ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

村上リコさん初単著・『図説 英国メイドの日常』刊行情報

図説 英国メイドの日常 (ふくろうの本/世界の文化)

図説 英国メイドの日常 (ふくろうの本/世界の文化)





以前言及した村上リコさんの初の単著・新刊情報の詳細が、ブログに出ていました(『図説 英国メイドの日常』情報更新)。2011/04/19発売予定とのことで、刊行、おめでとうございます!



初見で『英国メイドの世界』とのタイトルの類似に驚いたものの、「英国メイド」というフレーズが「ヴィクトリア朝」ぐらいの意味合いとして、世の中で広まっていくといいなぁと思います。




【目次】
序章 メイドの素顔
第1章 メイドの居場所
第2章 メイドの旅立ち
第3章 メイドの仕事
第4章 メイドと奥様
第5章 メイドと同僚
第6章 メイドの制服
第7章 メイドの財布
第8章 メイドの遊び
第9章 メイドの恋人
第10章 メイドの未来


目次を拝見したところ、自分がとても読みたい本です。300点を超えるという豊富な図版で、かつ内容も『英国メイドの世界』で読者の方からいただいていた「図版」系のリクエストが解消されるものではないかと思います。



『図説 英国メイドの日常』はメイド個人を軸に、彼女たちの目に映る日常・関係性・生き方を軸にしているようで、メイドに特化した内容です。私の本とは違って、内容とタイトルが一致しています(笑)



一方、『英国メイドの世界』は屋敷の仕事を軸に、そこで働くメイドを代表とする女性使用人と、執事やガーデナーといった男性使用人、そしてその職場から見える屋敷の暮らしを照らし出す設計です。その点で被りが少なく、また補い合っていく本に思えます。



英国メイドの世界

英国メイドの世界





『英国メイドの世界』の目次



この領域の照らし方が増えていくことで、「英国メイド」コンテンツが、より盛り上がっていくことを願っています。



感想は、入手後に書きます。