2011年11月11日に『英国メイドの世界』を講談社より刊行してから、2周年を迎えました。絶版にならないようにと準備を進め、刊行後も積極的に読者の方々(顕在化している方々と、ふとしたきっかけで実は読者であると気づいてもらえる方々)に見つけてもらえるようにアクションをしてきました。その甲斐もあってか、幸いにも2年間で第五刷を迎えることができました。
私が生涯で本を出せる機会はそれほど多いとは思えませんし、これが最後の一冊かもしれないとの気持ちで出版には臨んでいたので、それこそ実の子供を世に送り出すように出来る限りの努力を行い、大切に育てたいと思っていましたが、転職をしたことで職場に慣れるまで時間がかかり、気持ちの方でなかなか余裕を持てず、特にこの半年は積極的なアクションを取れなかったのが反省点です。
英国メイドの世界』刊行から1周年を振り返る(2011/11/16)と、昨年の同時期に記した日記を見ると、刊行からの1年間はあっという間に過ぎ去ったというか、しっかりとアクションをしていたことが分かります。
今年は仕事面で劇的な変化があって、昨年は十分にできなかった来年に向けたチーム作り、年間計画の策定と役割が広がり、仕事の楽しさに没入(それが能動的か受動的かはさておき)していきましたが、何もしていなかったかというと、そうでもありません。今年はこれまでの総決算のための「種まき」というか、数年前から学び始めたことをじっくりと深める機会を多く作りました。
年始の2012年はメイドジャンルを繋いで描き、10年後にも残るものを(2012/01/02)に記したことを見ると出来ていないことの方が多いですが、とりあえず、『英国メイドの世界』という本に限った反省が出来ないのが今年の反省になります。
まとめきれなかったので、今日のつぶやきを。
『英国メイドの世界』刊行2周年の話を書こうと思ったけど、あまりに活動が少なすぎたので、振り返れないという。"『ハヤカワミステリマガジン』2012年12月号にコラム「ゴシック小説の家事使用人からメイド喫茶へ」を寄稿"ぐらい? URL
2012-11-11 19:46:59 via web
大きな取組として、『月夜のサアカス』で書棚公開と家事使用人研究会を始めましたが(URL、仕事環境の激変で土日出勤も起こりえる状況下では難しくもなりました。
2012-11-11 19:49:17 via web
『英国メイドの世界』というより、年始にイメージした"2012年はメイドジャンルを繋いで描き、10年後にも残るものを" URL でいえば、「メイド喫茶」「コミックス」「ラノベ」「ゴシック」などで視点を広げたアウトプットを少しずつ出せました。
2012-11-11 19:51:16 via web
"[特集]メイド作品(ライトノベル・関連書籍)年別ジャンル別推移とタイトルリスト(暫定版)" URL と”[特集]メイド作品(コミックス・関連書籍)年別ジャンル別推移とタイトルリスト"もそのひとつ。 URL
2012-11-11 19:52:25 via web
"新刊『メイドイメージの大国ニッポン 漫画・ラノベ編』" も現在の方向性をまとめたもの。 URL この方向性にリソースを使うと決めたのは、お世話になった編集者の方との何気ない会話や、シャッツキステのイベントで問われたことへの答えを探して。
2012-11-11 19:54:01 via web
同人誌についてはコミティア102でコメントを寄せて下さった方がいて、有難い限りです。 URL 常々言っていますが、自分が本を出せたのはブームがあったからで、そこに対して何を返せるかは常に問われていますし、返したいと思っています。
2012-11-11 19:56:07 via web
言ってしまえば、世の中における「英国メイド」は少数でしかなく、それでも存在しえたのはそこで英国メイド表現を続けた方々いただからだけではなく、多様なメイドジャンルがあればこそです。、
2012-11-11 19:57:59 via web
自分がやっていることは結論を出すことではなく、いわば会議に出すアジェンダ作りや議論のたたきを作るところで、まずは可視化して、結論は10年後に出ていればいい、結論を出したいと思う人が10年後に存在しえる環境を作りたいというのが関の山です。
2012-11-11 19:59:55 via web
と、これをまとめればいいのかな? 今時点では。家事使用人の世界をどう広げるかは、年初に予定していた『階下で出会った人々』を書ければ違うかもしれませんし、物語を書くことで解消したりするかもしれません。
2012-11-11 20:03:02 via web
さて、来週からは次の本の執筆準備を再開する。メディアにおけるメイドブームの再整理をして、1993年を起点とする20年近いメイドを巡る言説を取りまとめたい。
2012-11-11 20:11:22 via web
その意味では、とても参考になりそうな、さやわかさんの『僕たちのゲーム史』を読み込まねば。
2012-11-11 20:12:26 via web