ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

復刊する『黒猫館』『続 黒猫館』に解説を寄稿しました

ご縁があって、星海社が復刊する『黒猫館』『続 黒猫館』の解説を寄稿しました。メイドブームで必ず言及される作品の解説ということと、私が選ばれたというところで、メイド的観点と英国的観点での解説を行いました。

解説での広がり

散歩をしている最中に思考が発展することがあり、今日、ぽんと言語化できたのでメモしておきます。限られた分量で書くというところで省いたものと、手元にあった素材が時間を経てぽんと発酵した感じです。

アニメと小説のエピソードの違い

1. 時間軸:過去、現在、未来
2. あやをめぐる環境:富本氏は『表面張力』の前日譚で純粋なSM的展開を描く
3. 正樹を助ける理由:好意の対象の違い

「信頼できない語り手」問題はあるのか?

『黒猫館』を含むレーベル全体を包括する話

ライトノベル史の研究者で、『黒猫館』を発行した富士見書房を開設した"ライトノベル史入門  『ドラゴンマガジン』創刊物語―狼煙を上げた先駆者たち"の著者である山中氏が、論文を公開されました。

こちらもぜひ。