1月は仮説『日本のメイドブームの可視化(第1〜5期)』と題して1990年代〜2000年代のメイドブームを5期に分類し、第1期メイドブーム「日本のメイドさん」確立へ(1990年代)を書きました。
現在はその続きの第2期として、1990年代の日本で生じた制服・コスチュームブームの中で描かれたメイドイメージのテキストを書いているところです。あくまでも主体はカフェ・レストランの制服にあり、その中の派生としてメイドが含まれた、というところを再確認している感じです。
そして、こちらのトレンドの方が、世の中で受け入れられているものであり、一般的で分かりやすいものなのではないかと。
その作業の派生物として、[特集]同人におけるメイドブームの可視化(1990年代〜2000年代前半)を更新しました。1990年代後半からメイドにまつわる創作表現、そしてコスプレが、こうした場で加速していったように思われます。
書いている途中の感想をTwitterで呟いていたので、再掲しておきます。
メイドブームの第2期(制服軸)のテキストを一旦揃える。学べば学ぶほど、こちらの軸で見た1990年代の「メイド」は、制服趣味に内包される一要素でしかないと感じる。メイド喫茶の歴史で1998年以前の言及が少ない理由が分かった。そういう意味では同人で見た景色と同じ。
2011-03-05 21:23:31 via web
1990年代後半に両者が交錯する場としての同人は面白いし、新聞社が制服関連の書籍を出していたのも(『OL制服図鑑』など)興味深い。うまく伝えられるかは今後練り直してから。結論としては細分化しすぎない方が伝わりやすく、世の中に届きやすい印象。細分化しても1つに見えるような。
2011-03-05 21:27:01 via web
ブームを勉強して何が面白いかといえば、自分が圧倒的少数派に過ぎないと再確認できること。あまりにも境界線、端っこ過ぎる。でも、境界線にいればこそ、「中」だけではなく、「外」に伝わることを意識して活動を続けられたのだなぁと思う。
2011-03-05 21:31:00 via web
いずれにせよ、多様性が発展を担保しているというのは同感しつつ、テーマの多様性だけではなく、楽しみ方・関わり方の多様性も大事なんだろうなぁと。テーマが多様になりすぎると相互に関連が薄れ、フラグメント化してバラバラになる危険も。抽象的ですが、「橋渡しの役目」は意識したいです。
2011-03-05 21:37:31 via web
「このブランドのアイスクリームしか食べない」よりは、「このブランドの他の商品も食べる」し、「他のブランドアイスクリームも、甘いものも好きになる」ような関わり方。ますます分かりにくいけど、学べば学ぶほど未知が広がっていくのは本当ですねと。
2011-03-05 21:39:29 via web
調べ物をしていると「もっと適任者にやって欲しい。自分より詳し人が絶対にいる」と思うものの、自分が適任者に思われている別の領域では正にその想いを託されても「できません」と返事。なかなかに難しい。自分が思う適任者の方が動く環境作りなのかな、今時点では。
2011-03-05 23:13:03 via web
最近は10年後にどう伝わるのか、というところでなるべく今のうちに情報を集めて公開し、10年後にはそれを当たり前にし、既にあるテキストの再生産から脱却し、発展・進化して、その先の景色を見せて欲しい気持ちがある。
2011-03-05 23:15:57 via web
データを集めて整理・分類して考察することと、社会背景含めたコンテクストまでしっかり読み込んでの考察には差があって、自分には後者があまり向いていないし、興味がないのを自覚している。
2011-03-05 23:19:29 via web
誰もやっていない、あるいはやっている人が少ない領域はお金にならない=好き・数寄な気持ちに依存せざるを得ないというところもあるのかな。
2011-03-05 23:28:24 via web
メイド服はすべての違いを包み込み、というのでしょうか。