怖いぐらいに、費やした時間と流した汗は、成果物に反映されます。
資料がきちんと「自分の言葉に」なっているのか?
それともただのあらすじや要約レベルの「単なる垂れ流し」か?
いいかげんなレベルでは読者にばれますし、自分で納得できません。
スポーツ選手に近い心境ですが、練習は自分を裏切らない、というのか、きちんと丁寧に資料を読み込み、また自分なりの仮説を持って読解を進めることなしに、きちんとした資料の整理は行えません。で、今の自分は過去の遺産で食べていて、ここ最近は試合をするのが怖いのです。
どれだけ、良質の資料に接して、時間を費やせるか?
本当に、ただそれだけです。
その時間をきちんと作れるようにコントロールしないと、お粗末な仕上がりにしかなりません。最終巻を作ろうとしていることのプレッシャーは、そこから来ています。だから、きちんと過去を振り返り、総集編を作って足場を固めなければならない状態にあるのです。
現在の見通しでは正直、20世紀のメイドの話を描くだけの気力と練習量が足りません。最終巻はもしかすると来年になるかもしれません。今年の夏に総集編を出す、そこは確定事項ですが、冬コミまでにどこまで自分を追い込めるかが、勝負です。
社会人人生としても、去年はいろいろと勝負の年でしたが、今年はさらに勝負を数多くしなければならなさそうです。あと、問題は知り合いの方々へお願いするときのハンドリングでしょうか……気づいてみると、各所へお願いすることは出来そうなので、自分が媒介することで、関わった人にとっていい表現機会となるような場を、作れたらとも願っています。
総集編作成に際して読みたい資料、というか読め。
『ヴィクトリアン・サーヴァント』
『NOT IN FRNT OF SERVANT』
『BELOW STAIRS』
『COUNTRY HOUSE LIFE』
『DEBRETT'S CORRECT FORM』
『The Gentleman's Country House and Its Plan, 1835-1914』
(AMAZON品切れてますが誰か買ったのでしょうか?)
総集編作成に際して見たい映像資料
『MANOR HOUSE』
『小公子』
『秘密の花園』
『日の名残』
『UPSTAIRS DOWNSTAIRS』
1巻の貴族の辺りはあまりこだわるつもりが無いと言うか、他の人が書いているのでさらっと流したいところではあります。元々、「人がやっていることならば、書くことにあまり意味は無い」と思っていますので、屋敷/カントリーハウスのディテールに注力したいと思います。
あと、書き漏らしていた「ハウス・スチュワード」と、「メイドオブオールワーク」に向き合わなければならないのかもしれません。前者は書いていた当時資料が無く、後者は書こうと思ったものの間に合わなかった、というものです。