ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

家政婦とハウスキーパー

久しぶりに名探偵ポワロシリーズを読み直しています。新規に創刊したクリスティ文庫を少しずつ買って、『ビッグ4』『オリエント急行殺人事件』、それに『杉の柩』(これはまだクリスティ文庫には無いので図書館)を読みました。 十年以上前に読んで以来なの…

日本よりも速く

届いちゃいました、amazon.comの本が。船便で頼んだつもりが、飛行機でやってきたようです。だから送料が高かったんでしょうか? 今回は地図・写真中心、文字少な目という路線でのチョイスなので、すぐ読み終われそうです。 昨日は日記を書いた後もネタ出し…

『かげろう』

今日、午前中に『かげろう』を見に行きました。エマニュエル・ベアールの主演映画で、第二次大戦中のフランスの片田舎の光景が綺麗でした。 パリからの避難の途中で空から襲撃を受け、国道を離れて逃げることになった女性と息子と娘、それに息子を助けた謎の…

DVD『Upstairs Downstairs』

久しぶりに集中して『Upstairs Downstairs』を見ました。時間的に集中しただけで、気持ち的にはアイロンを掛けながらなので、あまり集中していませんでしたが。 違った角度でのコメントになりますが、戦時中だけあって、各人が「使用人職を離れて国家のため…

素晴らしい本

この前、少し触れた『名探偵ポワロの華麗なる生涯』を読んで、クリスティ作品と屋敷・使用人・料理の研究をしたいなぁと思っていました。過去に読んだ時とは読む自分が変わっているからです。高校時代は「屋敷きれいだなぁ、料理いいなぁ」と思っても、「メ…

『イノセンス』

見てきました、『イノセンス』。今回は久しぶりに「二回続けてみる」ということをして、ものすごく体が痛いです。一度目は偶然、前の列の人が目の前の席に荷物を置いてくれてスクリーンがはっきり見えましたが、二度目は視界の15%以上が高校生らしい少年の…

DVD『Upstairs Downstairs』

第3シリーズに登場する綺麗なメイドDaizyですが、従僕のEdwardとくっついてしまいました。女性と見れば手当たり次第にセクハラしてきたEdward、戦争に行くことを決めてから、Daizyとの距離は一気に縮まります。 そんな使用人同士の恋と婚約を、苦々しく思う…

『名探偵ポワロの華麗なる生涯』

今日は図書館にも行き、『名探偵ポワロの華麗なる生涯』という本を借りました。以前、書店で何度も見かけては、「原作を読めば足りるじゃん」とか、「どうせありがちな本だろう」「いかがわしいタイトル」と思って、立ち読みさえしませんでしたが、借りてみ…

DVD『Upstairs Downstairs』

結局、映画は来週にしました。土曜日と日曜日を使って、ドラマ視聴と読書で時間をすごしました。『Upstairs Downstairs』は第3シリーズまで見終わりました。これで39話/68話、折り返し地点を通過しました。 第3シリーズはRichard Bellamyの夫人Lady Marjor…

読売新聞

今日の読売新聞夕刊を見ていると、映画情報が満載でした。一番見たいのは『イノセンス』、次にcageさんオススメのベアール主演・『かげろう』、そして今日見つけて「行きたいなぁ」と思ったのは、あの岩井俊二監督の『花とアリス』です。 主演が『リリィ・シ…

エドモン・ダンテス

好評?なのかわかりませんが、リクエストがあったので『Upstairs DownStairs』について書いていこうと思います。日記からは近いうちに切り離していきます。仕事が忙しく、最近はあまり英書も読んでいませんが、このDVDは見ています。 即売会イベント情報では…

イギリスドラマのアイロン

さて、ストーリーとは関係ない雑談です。コミックス『エマ』をご覧の方はご存知ですが、ヴィクトリア朝期のイギリスではアイロンをかけるときに、霧吹きの代わりに洗面器を使っていたようです。洗面器に指を入れ、手についた雫を払って、布に湿り気を与える…

『Upstairs Downstairs』

『Upstairs〜』を今まで20話ぐらい見てきましたが、全体に使用人同士が自由気ままに振舞っていて、極端な権力の構図は見えません。思ったよりも、みんな「よく言えば和気藹々、悪く言えば悪態をつきながら」、働いているんですね。久我が今までに描写してい…