ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

コミティアでの活動振り返り

2月は例年、他の月に比べると参加者が多くなかったと思いますが、2004年02月が確かコミティア初参加なので、5年が経過しましたね。コミティアの雰囲気を何も知らず、400冊ほど持ち込んで大変な目に遭ったのはいい思い出です。



文章、評論は本当に人通りが少ない=読まれる機会さえ少ない、です。読まれた上で駄目だしされるのは仕方がありませんが、手にさえ取られないのは辛いです。その点で、如何に自分の本を見つけてもらうか、というのは同人誌における最も重要な要素のひとつです。



わかる人にだけわかればいいと思うこともありましたが、やはり自分が好きなものを多くの人にわかって欲しいです。それに、他の人の中にも「それを好きになる要素・共通点がある」と、会場を訪れてくれた方に教わった時から、「接点を作る」ことの楽しさを覚えています。



相手のゼロを1にするのではなく、相手の中にある気づかない1を、1として認めてもらう、というのでしょうか? これも『Under the Rose』5巻の共通点を作るゲーム、のようなものかもしれませんが、相手に伝わるように伝えることの難しさと楽しさを、学んでいます。



コミティアでは直接参加していてもまったく手ごたえの無い時期も続きましたし、むしろ委託の方が読者に読まれることもありましたが、自分で手ごたえを感じる本を作れた時にはしっかりピックアップしてもらえました。陳腐な言い方かもしれませんが、自分の地力を鍛えてくれる・ベンチマーク的なイベントです。



そんなこんなで、今回は若干退路の確保に問題があるかも知れず、搬入部数は当初予定よりも少なめにしました。ティアズマガジンの効果が消えていると思うので、そろそろ落ち着くような気もしています。



6巻がそろそろ在庫切れ、7巻も僅少な状況になってきました。さすがにあの厚さに匹敵する総集編を二度は作れないので(マインドと内容的に)、この後どうするかは無くなってから考えます。



なにかこう、最近守ってしまっているので、攻めに出るような馬鹿げた本を作れないか模索中です。「こいつ、やばい」と驚かせるような情熱を注いだ本を作りたいわけですが、ちょっとまだきっかけが掴めません。