ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

理想のメイド映画・ドラマはやはり存在しないのか?

心が癒えるようなメイドが主役の映画とドラマを探していましたが、「心が癒える」と言う観点ではありませんでした。メイドが主役の映像は幾つもありますし、面白いのですが、癒しが無いのです。



そもそも何をもって理想とするかは個人差がありますが、「心が落ち着く」と言う定義にしておくと、無いのです。



むしろ、BBCのドキュメンタリー『VICTORIAN KITCHEN』(絶版・プレミアがついてしまった和書『英国ヴィクトリア朝のキッチン』の元ネタの番組)に出てくる、メイド役として手伝いをしている、ちょっとはかなそうなアリソンがベストなんじゃないの、というような状況です。



アリソンが真っ暗なキッチンに入り、無言のままキッチンのレンジを磨いていく数分間のシーンは神ががっています。と書くと「仕事の風景が見たいだけなんじゃないの?」と言う話になりますが、魂奪われるような映像とストーリーを見たいものです。



執事のそういう映像はあるんですよね。



でも、メイドがないのです。



作るしかないです。



ちなみに、『エマ』『シャーリー』は映画・ドラマではないので言及していません。『シャーリー』はもちろん癒しです。