ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

ハウスメイドの足首(19:30)

時間が立つのが早いです。いろいろ並行しているので、今のところ100エピソード。ちょっと時間が足りないような。



そんなとき、ふと目に付いたテキストを載せておきます。




『ハウスメイドは"その可哀想な足"を何度も上下させて、朝から夜の長い間、階段を上り下りする。床を磨いたり、石炭入りのバケツを運んだり、お湯の入った重い缶を運んだり、重い荷物を載せたトレイを持っていったり――突然鳴り出す、呼び出しのベルに応えたり、立っている姿をほとんど見せないメイドもいただろう。彼女たちはいつも膝をついて、掃除をしていたから。ヴィクトリア朝の厳しい家政のルールでは、彼女たちは誰にも「その足首」を見せないように、長いスカートで足を隠さなければならなかった』(『NOT IN FRONT OF SERVANTS』P.88より翻訳・引用)


新刊ではこういう「人のエピソードではないもの」を掲載しませんが、無視もできず、なんとなくここに掲載しておきます。



現実逃避です、はい。