ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

AMAZON在庫手配補充中と返本の時期

直近でAMAZONの在庫が尽き、中古しか販売していない『英国メイドの世界』ですが、講談社の担当の方による在庫搬入手配は完了しており、後はAMAZON側での反映を待つのみの状況です。



http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4062162520/ref=dp_olp_used?ie=UTF8&condition=used



今しばらく(推定では3〜5日)、お待ちください。



楽天は注文受付後の取り寄せっぽくbk1が24時間以内の配送となっています。



近況については、販売後からもうすぐ半年となり、書店からの返品が加速する可能性があるとのことで、戦々恐々としています。書店の常備になれるといいのですが、確かに、返本しないと書店の棚は空きませんからね。



この点で、だいたい本の寿命(書店に面を確保できるという意味)を伸ばす手段は、「レーベルに所属する」(レーベル棚に居場所)、「特定ジャンルの本としての認知」(本書の場合は歴史ジャンル常備が目標)、そして最大の効果が「著者による新刊」(宣伝・併売効果)なのかなぁと思う次第です。



大きなレベルでの「売れている」「話題になる」という意味での循環は出来ておらず、そこが超えられていない壁ですが、現時点では一部書店や様々なネット書店の中では多少なりとも売れている状況とは思います。なので、常備して欲しいと語り続けることか、認知を広げたり価値を伝えたりする機会を作るしかない、というところでしょうか。



書店から撤退すると面を失うので、そのままでは本は沈んだままになります。この状況を鑑みるに、ネットが無かったら、どうなっていたのかと思いもします。



というところで最近怠っていた伝え方の工夫をやってみます。



本日は[参考資料]英国メイドの世界(著者による紹介)を公開し、「「語り手」として登場するメイド、執事、ガーデナー、貴族などの一覧」の更新を始めました。


個別のレスなど


id:asakura-t 新刊が著書の寿命を延ばすってのは大きいですよね。レーベルやジャンルによる延命=現行の出版システムのよさ、かな。 2011/04/23

http://b.hatena.ne.jp/asakura-t/20110423#bookmark-39583446



ご指摘の通りですね。レーベルやジャンルは同人誌即売会における「ジャンル」(二次創作やブランド)による地形効果に似ているのかなと思います。



この延命システムは優秀ですが、そこからのカテゴリーエラーとなる自分の本はどうやって生き延びるかが課題です。コンテクスト作りによるジャンル開拓・認知は継続していくつもりですし、その辺、ウェブと相性はいいのですが、一度書店から消えて戻れるかどうか。



それにしても、今更ながら絶版の重さを、理解できた気がします。最初に出来るだけ動いておいて、本当に良かったと思います。