ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

同人活動を続けるためのノウハウを考える

つい先日、801ちゃんが同人関連でつぶやいていたこと(同人サークル運営の負担を下げるノウハウ、モチベーション維持など)に重なりを感じたので、 これまでに自分が書いてきたノウハウの棚卸をしようと思いました。











同人誌の場合、趣味でやっているというところで絶版は起こりますし、私自身、自転車操業的に再版を繰り返した経験を持ちます。それでも、何時の間にか活動は軌道に乗り、絶版をなるべく出さないような運営を行えています。それによって、多分、以前よりも多くの読者の方と出会えています。また、そこに手ごたえを感じ、自分の意志で選んだ場で、表現活動を続けられています。



以前から「活動の負荷を下げる」ノウハウを開示してきましたが、世の中で見る機会が多い情報は「同人活動の始め方」「良い同人誌の作り方」であって、「10年、同人活動という趣味を続けるための方法」というのは少ないように思う気持ちに変わりはありません。そこで、何かまとめられないかなぁと、思った次第です。



「良い作品」を作ることに苦労をすることに加えて、「本を刊行・頒布する」ところまで苦労するのは、あまり活動として楽しくないかもしれません。後者のエネルギーを、より創作に循環させるのが私は良いと個人的に考えています。



とはいえ、前提条件として、私の言葉は該当する方が限られます。まず私は「近代イギリスのメイド研究の同人誌」を作っています。時々同ジャンルでの創作を行いますが、同人誌で主流である「漫画」を作ってはいません。また、「二次創作」も行っていません。この点で、著作権や活動に対する捉え方が異なっていますので、その前提に立つ私の認識すべてが他の方に役立つかはわかりません。



ただ、そうした立場を抜きにしても、純粋にノウハウとして伝えられるものもあるのかと思い、同人誌にまとめてみようかなぁと考えました。



最近は、オタクが結婚生活で初めて気づいた趣味の「無駄」と「効率性」の話 - とれいん工房の汽車旅12ヵ月というエントリに描かれるように、ライフスタイルの変化で、趣味を取り巻く環境(サークル運営だけの話に限らず)も影響を受けることを実感していますが、同人誌での表現が好きならば、「続くように続ける技術」「モチベーションの維持」とは何かを、他の方々の活動からも知りたいなぁと思いました。



なので、単純に「私のノウハウ」というより、「同人を表現の場として選び、楽しみ生きている」同人サークルの方々にお話を伺い、この趣味を多面的に照らす方が面白いのかなぁと、今は考えています。人を巻き込む時間が無いのですが……



表現の場を同人誌と限定せず、このエントリがきっかけで、「継続的な活動をするための同人論」みたいなものをウェブで読めると嬉しいです(他力本願)。


アウトライン

10分ぐらいで思いつくレベルのアウトラインですが……


  • 0.同人活動を続けにくくする要因の整理
    • 0-1.経済的負担
    • 0-2.時間的制約
    • 0-3.体力的問題
    • 0-4.精神的負荷
  • 1.同人活動での負担を軽減する技術
    • 1-1.印刷所のサポートを得る
    • 1-2.無理をしない
    • 1-3.相談相手を得る
  • 2.同人活動に集中できるモチベーション維持
    • 2-1.同人活動で得られることを再確認する
    • 2-2.読者の方々と出会う
    • 2-3.反省・振り返りを行う
  • 3.商業・プロと同人の使い分け
    • 3-1.プロを目指さない・プロが出来ないことをする
    • 3-2.伝えたい相手を広げる場としての「商業出版」
  • 4.同人活動が続くように続けるには?