ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

『Upstairs Downstairs』

『Upstairs〜』を今まで20話ぐらい見てきましたが、全体に使用人同士が自由気ままに振舞っていて、極端な権力の構図は見えません。思ったよりも、みんな「よく言えば和気藹々、悪く言えば悪態をつきながら」、働いているんですね。

久我が今までに描写していた範囲では「かなり主人に服従」していますが、このドラマでは刃向かったり、口論したり、刺々しい絡みが多すぎます。そのせいで早口になって聞き取れない、というのがあるのですが。

また、どの従僕も隙を見てはメイドを無理やり抱え上げたり、セクハラしたりと、忙しいです。男女の交際は望まれていないはずですが、時代が新しくなっているからか、職場が狭いせいか、交流は非常に多いです。

話の筋を書こうと思いましたが、セーラがどうしようもないほどトラブルメーカーで、その話にばかりなりそうなので、控えます。セーラだけではなく、『男版・セーラ』とでも言うべき「お抱え運転手」トーマス・ワトキンスも登場し、このふたりの協奏曲のせいで「いやーん」な展開が続いています。