ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

コミケ68当選

運良く、今回も当選できました。これで、2002年の冬コミから6回目となりました。初参加は2002年ですが、1巻は2001年に制作しており、時の流れを感じる次第です。正直なところ、ここまでメイドジャンルが盛り上がるとは思ってもいませんでした。



2005/08/14(日) 3日目 東地区リ-13b



新刊は昨日から本格的に執筆を始めました。仕事は正直、人生の中で最も忙しいです。今日も休日出勤しないと片付かないのでは、と思えるほどです。やるべきこと、したいこと、沢山ありますし、それは早ければ早いほど、会社の為、自分のためになるという性質のものです。



しかし、これだけ忙しいことは人生でそうはないだろうと、思います。ということで、それ以外のすべてをなるべく切り捨て、新刊は作ります。但し、男性使用人編は資料や時間の都合で、次回になるかもしれません。




5巻『貴族と使用人(四)』 男性使用人編+使用人編まとめ

第七章 使用人として暮らす
(概論)
○使用人としての生活と楽しみ
・休日の過ごし方
  日々に何をしていたか?
  外出の自由とか、手紙とか、私室とか。
  お風呂の管理
・教会
・自分のため
・自転車

○転職:50%
・使用人の種類
・Notice
・探し方
・辞めるとき
・給与を上げるために
・クラスチェンジ

〇将来性:年金、保証について
・年金の話
・ロッジ
・引退後の話

〇主人階級との関わり
・主人との絆
(マイナス)
・主人にそもそも会える?
・呼び名
・その一方での差別
 『姿を見られてはいけない』
 『声を出してはいけない』
 物を直接渡せない。
・暴力事件
・子供にとっては神様

(プラス)
・様々な事例:娘のように・仕え続ける:献身と奉仕
  いくつかのエピソード
  マイナスとプラス。
  始まりと終わり
・世界が広がる
・目をかけてもらえる。


○両極端な体験をした例
「古きよき時代だった(肯定的)」
「自由の無い隷属(否定的)」 


○実在と物語のメイドさんの恋愛と結婚
1:禁じられた恋愛
2:恋人との出会い
3:階級を超えた恋
4:結婚した人々
5:8人のメイドたち?(もじり)実話・創作のメイドたちの恋
 

 ・妊娠
  妊娠にまつわるエピソード
  周りに誰もいない? ナースメイド? 軍人?
  失職の危険
  出産するメイド。庇護者はいないの?『侍女』の避妊方法。
  当時は本当に多産


第八章 男性使用人
1:男性使用人
・その位置づけ
・歴史的経緯(『エマ ヴィクトリアンガイド』にあるので概要で)
・税金の話
・どういう人間が?
 種類の羅列。多すぎるので……
・面白い人間模様


(種類)
・従僕
1:その歴史
2:仕事の内容
3:特殊な立場
4:逸話
 あのFredericの話から、RunningFootmanの話を。

・御者
1:仕事内容
2:意外な立場

・馬丁
1:仕事内容
2:馬の種類

・ガーデナー
1:仕事内容
2:コックとの関係
3:『VICTORIAN KITCHEN GARDEN』より

・ゲームキーパー
1:猟について
2:描かれる猟場の風景〜主要な映画やドラマから

・そのほかの仕事

これに、意外と人気があったので、『THE 1900 HOUSE』の本でも作ろうと思います。WEBに公開したものを再録するだけですが。



本編と位置づけた侯爵の話が進みませんし、ボリュームが非常にでかいので、今回は男性使用人を外すかもしれません。前半部分だけでかなりの分量・調査が必要になります。



厳しいスケジュールなので、全部詰め込めるか分かりませんが、使用人編の総仕上げになるので、気合を入れていきます。『英國戀物語エマ』やメイド喫茶関連で考えると、ジャンル的にも今年が最高の盛り上がりになると思います。



尚、原則的にイベント優先なので、『とらのあな』での新刊委託は間隔を開けて行います。