ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

メイドやヴィクトリア朝を軸としたイメージ形成を巡るブレスト的つぶやきなど

最近、ブログを更新していませんが、Twitterで主にメイドイメージや、メイドイメージとの重なりを持つクラシックなドレス・イメージについて、ブレストをしていました。あるイメージはどのようにして受け入れられているのか、というところへの関心が強く、メイド以外にも広がっています。



オタク少女とピンクハウス

メイド服とドレス・パフスリーブを巡るイメージの重なり

日本での紅茶イメージの広がりについてのブレスト的メモ



特に、個人的には日本におけるヴィクトリア朝イメージ形成の歴史をどなたかに教えていただきたいと思っています。日本ヴィクトリア朝文化研究学会第10回全国大会の参加・感想にて取り上げた、井野瀬久美恵先生が紹介された『The Cambridge Companion to Victorian Culture』(asin:0521715067)では英国における20〜21世紀にかけてのヴィクトリア朝イメージの考察がありました。



英国ヴィクトリア朝イメージについて同書では、アメリカの学会による研究成果も大きかったり、ヴィクトリア朝イメージ形成で代表的なものとしては犯罪を軸としたリチャード・D・オールティックの『ヴィクトリア朝の緋色の研究』(1970年)と、ポルノや売春が隆盛を極めた事情を扱ったスティーヴン・マーカス『もう一つのヴィクトリア時代―性と享楽の英国裏面史』(1966年)の影響が指摘されています。



ヴィクトリア朝の緋色の研究 クラテール叢書 11

ヴィクトリア朝の緋色の研究 クラテール叢書 11



もう一つのヴィクトリア時代―性と享楽の英国裏面史 (中公文庫)

もう一つのヴィクトリア時代―性と享楽の英国裏面史 (中公文庫)





日本ではゴシック小説、児童文学や英文学、そしてホームズの影響も大きいと思いますが、それの「日本版」を読みたいと思っています。個人で出来る範囲としてはメイドブームとの関係性を持つ1980年代以降の英国イメージの形成に、世界名作劇場NHKで放送された海外ドラマなどの放映年を整理しています。



その辺でも少しやり取りがあったのですが、今後、まとめます。2011/09/10あたりにつぶやいています。ひとつだけ抽出するならば、次のようなところです。