コミケの後、同人ショップでも数日で完売していたので入手できず、最近になって再販したところを購入しました。Ep1〜4をやってきて、正直なところ、『ひぐらし』とは違いすぎる、驚きはない、と思っていました。しかし、Ep5をやったところ、すべての評価がひっくり返りました。
前にその評価を話した友人に、プレイ後に再会して今の心境を伝えたところ、「言っていることが全然違う」といわれましたが、まさにそのとおりです。
自分にとっては、10年に1度かな、というぐらいに考えさせられる作品になりました。最新作で過去の評価を一切変えてしまう、そしてもう一度かこの作品をやりたくなってしまう、最新作のこのエネルギー、そして読者と作者の関係性は、ただ圧倒されました。
少なくとも、この切り口でストーリーを構築した人はほとんどいないと思いますし、ビジュアルノベルならではの試みなのでしょう。愛がありますね。もてなしの心というか、カタルシスが圧倒的過ぎます。何よりも、読者に向けて作られています。今までにない視点に触れると嬉しいですし、これほどの作品を作れる人がいるのは、驚くばかりです。
ちなみに、最後の方に登場する舞台の背景はヴェルサイユ宮殿のはずです。鏡の間とそれを反転させたもの、そしてThe Royal Chapel(下の写真)ですね。何気なくそっちの方が気になってしまいました。建物マニアです……でももうひとつはわからず。
鏡の間は有名なのでぐぐればでてきます。本の表紙になってましたね。
図説 ヴェルサイユ宮殿―太陽王ルイ一四世とブルボン王朝の建築遺産 (ふくろうの本)
- 作者: 中島智章
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/01/01
- メディア: 単行本
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あの島の屋敷も旧古河庭園のはずです。
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ヴェルサイユ宮殿公式/英語版