録も残っています。



そんな屋敷とビールに興味を持ったあなたにオススメの一冊。



Country House Brewing in England, 1500-1900

Country House Brewing in England, 1500-1900





もちろん久我は……持っていません。この方の刊行物はほぼすべて入手していますが、この一冊だけはまだ決意が付かず。ポンド安のうちに、英国で買うべきか。