仕事が本格的に忙しくなる雰囲気で(来年のアクション整理)、かつ同人誌の原稿書きという状況の中、マインド的にキャッチアップできていませんが、つい先日は『執事とメイドの裏表 ─ イギリス文化における使用人のイメージ』が刊行され、来月には村上リコさん翻訳による「メイドの自伝」ベストセラー、『Below Stairs』の翻訳版『英国メイド マーガレットの回想』が出ます。
表紙は森薫さんとのことです。
執事とメイドの裏表 ─ イギリス文化における使用人のイメージ
- 作者: 新井潤美
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2011/11/22
- メディア: 単行本
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- 作者: マーガレット・パウエル,村上リコ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2011/12/22
- メディア: 単行本
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メイドの自伝では最も有名な一冊で(もう一冊はたぶんRosina Harrison)、家事使用人という境遇を力強く、反骨精神を持って生き抜いたメイドの視点で描かれています。個人的にいいなと思うのは、彼女は働く中で「尊敬する人を評価している」点です。観察力が優れているので、彼女と同じキッチンメイド→コック経験者のJean Rennieの手記よりも、「自己肯定」が少なく、主人との距離も自分の人生についてもニュートラルな感じで、私は好きです。
最近、英国では『ダウントン・アビー』の効果で再版されています。
Below Stairs: The Classic Kitchen Maid's Memoir That Inspired Upstairs, Downstairs and Downton Abbey
- 作者: Margaret Powell
- 出版社/メーカー: St Martins Pr
- 発売日: 2012/01/03
- メディア: ハードカバー
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諸々の感想はそのうちに書きます。イメージの中のメイド/メイドが「いて」「いない」現代日本の風景(2011/10/23)では、こうして刊行が続く状況を踏まえつつ、テレビCMにメイドが出る「今」を紹介する内容を触れました。