ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

2011-01-01から1年間の記事一覧

コミックマーケット81/3日目 東ル53bで参加予定・新刊あり

開催日時:2011/12/31(土) 10:00〜16:00 開催場所:東京ビッグサイト スペース:東4ホール ル53b サークル:SPQR 冬コミでしかお会いできない方には、2年ぶりとなるでしょうか? 会場にて、お会いできることを楽しみにしております。お気軽にお立ち寄りく…

メイド喫茶に初めて行ってみたい人向けに、英国メイド研究者が書いてみる

最近、知人との会話の中で「仕事」という言葉をポジティブな意味で使ったら、ネガティブな意味で受け止められて、そのギャップが面白いなぁと思う機会がありました。「その人が使う言葉は、その人がどのような経験をして、見方をしているかで決まる」という…

『Under the Rose』7巻 春の賛歌 感想

待望の『Under the Rose』の新刊が発売されてから、しばらく時間が経過しました。本来はすぐ感想を書きたかったのですが、私にとって『Under the Rose』という物語は特別で、自分自身を問われるように内奥へ入り込んでくるもので、なるべく丁寧に味わい、咀…

新刊『誰かの始まりは、他の誰かの始まり ヴィクトリア朝の暮らし短編集・総集編』

サークルSPQRの冬コミ新刊『誰かの始まりは、他の誰かの始まり』は入稿が完了し、無事の仕上がりを待つばかりです。今回はコミケに初参加(同人誌委託・2001年12月)から実に丸10年と感慨深いものがあります。 通巻では19冊目です。 今回の新刊では、原点回…

『ヴィクトリア朝の暮らし短編集・総集編』入稿完了・あとはデータチェックと決済待ち

今年の冬コミの新刊の入稿が完了しました。残業も増えていますし、風邪が悪化しないものの長期化しているにもかかわらず、意外と時間を確保して作業を進められました。その分、いつもより圧倒的にインプットが足りていませんので、この反動が来ないように入…

冬コミ新刊は『誰かの始まりは、他の誰かの始まり ヴィクトリア朝の暮らし短編集・総集編』

久しぶりの同人関連の更新です。結論から言えば、創作の作業は完了し、ページ調整とまえがき・あとがき、そして入稿の準備をするだけです。 ページ数は220ページ(約17万文字・厚さ1.4mm)と過去2番目のものとなります。総集編に次ぐものとなります。 同人誌…

メイド研究本・2011年11〜12月で続けて刊行

仕事が本格的に忙しくなる雰囲気で(来年のアクション整理)、かつ同人誌の原稿書きという状況の中、マインド的にキャッチアップできていませんが、つい先日は『執事とメイドの裏表 ─ イギリス文化における使用人のイメージ』が刊行され、来月には村上リコさ…

『ダウントン・アビー』(『Downton Abbey』)英語版Blu-rayやDVD、ガイドブック情報など

日本ではスターチャンネルで放送中のドラマ『ダウントン・アビー』。AmazonUKだけではなく、日本でも英語版の取り扱いが始まっています。DVD版も出ていますが、Regionコードの違いがあると思うので、ここでは取り上げません。 asin:B004FM2ENU:detail Master…

『エマ』10巻「アデーレの幸せ」から生きることと「仕事」の一致を振り返る

一昨日、少し機会があって、『エマ』について知人と話しました。その中で私が『エマ』で最も好きなエピソードに触れた時に、『エマ』10巻「アデーレの幸せ」を思い出しました。ここで語られるアデーレの視点は、著者である森薫さん自身の生き方が反映されて…

『英国メイドの世界』刊行から1周年を振り返る

(PDFで第一章すべて立ち読み:約23MB:http://spqr.sakura.ne.jp/data/EikokuMaid_Web1.pdf) お陰様で、講談社BOXより刊行した『英国メイドの世界』は1歳を迎えることが出来ました。今までにお買い求めくださった読者の皆様、心よりお礼申し上げます。多く…

冬コミ新刊『ヴィクトリア朝の暮らし10巻 階下にベルは鳴り響く』準備開始

今日は冬コミの新刊作成に向けて、準備を始めました。残された時間は限られている中で、短編集を選択しました。短編集単体での同人誌は2006年12月に製作した『ヴィクトリア朝の暮らし8巻 この倫敦の、空の下で』以来です。 同人誌のシリーズとして『ヴィクト…

同人誌即売会WASEKET02に11/05(土)参加予定・スペースNo.B7

早稲田大学の文化祭で開催される同人誌即売会WASEKET02にサークルSPQRとして参加します。開催既刊2011/11/05(土)・06(日) 11:00〜15:30の2日開催のうち、11/05だけの出展です。大学の文化祭での同人イベント自体は初参加ですが、通常のイベントは出会えない…

コミックマーケット81・3日目東ル-53bで当選

サークルSPQRとして、コミックマーケット81に参加します。2011/12/31(土)の3日目で、東ル53bとなります。 http://twitcmap.jp/C813RUk53b 新刊は未定ですが、今のところ、廃刊となった5〜7、9巻の短編の再編集版と、新作を何本か書く予定です。他に、パン…

『英国メイドがいた時代』DLSiteでも公開開始

ということで、パブーでの公開に続き、DLSiteでも『英国メイドがいた時代』を公開しました。 http://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ085377.html 電子書籍版の補足は、『英国メイドがいた時代』をパブーで公開中で行っています。 『英国メイドの世…

イメージの中のメイド/メイドが「いて」「いない」現代日本の風景

目次 ・メイドイメージの広がり ・日本のメイドイメージと、「英国メイド本」の相次ぐ刊行 ・『執事とメイドの裏表 ─ イギリス文化における使用人のイメージ』 ・終わりに:メイドイメージを「消費」する時代への興味 ※執事ブームがピークに思えるのですが、…

『英国メイドがいた時代』をパブーで公開中

2011年夏の新刊『英国メイドがいた時代』を電子書籍化(PDF)して、パブーで公開し始めました。 英国メイドがいた時代 久我真樹 500円(税込) 英国のメイド雇用衰退の歴史を解説します。「メイドの時代」が形を変えて復活した現代英国事情も扱います。『英…

ダウントン・アビー 〜貴族とメイドと相続人 10/18放送開始

ということで、日本での放送が迫ってきましたね。スターチャンネルに加入しようと思って忘れていたので、結局、DVDでの再視聴を行う予定です。 ダウントン・アビー〜貴族とメイドと相続人 - スター・チャンネル ダウントン・アビー 〜貴族とメイドと相続人〜…

FM-TOKYO『水樹奈々のMの世界』のメイド対談を振り返って

ご縁があって、水樹奈々さんのラジオ番組『水樹奈々のMの世界』に出演してきました。FM-TOKYOで2011/10/09 00:30-01:00の放送でした。 http://www.tfm.co.jp/7/index.html どのような「ご縁」かといえば、少し話が長くなります。まず、水樹さんの先輩・井上…

お知らせ〜『英国メイドの世界』増刷による在庫補充と、水樹奈々さんのラジオ番組出演予定

【お知らせ・その1】『英国メイドの世界』在庫補充 『英国メイドの世界』、ようやくAmazon在庫が復活しました。在庫数はこれから増えるのではないかと思います。 ※2011/10/04追記:また尽きました……補充はすぐおこなわれるのではないかと。 楽天やbk1には在…

『Under the Rose』7巻・最新刊発売

『Under the Rose』待望の最新刊! Under the Rose 7 春の賛歌 (バーズコミックス デラックス)作者: 船戸明里出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2011/09/26メディア: コミック購入: 5人 クリック: 59回この商品を含むブログ (37件) を見る 毎年秋頃…

講談社BOX刊行『英国メイドの世界』増刷・第四版&現在発売中

英国メイドの世界作者: 久我真樹,撫子凛,宮鼓出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/11/12メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 500回この商品を含むブログ (54件) を見る 『英国メイドの世界』、2011/09/26付で第四版が出て、三度目の増刷と…

メイドやヴィクトリア朝を軸としたイメージ形成を巡るブレスト的つぶやきなど

最近、ブログを更新していませんが、Twitterで主にメイドイメージや、メイドイメージとの重なりを持つクラシックなドレス・イメージについて、ブレストをしていました。あるイメージはどのようにして受け入れられているのか、というところへの関心が強く、メ…

ありがとうございます!

こちら、お役に立っていれば幸いです。 以前、ブログでご感想をいただき、ありがとうございました。「どんな英雄もヴァレットの前ではただの人」の言葉通り、使用人から見た貴族イメージを楽しんでいただけて嬉しいです。私も研究の最初は、英国貴族を扱う予…

『コクリコ坂から』と家事使用人からの脱却を迎えた日本、ジブリ作品の家事描写についての雑感

先月に『コクリコ坂から』を見てきました。感想を書くのが遅れましたが、作品全体とても強烈な昭和ノスタルジーを感じて、ぎりぎり、昭和51年に生まれた(1976年)私にも懐かしさを伴うものでした。私の年齢ですと、黒電話や家にあったテレビのチャンネルを…

小説『夜明けのメイジー』感想

夜明けのメイジー (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: ジャクリーン・ウィンスピア,長野きよみ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/03/24メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 2回この商品を含むブログ (23件) を見る 2005年に日本で翻訳刊行された、分類として…

『最初の刑事 ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』感想

『最初の刑事』は英国に誕生した、事件を追求して解決する存在たる「刑事」の一人、ウィッチャー警部を主役としたノンフィクションの作品です。警部はディケンズも取り上げるほどの人物で、彼が扱った「ロード・ヒル・ハウス殺人事件」は「英国屋敷殺人事件…

同人活動を続けるためのノウハウを考える

つい先日、801ちゃんが同人関連でつぶやいていたこと(同人サークル運営の負担を下げるノウハウ、モチベーション維持など)に重なりを感じたので、 これまでに自分が書いてきたノウハウの棚卸をしようと思いました。 世のサークルさんには、儲ける儲けないは…

ありがとうございます!

久しぶりとなります。 web拍手、ありがとうございます! >08/23 23時 もう3年前となりますが、いまだに未完読となってしまい、恐縮です。講談社版は「読み終わる」ことを目的に情報を整理し、相当読みやすさにこだわりました。もしも未読でしたら、図書館で…

新宿・ジュンク堂でウッドハウスのフェアに陳列中(らしく)&AMAZONでは在庫切れ中

ジュンク堂@新宿に「ドローンズクラブの英傑伝」を買いにきたら、ウッドハウスフェアのテーブルが。ジーヴスもジーヴズもコミックのジーヴスも並んでるうえに、「英国メイドの世界」「英国メイドの日常」なんて本までっ。今日は大荷物だから文庫一冊買いにき…

コミティア97・無事参加終了

先日のコミティア97への参加は無事に終了しました。スペースにて本を手にして下さった皆様、誠にありがとうございました。2週連続の同人イベントは予想外でしたが、夏コミと打って変わって涼しく、身体には優しいコミティアでした。 COMITIA97見本誌読書会が…