2010年に紹介した『Downton Abbey』(ダウントン・アビー)は「屋敷と使用人」の史上最高レベルの映像作品(2010/12/02)
が、いよいよNHK地上波で放送です。
NHK公式サイト ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館
だいたいの方向性や紹介は以前のブログに書いた通りですが、「階上」(主人たちの世界)と「階下」(使用人の世界)の登場人物がとにかく多いので、事前に予習、もしくは何度も繰り返し見ることをオススメします。
今、英国での放送が続くこの作品は第4シーズン(外伝2本でしたか)ぐらいまで進んでいます。日本では既にスター・チャネルなどで放送していますので、そちらの公式サイトで、キャラクターや相関図を見られるのも良いと思います。
こうした本格的な海外ドラマがNHK地上波で放送されるのは久しぶりに思えるので、とても楽しみにしています。
今でも『名探偵ポワロ』の話をすると会社でも話が通じる人がそこそこ多いのは、NHK地上波の力で、そうしたドラマというバックグラウンドがあっての19世紀的な英米趣味(『高慢と偏見』や『シャーロック・ホームズの冒険』『大草原の小さな家』、世界名作も)は影響を受けたと思うのです。『エマ』森薫さんや『Under the Rose』船戸明里さんなどの作家の方々が登場していったのも、あの時代ならではと、私は思います。
なので、『ダウントン・アビー』を見ることがクラシック的な世界の始まりとなり、自分が研究をするきっかけになった『名探偵ポワロ』ドラマのような影響を受ける人が出て欲しいなと思うとともに、この20年でだいたい「メイド知識」は書き尽くされているので、その先に通じる景色を見たいですね。
だいたいもう、私たちは日本でのメイド研究について、30年以上のときを経ています。なので、いまさら新しい知識というものはほとんど出てきません。しかし、繰り返し、基礎的な話が繰り返されます。興味がある方は、是非、「本」に接して下さい。
日本の英国メイド関連本の刊行30年史
また、『ダウントン・アビー』を見る前に読んでおきたいカントリーハウスと職場の解説(2011/08/16)にて、無償で読める情報も記してありますので、こちらもどうぞ。
何はともあれ、NHK総合という最も大きなメディアで、「英国メイド」「英国執事」「英国貴族」的な世界を一緒に楽しめる時間が、ようやく訪れたことを、感謝いたします。
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『英国メイドの世界』の続編的位置づけ・「最盛期から衰退の時代へ」
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