同人誌1トンを刷った経緯と部数決定のプロセス
上記は久々に真剣に時間を費やして書いてみましたが、いろいろな方の反応がありました。これだけ多くの反響を得られたのは、まなめさんに取り上げられることで、多くの方に出会えたからです。(この波及効果も時間軸で可視化すると面白いです。まなまさん→はてぶ→カトゆー家断絶様→さらにかーずSP様やゴルゴ31様……というような流れ)
取り上げていただけたこと、そしてお読みいただいた皆様、ありがとうございます。
これもある意味で同人的というか、「書いている内容は同じでも、人との出会いがないと、評価される以前の問題」だという良い実例だと思います。伝えたいことがあるならば、伝わるように工夫が必要です、といいますか、今回に関しては自分では何もしていないので、巡り合った運だけです、はい。
ノウハウで伝えたかったことは、シンプルに言えば「失敗しない部数決定をして、同人活動を楽しもう」です。で、落ち込んでうつむかず、顔を上げたらいろいろ見えた、というような話です。
個人的に感じる「同人サークル三重苦」とどう向き合うか、それが自分の同人活動におけるテーマでもありました。
「1:在庫確保スペースの問題(場所)」
→対策「同人誌を1トン刷る〜印刷所を活用した同人活動」(2009/03/12)
「2:回収できない印刷代の悩み(お金)」
「3:1と2の重圧と、売れないことで自分を否定されたと感じる(心理)」
→対策:同人誌1トンを刷った経緯と部数決定のプロセス(2009/08/29)
ただ、「1,000部刷った意思決定」のところはマーケットの話だけで、「コスト」の話を書いていなかったので、次は「1トンの同人誌を刷った印刷代、そして増刷と向き合った話」を書きます。これはもう少し詰めてから、公開する予定です。「1トンシリーズ?」は次で最後です。
こっちはノウハウというよりも、リスクを回避して生還した記録のようなものです。もっといえば、既刊読者の方向けの、総集編を増刷できない言い訳です。はい。
時間が経過してから客観的にみると、「完売したその後の増刷」が一番危険でした。ですが、完売を迎えた後の「再版」の危険性は、同人サークル以外の方には極めて伝わりにくいことですし、その危険性を言葉にしているところは少ないと思うので、その辺りを印刷代の規模を交えつつ、お話しようと思います。大手サークルの事情はわかりませんが、書いていて「よく刷ったなぁ」と、思うほどでした。
自分はもう、二度とこのような分厚い本を刷るつもりもないですし、もう刷る内容もないのですが、どうしても作りたい何かに出会ってしまい、作らなければならなくなった時、その足場のひとつに使っていただけるように公開します。
経験を共有することも、自分なりの同人への恩返しです。
また、はてぶなどで気づかせていただいたヒントを元に、TIPS的なものは、上記とは別に書くつもりです。