最近、ブログを更新していませんが、Twitterで主にメイドイメージや、メイドイメージとの重なりを持つクラシックなドレス・イメージについて、ブレストをしていました。あるイメージはどのようにして受け入れられているのか、というところへの関心が強く、メイド以外にも広がっています。
オタク少女とピンクハウス
メイド服とドレス・パフスリーブを巡るイメージの重なり
日本での紅茶イメージの広がりについてのブレスト的メモ
特に、個人的には日本におけるヴィクトリア朝イメージ形成の歴史をどなたかに教えていただきたいと思っています。日本ヴィクトリア朝文化研究学会第10回全国大会の参加・感想にて取り上げた、井野瀬久美恵先生が紹介された『The Cambridge Companion to Victorian Culture』(asin:0521715067)では英国における20〜21世紀にかけてのヴィクトリア朝イメージの考察がありました。
英国ヴィクトリア朝イメージについて同書では、アメリカの学会による研究成果も大きかったり、ヴィクトリア朝イメージ形成で代表的なものとしては犯罪を軸としたリチャード・D・オールティックの『ヴィクトリア朝の緋色の研究』(1970年)と、ポルノや売春が隆盛を極めた事情を扱ったスティーヴン・マーカス『もう一つのヴィクトリア時代―性と享楽の英国裏面史』(1966年)の影響が指摘されています。
- 作者: リチャード・D・オールティック,村田靖子
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 1994/03
- メディア: 単行本
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もう一つのヴィクトリア時代―性と享楽の英国裏面史 (中公文庫)
- 作者: スティーヴン・マーカス,金塚貞文
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1992/10
- メディア: 文庫
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日本ではゴシック小説、児童文学や英文学、そしてホームズの影響も大きいと思いますが、それの「日本版」を読みたいと思っています。個人で出来る範囲としてはメイドブームとの関係性を持つ1980年代以降の英国イメージの形成に、世界名作劇場とNHKで放送された海外ドラマなどの放映年を整理しています。
その辺でも少しやり取りがあったのですが、今後、まとめます。2011/09/10あたりにつぶやいています。ひとつだけ抽出するならば、次のようなところです。
この辺は専門研究者の方に是非やって欲しいところです。英国内でのヴィクトリア朝イメージ形成の年代的分析は既にありますし、日本でもやって欲しいなぁと(既にやられている方がいたらすみません)。
2011-09-10 11:05:29 via web