ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

「13歳のメイドは、『シャーリー』だけではない」

ようやく、『NOT IN FRONT OF THE SERVANTS』の使用人が語るエピソードの抽出が終わりました。あまり実用に耐えない短いもの・関係ないものも含めて、全部で146エピソードが、「使用人だった人々」「かつて主人だった人々」の生の声で、語られています。



このうち、実際に使えそうなのは50〜80ぐらいと思っているので、精査に入ります。そのまま掲載しても面白くないので、カテゴライズして、わかりやすい解説を追記する予定です。



今回はメイド島を離れることもあって、今までと違ったテイストの表紙と、そうした「今までの読者ではない人」がすぐ興味を持てるような、「今まで聴いたことが無い、でも心温まるメイドさんの実像に迫った話」という構成で考えています。



その実現に向けて、最終調整です。まだ週末まで時間があるので、他の本からもエピソードを抽出しようと思っています。



過去に同人誌で出した・使ったエピソードも、今回は再利用しますが、面白かったこともありました。友人に協力を依頼し、今、そうしたエピソードを募集していますが、「これのっけて」と貰ったリクエストのひとつに、あるエピソードがありました。当時は利用した資料に名前は出ていませんが、今は、「それがどの使用人のエピソードかわかる」のです。



正解の人物が有名人Frederic Gorstだからなのですが、自分の中でばらばらになっていたものを再統合していく感じで、総集編に向けた最高の肩慣らし・準備になりそうです。



そして一言言えるのは。



「13歳のメイドは、『シャーリー』だけではない」ということです。13〜14歳の頃からメイドになった子がなんと多いことか、と驚愕しています。


『HONEY ROSE』が配信されるよう

きっしーさんのブログに、「HONEY ROSE」12/21に配信(修正したよ)というエントリが。久我はあんまり詳しくないというか、ファンサイトや詳しい方から聞いたレベルですが、この『HONEY ROSE』は『Under the Rose』の完結後の時間軸で、『Under the Rose』よりも前に連載されていたもので、単行本が出ていない作品です。



mixiのコミュニティなどを見ていると、12月に『Under the Rose』5巻が出るようでしたが、きっしーさんが紹介していた船戸明里さんのブログ(存在をはじめて知りました)に、延期と、配信の話が出ています。



めもちょう



ブログがあったことも、はてなダイアリーを使っていたことも知らず、二度びっくりです。



何はともあれ、作品を心待ちしています。



そして、あの不幸なメイドの子に名前をあげて下さい。久我はあぁいう子が大好きなのです。『若草物語』ではジョーよりもベスが好きでした。『スパイダーマン』シリーズも、ヒロインのDJよりも大家の娘が大好きなのです。



この辺りの心理を大学時代に掘り下げて悲しいことになったので、理由はあげませんが、幸薄い子には幸せになって欲しいものです。



共通点は三つ編み、ではないはず……