ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。同人・出版活動の報告を含みます。

夏コミは『完結編準備号』と『執事名鑑』の予定

夏コミの同人誌は「完結編(使用人の終わりの時代)」のつもりでしたが、これまであまり20世紀以降の資料収集に注意を向けてこなかったので、何度も言っていますが、難しそうです。そこで、準備号にしようと思います。



だいたい骨格はイメージできているのですが、熟成が足りないと言うか、時間をかけて自分の中で消化し、他の資料を組み合わせることで様々な角度から照らし出さないと、いいアウトプットは作れません。



資料本を作るコンセプトは「ひとつの本に依存しない」ことです。過去には『ミセス・ビートンの家政読本』や『ヴィクトリアン・サーヴァント』に依存しましたが、多くの本を読むと、それだけがすべてではなく、一面でしかないと言うことがわかります。(『ヴィクトリアン・サーヴァント』の完成度は別格ですが)



常に新しい視点を模索し、その上で、自分なりのポイントを作っていくのが楽しいのですが、今回の完結編に関してはまだそこまで到達せず、「エッセンス」になりません。



ということで、準備号で方向性を固めつつ、夏はこれまでに蓄積してきた「執事」資料で、名鑑を作ろうと思います。好みもあって一冊しか読んでいないジーブスは除き(小説として面白いですが)、実在7〜8名+それ以外3名で、執事のエピソードと能力を評価しようと言う試みです。



各執事にはイラストをつける予定で、表紙・裏表紙+10名分で考えています。平均年齢は50歳以上をイメージしており、青年執事は存在していません。ビジュアル的には期待しないで下さい、というか、別の意味でご期待下さい。



背中で語る執事が理想です。



誰が買うのか、というのは課題ではありますし、メイドが表紙からいなくなった場合にはいつも苦戦するのですが、だいぶ執事ストックが貯まったので、放出したいところでもあります。



一名だけどうしても手記が手に入らず、AMAZONでも登録さえ無く困っていましたが、どうやらその本は「Private」で出版したようなので、イギリスの学術系の図書館にでも行かないと読めなさそうです。



他にも手記を買った執事が実はその後にもう一度、手記を出していて、そっちも読みたくもなりました。こちらも入手は困難で、まとめてイギリスで読まないと駄目かもしれません。「これからどうなるかわからない。さよなら!」というところで終わっていたので、その数年後の手記は是非読みたいんですよね。



そんな感じで準備を始めます。