ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

コミティア99 ろ12b(壁)で参加予定

開催日時:2012/02/05(日) 11:00〜16:00

開催場所:東京ビッグサイト

スペース:東5/6ホール ろ12b サークル:SPQR

公式サイト:コミティア準備委員会



コミティアに参加します。会場にて、お会いできることを楽しみにしております。お気軽にお立ち寄りください。新刊は冬コミの新刊となります。発掘できれば、シャッツキステとの合同誌も持っていきます。



まだティアズマガジンを買っていないので、明日に買わねば……



上半期では03/11(日)の帝國メイド倶楽部 in コスチュームカフェに申し込んでいます。参加見合わせを検討していた夏コミは「創作少年・メイドジャンル=英国メイド」から離れて、「評論ジャンル=メイド」とジャンルを変えての参加予定です。サークルSPQRの10年以上の活動の中で、コミケに「創作少年」以外で参加したことはないので初の試みです(コミティアではあり)。



ジャンルを変える以上、新刊も「英国メイド」ではありません。正確に言えば、作る本が今までと違うのでジャンルを変えるのですが、その辺は4月以降にでも公開していきます。


コミティア99・頒布予定物

『MAID HACKS』(実在の使用人のエピソード集・100本以上) 500円
『英国執事の流儀』(実在の執事の仕事の仕方) 700円
『英国メイドがいた時代』(『英国メイドの世界』の続く・19世紀末から現代まで) 700円
『誰かの始まりは、他の誰かの始まり ヴィクトリア朝の暮らし短編集・総集編』(短編51本)1,000円


初めての方には『MAID HACKS』、『英国メイドの世界』からもっと英国の屋敷を眺めてみたい方には『英国執事の流儀』をオススメしています。メイド創作を読みたい方には11年間のメイド創作、『誰かの始まりは、他の誰かの始まり ヴィクトリア朝の暮らし短編集・総集編』をオススメします。


コミックマーケット81・サークル参加無事終了と振り返り

2011年最後のイベント・コミックマーケット81へのサークル参加が無事に終了しました。サークルスペースにご来訪いただいた皆様、誠にありがとうございます。私が作った同人誌との出会いが、何かしらプラスとなることを願っております。


訪問される方々との出来事

基本的にコミケはサークルを来訪される方々が、なるべく短時間に多くのスペースを回る行動を原則としているので、忙しいです。そこでサークル側としても如何に来訪される方々の時間を無駄にしないかを意識しています。そういうところで、ノウハウ的な情報も出せそうな気がしてきました。私と言うよりも、売り子として手伝ってくれている友人が良く気付く人なので、常に改善はなされています。



今回も含めての感想となります。


「新刊下さい」

コミケのサークル参加を連続で続ける「ご褒美」は、この言葉です。新刊同人誌を読まずに「サークルの新刊」として欲して下さるのは、いわば「信頼」のやりとりのようなものです。その期待を裏切らないように活動したい、またその信頼を超えるものを提供したいという目標にもなります。


「新刊2冊下さい」「友人の分を買いに」

このところ多いのが、ご友人の分も購入されていく「新刊2冊下さい」です。この冬のコミケでもある程度の方がこのような形で本を手にしていかれました。変則的なところでは「自分の分を買う→友人と合流して、その友人が買いに来る・友人に頼まれてもう一冊買いに来る」パターンです。他に、友人に頼まれてスペースに来られる方もいます。


初めての方&「既刊全冊下さい」

ジャンルが隆盛するには「常に『初めてこのジャンルに興味を持つ方』が入りやすい」必要があり、「その入り口となる」ことを、私は同人活動で意識します。そのために、なるべく「分かりやすい」(その上で深く)同人誌を目指しています。また、新しく始めやすいように最近は続刊方式を避け、既刊も確実に変えるように運営しています。



そうした中、既刊全冊購入される方も毎回いらっしゃいます。さらに今回は、初めてでしょうか、「既刊全冊を2冊ずつ下さい」という方がいらっしゃったと売り子の友人から聞きました。その場に私が立ち会いたかったです。


「あれ、これ買ったかな?」

久我の同人活動も長く、既に19冊を刊行しています。またサークルを訪れる方々が毎回私のサークルに来ているとも限らないので、「あれ、これ買ったかな?」との言葉はよく出てきます。だいたい刊行時期と内容を説明していますが、ここ最近は机に並べる冊数を絞って分かりやすくするようにしています。


「以前買った本が良かったので」

「裾野を広げる入口となる」手ごたえのひとつが、この言葉を頂ける瞬間です。前回ためしで一冊だけ買って、それが面白かったのでもう一度来ていただける。私の同人誌の中では『MAID HACKS』と『英国執事の流儀』が、この「初めての方向けに、分かりやすい切り口」になっています。


ウェブ・Twitter経由でやり取りのある方々

自分の何気ないTwitter上の呟きから話が広がり、いろいろとご教示くださる同好の士の方々ともコミケ会場ではお会いできています。「ずっと会場でお会いしていた常連の方はあなたでしたか!」と思うこともありますし、「Twitter上ではお世話になりました」という方もいらっしゃいます。



Twitter上で同人サークルとしての存在を認知されて、足を運ばれてくる方々も毎回コンスタントにいらっしゃいます。どんな形にせよ興味を持っていただけれるのはありがたいことで、ウェブの活動は今後も続けます。


サークル観点で思うこと

過剰搬入

前回のコミケは「100円玉が足りない!」と言うところから始まりましたが、今回のコミケでもトラブルが生じました。搬入した同人誌の量が多すぎたことです。今回、新刊の同人誌が分厚かったことを忘れて搬入依頼をしてしまったために、過去最大の14箱(A3サイズ:A5サイズの220ページの同人誌が52冊入る箱)が!



机の下に4箱、後ろに2列5箱という形でスペース内には収まりましたが、これは誕生日席の内側の席だったがために偶然スペースが広かったことによるものです。本来的にはここまでの箱は入らないと思います。



毎回、コミケの前には宅急便受付場所を確認します。今回のサークル配置は東4ホールのスペースでしたので、搬出場所は東6ホールの先のクロネコヤマトか、東ホールの中間通路を通って東1ホール近くにあるゆうぱっくのどちらかを選ばなければなりません。近い方のゆうぱっくは「中間通路」である点で人の密度と動線が混乱していることが予想されたので、距離的にあるクロネコヤマトの利用を決め、この距離を分かっていたので、今回は運搬用カートを持ち込みました。



いずれにせよ、次回以降、もう少し在庫数は厳密に想定します。今回は忙しさもあって「厳密」どころか、感覚的に行ってしまったので……


お会いできなかった方々と交流について

今回、想定を超えたのが搬出量でした。とにかく遠いことで、時間がかかりました。今回の過剰在庫で時間がかかることをを想定して、当日は14時から随時搬出を行いましたが、4往復で1時間を費やしました。その1時間にスペースを訪問して下さった方々とお会いできなかったという、大きな失敗をしてしまいました。



その中で一つ感じることは、ここ数年、同人イベント「だけ」で得られる交流のようなものが減少している気もしています。その一因は、普段からコミュニケーションできているからかもしれません。



今回は上記のように「わざわざ私に会いに来て下さった方々」との機会を自ら逃してしまったこともありますが、同人で得られていたことの変化はマイナスと言うより、時代・環境の変化というところで、ではそこから一歩踏み込んで、同人イベントで得られていることは何だろうと、自分なりに考えるつもりです。


感想をうかがう機会の減少

「同人誌の感想」を直接聞く機会も本当に減りました。その点で、過去の遺産でやっているような気もしますし、『英国メイドの世界』という過去最大に感想を引き出せた経験をしてしまったが故に、それに比肩する価値を大きく作れない中、無いモノを望んでるのでしょうか。



もしかすると昔の自分は、もっとスペースを訪れる方々と会話を楽しみ、結果として感想を引き出せていたのかもしれません。つまり自分が変わってしまった可能性もあります。新刊を買いに来ていただけることだけでもありがたい「感想」です。この点で今すぐ答えはないのですが、この視点は今回の感想を書いていて思いついたものなので、結論は出さず、しばらく温めてみます。


久しぶりに新刊をジャンル買い

自分のサークル以外の感想を書くのは久しぶりでしょうか。今回、Twitterで縁が生まれたtakatoraさんの同人誌を買いに出かけました。メイド喫茶データベースを作られており、活動が始まる経緯も拝見していたので、その研究成果を読みたい気持ちが強くありました。



メイド喫茶データベース構想/実在したメイド喫茶のデータベース化について2011/01/09夜に交わされたつぶやき。



何よりも、実際にtakatoraさんにお会いしたかったです。takatoraさんは私の世界を広げた方で、『月夜のサアカス』『うさぎの森』へ行ってみようと思ったのは、takatoraさんが薦められていたからでした。



そんなこんなでtakatoraさんにご挨拶し、新刊を手にしました。地道な作業でしか作り上げることができない貴重なデータで構成された本で、何度か比喩として使っていますが、本当にリンネのようなコレクションへの情熱を感じます。ここからより分析が広がっていくことが楽しみになりました。サークルスペースでは同じくTwitter経由で縁があった秘め子さんが参加されているカフェシカロでメイドをされている凪さんが売り子をしているサプライズもありました。



その後、サークル「くぬぎやま通信社」シャッツキステの有井エリスさんが表紙を書かれている同人誌『アキハバラ カミラジオ』を、そしてサークル「秋葉に住む」へ。確かこのサークルの同人誌は、私がイラストをお願いしていた2005年ぐらいにGENSHIさんから教わっていましたが、今回はtakatoraさん経由で興味を持った、そこに委託された『JAM AKIHABARA FanBook』が目当てでした。



元々私はメイド喫茶秋葉原のコンテクストに強い関心を持っていませんでしたが、ここ数年は「日本におけるメイド」を理解するために、この領域で「好き」を持ち続ける方々の情報に接したいと思っています。ちなみに、実はここでも緩い繋がりながらも縁を見つけることができます。ひとつは『JAMアキハバラ』が私が初めて訪問した商業ベースのメイド喫茶であること、そしてこの店舗の名物店員だったイヌ発電さんが参加された同人イベント『帝國メイド倶楽部』で一度隣のスペースだったことがある点です。



他にもいろいろと広げられる要素はありますが、意外と気づかぬうちに、こうした「秋葉原」「メイド喫茶」コンテクストの端っこあたりにいたのだなぁと感じ入る次第です。


同人活動の原点回帰のために

今回のコミケでは「そこにしか書かれていない情報がある同人誌を欲しい!」との気持ちを思い出す機会にもなりました。これは久しぶりのことで、「欲しい同人誌がないから作る」をスタートとした私にとってはひとつの心境の変化かも知れません。そんな当たり前のことをと思われるかもしれませんが、同人にあってフォーカスを「自分」に絞っていたことは否めません。



また、長年創作メイド同人誌を作られて戦友とも呼べるきっしーさんのこの冬の同人誌に接したことも、「メイドが好きだった頃の過去の自分」を思い出すきっかけとなりました。2002年ぐらいの頃、日本にはメイドの資料が十分にありませんでした。そこで公開された映画『ゴスフォード・パーク』の完成度、そして『8人の女たち』エマニュエル・ベアール様が演じたメイドイメージ、さらにその原型とされたジャンヌ・モローが演じた『小間使の日記』のメイドは、いわばあの時代にメイドに関心を持って接した人々にとって、「同じ釜の飯」とも呼べるものでした。



今の自分は、かつての自分よりも圧倒的な情報量に接し、その時よりも密度の高い研究をできている自負はあります。しかし、今の自分は、昔と同じ情熱で研究し、また同人誌と向き合っているかと問われると、自信がありません。端的に言えば、コミケにおける情熱を、失っています。今回痛切に感じたのは、読者の方を「驚かせる」「突き抜けるぐらいのバカらしさ」をあまり実現できていないことでした。



2007年12月の『MAID HACKS』は一発ネタでしたが、2008年08月の『英国メイドの世界』は圧倒的存在感で、12月の『9巻 終わりの始まり』はArthur Munbyを召喚してかつ彼の登場する二次創作まで書くという勢いがありました。2009年08月の『英国執事の流儀』も切り口の独自性から、日本最高レベルの執事資料本との自負があります。



2010年12月には同人ノウハウを記した『英国メイドの世界ができるまで』を作って振り返りをしつつ、2010年08月は出版準備の忙しさからコミケ新刊では初の薄い冊子となる『英国メイドにまつわる7つの話と展望』を作り、2011年には『英国メイドの世界』の続きとなる『英国メイドがいた時代』、そして11年の創作活動の総集編『誰かの始まりは、他の誰かの始まり』を書きました。



この2010年12月以降はいわば『英国メイドの世界』という自分が作った同人誌・商業誌に代表される、「これまでの11年」との対峙だったように思いますし、そこからどのように「この先」を広げていくかの足場作りの時間だったかもしれません。その点で、来年からは再び「驚き・ここにしかない価値」を追求するつもりですが、時間的な都合から、その表現の場を同人誌に限らなくてもいいとの結論に達しました。



2012年のコミケは夏コミへの参加は行わず、冬コミのみの申し込みとします。1年かけて作りたい同人誌を作るつもりです。もちろん、途中でどうしようもなく同人誌を作りたくなるかもしれませんので、この方針は変わるかもしれません(夏コミ申し込みは2月なのでその時までにこの気持ちが生じなければ2月参加しません。



むしろ、2012年は商業発表の機会創出と、「同人誌以外の形」での「同人活動」を行うつもりでいます。2012年の目標としてもう一度書きますが、2011年はやや動きが取れず、守勢でした。2012年はもう少し機会を広げ、繋がりの中で、「10年後に残る価値」を生み出していきたいと思います。



そういった「広義での同人活動」をご支援いただければ、幸いです。2011年はありがとうございました。2012年もよろしくお願いいたします。


コミックマーケット81/3日目 東ル53bで参加予定・新刊あり

開催日時:2011/12/31(土) 10:00〜16:00

開催場所:東京ビッグサイト

スペース:東4ホール ル53b サークル:SPQR



冬コミでしかお会いできない方には、2年ぶりとなるでしょうか? 会場にて、お会いできることを楽しみにしております。お気軽にお立ち寄りください。


頒布予定物

『MAID HACKS』(実在の使用人のエピソード集・100本以上) 500円
『英国執事の流儀』(実在の執事の仕事の仕方) 700円
『英国メイドがいた時代』(『英国メイドの世界』の続く・19世紀末から現代まで) 700円
『誰かの始まりは、他の誰かの始まり ヴィクトリア朝の暮らし短編集・総集編』(短編51本)1,000円


初めての方には『MAID HACKS』、『英国メイドの世界』からもっと英国の屋敷を眺めてみたい方には『英国執事の流儀』をオススメしています。メイド創作を読みたい方には11年間のメイド創作、『誰かの始まりは、他の誰かの始まり ヴィクトリア朝の暮らし短編集・総集編』をオススメします。


同人誌即売会WASEKET02に11/05(土)参加予定・スペースNo.B7

早稲田大学の文化祭で開催される同人誌即売会WASEKET02にサークルSPQRとして参加します。開催既刊2011/11/05(土)・06(日) 11:00〜15:30の2日開催のうち、11/05だけの出展です。大学の文化祭での同人イベント自体は初参加ですが、通常のイベントは出会えない方々と接する機会だと思い、参加を決めました。



WASEKET02:公式サイト

http://waseket.web.fc2.com/waseket02/index.html



参加サークルリスト

http://waseket.web.fc2.com/waseket02/event.html#list


持ち込む同人誌

既刊の在庫が手元にあまりないので、当日は夏の新刊『英国メイドがいた時代』と『この倫敦の、空の下で』の頒布だけになります。持ち込み部数も極めて少ないです。



既刊については、電子書籍もご案内しております。



・DLSite

http://www.dlsite.com/home/circle/profile/=/maker_id/RG12950.html



・パブー

http://p.booklog.jp/users/spqrkuga


補足

主催の方にお誘いいただいたことだけではなく、自分では想定していなかった「文化祭」という場にも興味を持ちました。一般の方が来場する可能性があればこそ、普段と違う感覚も味わえるのではないかと。



今回はイベント用のペーパーを作りました。



同人っていろいろあるんだよということで、自分の活動をきっかけに「同人」に興味を持つ人、会社勤めをしながら好きを続ける活動をする人、そしてメイドの領域に関心を持ってくれる人が増えたらいいなぁと、そんな感じで書いています。さすがに11年近く研究を続けているので、何か後の世代に残るものがあればいいなぁとの気持ちもあります。



もうすぐ『英国メイドの世界』刊行から1年が経過するので、その時にも諸々書きますが、メイドがきっかけで変わった人生的なことも触れました。人生いろいろです。24歳だった青年(?)も、今では35歳のおっさんです。自分が受け取ったものから、何を返せるか、というところで、10年以上の活動、そして35歳という年齢は考えざるを得ない時期なのかとも思います。




ちなみに、早稲田大学だからこそ参加する気にもなりました。私は中央大学の卒業生ですが、早稲田大学のオープンカレッジで、カントリーハウス研究で知られる田中亮三先生の授業に通っていた時期があります。帰り道のバスや電車で御同道させていただいた折は、いろいろと英国の話を聞かせていただきました。そういう点で、思い出深い場所でもあります。



縁が重なっての参加ではありますので、当日はよろしくお願いいたします。


Twitterでの参加感想

コミティア97・無事参加終了

先日のコミティア97への参加は無事に終了しました。スペースにて本を手にして下さった皆様、誠にありがとうございました。2週連続の同人イベントは予想外でしたが、夏コミと打って変わって涼しく、身体には優しいコミティアでした。



COMITIA97見本誌読書会が今週末(08/27)にありますので、興味のある方はそちらで今回のコミティアで頒布された新刊を読むことができます。



次回の同人誌即売会の参加は冬コミを予定しています。今回のコミティアを通じて思うところがあり、11月のコミティアは出ないつもりです。


コミティア97 A39b(壁)で参加予定・夏の新刊『英国メイドがいた時代』を持ち込みます

開催日時:2011/08/21(日) 11:00〜16:00

開催場所:東京ビッグサイト

スペース:東5・6ホール A39b サークル:SPQR

公式サイト:http://www.comitia.co.jp/


コミケの翌週に即コミティア、ということが滅多に無かったはずなので、何かこう夢のような間隔の短さですが、普通に参加予定で準備も終えています。



会場にて、お会いできることを楽しみにしております。新刊や夏コミで完売した既刊も取り揃えていきますので、お気軽にお立ち寄りください。


頒布予定物

『この倫敦の、空の下で』 (短編50本?) 1,000円
『MAID HACKS』 (実在の使用人のエピソード集・100本以上)  500円
『英国執事の流儀』 (実在の執事の仕事の仕方:電子書籍化しています)  700円
『英国メイド好きの世界』 (出版記念イベント時)  300円
『英国メイドがいた時代』 (夏の新刊)  700円



初めての方には『MAID HACKS』、『英国メイドの世界』からもっと英国の屋敷を眺めてみたい方には『英国執事の流儀』をオススメしています。メイド創作を読みたい方には、『この倫敦の、空の下で』が適しています。


新刊告知〜『英国メイドがいた時代』再掲

英国メイドがいた時代
『英国メイドがいた時代』



今回の新刊は『英国メイドがいた時代』は、講談社から刊行した『英国メイドの世界』の実質的な続きで、19世紀末の英国メイドの世界の最盛期がどのように衰退し、なぜ現代に続かなかったかの解説を行います。


2011/08/22追記

twitter:104799031955427328:detail


コミックマーケット80・参加のご報告

先日の2010/08/14(日)、コミックマーケット80にサークル参加してきました。昨年の冬コミに落選しており、1年ぶりのコミケ・サークル参加となりました。当日、会場にてスペースをご来訪いただいた皆様、誠にありがとうございました。出版後の初参加ということもあって、出版へのお祝いの言葉をいただけましたことも、深く感謝しております。



活動の拠点となったコミケでお会いできる皆様に講談社からの出版を直接ご報告したかったのですが、出版直後の冬コミに落ちたこともあって、機会を逃していました。コミティアには参加していましたが、コミケでしかお会いできない方も大勢いらっしゃいます。



もしかするとサークル活動を止めてしまったのではないかと思われていたかもしれません。地道に続けておりますので、また次回以降、お会いできるよう努めます。



とにかく今年の会場は蒸し暑く、大変な混雑でもありましたので、参加された皆様は体力の回復をなさって下さい。そして、今回、お届けできた新刊を楽しんでいただければ、何かのきっかけになれれば、幸いです。



忘れっぽいので、当日にあったことを思い出していきます。


駅から大混雑

大崎駅からりんかい線に乗って、国際展示場まで行ったのですが、過去最高に駅が混雑していました。駅を走る人も初めて見ましたし、常態化したのか、駅員さんが笛を吹いて警告を出されていました。混雑が尋常ではなく、いつもは私が到着する7時ぐらい前の時間は、サークル入場者を妨げる人波もなかったと思うのですが、今回は大変なものでした。



公表されている参加数は20万人とのことでしたが、今年は普段よりも人が多く感じましたし、開場前に形成される列に、いつもより中学生〜高校生が多い印象も受けました。


サークル準備

このところ、新刊の種類が安定して少なく、テーブルの上に本を平積みする対応で済みました。過去最高では8種類ぐらいあったのが嘘のようです。『英国メイドがいた時代』を中心に平積みして、久しぶりに高さを出す展開にしました。積んでおくと、目に入りやすいとも聞きます。



ただ、こうした準備作業中も流れる汗が止まらず、今年は相当にやばいと考えました。朝に体験した普段と異なる混雑や、ネットや友人の情報で知っていた東と西の往来に費やされる時間を考慮し、今回は西から動かず、体力を温存を最優先しました。



気のせいかもしれませんが、以前よりも開場前行列の人が相対的に若い印象があったり、開幕した際に拍手だけではなく、雄叫びに似たコールがあがっていたのも、どこか普段と違う印象を強めました。


コミケ3日目開始!

その前に、なぜ参加するの?を言葉にする

なぜコミケに参加するのか、と根本的なところでいえば、自分の好きをお伝えして巻き込んでいく「同人誌」を頒布する最大の機会でもあるからです。ネットで情報発信をしていても、多分、接点は限られます。「メイド」や「ヴィクトリア朝」で検索しない人にも読んで欲しいと思うわけですから、「同人」という切り口で接点を持てるコミケは、自分にとって普段は出会えない方々と会う機会になるのです。



自分の本を読んだ方がこのジャンルに興味を持って下さることを願って、毎回、本を作っているわけですし、こうした「入口」であるべく、今までの方針として常に新刊を欠かさないようにしてきました。同人誌も、「一見の方でも、読めるように」作ることを常に心がけています。


いつもより一見さんに出会えた気が

だいたい時間帯に流れがあり、「10:00〜11:00」はこの時間に会場にいるので「ベテランの常連さん」、「11:00〜14:00」は一般入場で訪問される「常連さん」、そして14:00を過ぎたあたりから終盤にかけては、何か良い本を見つけたいと練り歩く「一見さん」に出会う機会が増す印象です。



ところが、今回は意外と最初の時間帯に一見さんが結構いらっしゃった気がします。といっても私が常連の方々全員のお顔を完全に覚えてはいないのですが、ネットや普段の活動で見かけていただけたのかと思いつつ、よくよく理由を考えると、今回は「表紙」が目立ったのではないかと。



友人の撮影より



珍しいところでは、英国に滞在されていた方が執事に反応されていました。何でも執事学校に通われていた方をご存知だとか。あと、動きとして『英国執事の流儀』がかなり順調に動いていた感じがして、もしかすると電子書籍化を進めた動きの中で、興味を持っていただけたのかもしれません。


友人の分+会場で推薦をいただく

今回、「新刊2冊ください」と友人の分を買われる方が10名ぐらいいらっしゃったように思います。何かこう、友人と一緒の同人誌を買うことで、同じ会話ができるきっかけになっているならば本望だと、胸を熱くしました。



と思ったら、今回、「その場で知人を紹介」して下さる方に出会えました! 自身でご購入されて気に入ったのち、なんと2回も別々の方をスペースに連れてきて下さり、私の同人誌をレコメンドして下さったのです。



さらに、別のサークルで本を買われた方がそのサークルの方のご紹介を受けたと私のスペースにて同人誌を手にされました。なにかこう、「信頼」をお預かりしたようで、とても嬉しかったです。



直接、ご紹介いただけましたこと、ありがとうございました。


Twitterやウェブでの交流

今まで「ブログを見ています」とのお話は何度かいただいたことがありますが、何気なく、Twitterを始めてから常連の方や、やり取りがあった方、紹介をいただいた方などを実際に面識を得る(名前と顔が一致する)機会が増えました。



今回は参加直前にTwitterでやりとりがあった方々にお会いできましたし、自分が記憶に残るエピソード(『英国メイドの世界』を通勤電車で読んでいる)伝えて下さった方とも、実はTwitterでやりとりをしていたことが判明しました。過去に日本のメイド同人誌を作っていた方にもTwitter→会場と、お話をすることも出来ました。



また、最近、Twitterでご紹介くださった方ともお会いできました。(元のTweetを私がRTしていたのかを聞き損ねてしまいましたが) もしもご迷惑でなければ、@で言及いただければと思います。


冷たい差し入れ

差し入れがとてもありがたく、冷たいゼリー、それにアイスwithドライアイスをいただけて感謝しております。ゼリー、甘みが染みてとてもおいしかったです。さらにアイスは近隣の方におすそ分けしたり、ドライアイスで飲み物を冷やしたりと大活躍でした。自分が今後差し入れをする際の参考にもなりました。



あと、いつも印刷を頼んでいるサンライズパブリケーションの担当の方が同人誌の確認にいらした際、差し入れとして叩くと冷えるアイスノン?的なアイテムをくださいました。緊急用とのことで、午後にこちらも活用しました。


出版お祝い

常連の方で、出版後に初めてお会いする方々から出版のお祝いの言葉をいただけたことは、とても嬉しかったです。また、帝國メイド倶楽部で同人誌を買われて以来、ずっと購入されているという方にもお会いできました。同人版や講談社版を読み込んだとのお言葉もいただけて、どんなボーナスステージという感じでした。ありがとうございます!



コミケで常連の方々とは長くお会いしてきましたし、その出版の続きとしての位置づけとなる新刊『英国メイドがいた時代』が、そこからの進化系として、今をお伝えできるものであれば、幸いです。何よりも、いつも違った価値を、同人誌では提供したいと考えています。前回を超える何かを追求して、「変化」をお伝えしていくことが自分のできることだと思っています。


ミニ情報

関係者の方なのか、下記情報をいただけました。







自分の同人活動にどう影響するかは分かりませんが、興味があるので出かけてきてレポートを書こうと思います。


想定の範囲外

コミケ最高!というぐらいの勢いで書いてきましたが、最後に、反省会です。


「100円玉不足」

始まってすぐ、理由はよく分かりませんが、100円玉の減りが尋常ではないことに気づきました。今回は1000円札で買われる方が普段の数倍以上いたようでした。だいたいコミケに来られる方はちょうどの値段で買われることが多いのですが、新刊の「700円」という価格設定は、『英国執事の流儀』と同じ値段です。同書を刊行した2009年夏には100円玉不足の危機が全く生じなかったことから、2年前と何が違うのかよく分かりません。



何よりも、17回目のコミケ参加でお釣り不足の危機が生じたのは初めてでした。そして今回、藁にもすがる思いで、普段はほとんど使わない携帯電話からTwitterにこう書きました。









すると、本当に奇跡的なことに、すぐに近隣にいたサークル参加(知人のスペースで店番をされていたとのこと)の方がTwitterを見て、両替を二度ほど申し出て下さいました。「あなたは神か!」というぐらいのタイミングで、泣きそうになりました。1度目の書き込みが10:53:13で、11:03:47に次の書き込みをできました。







さらに、他のブースでサークル参加されていた知人の方もTwitterを見て足を運んで両替してくださいました。その後も不足が生じたことで、何度か知人のサークルの方々や面識のないサークルの方に両替をしていただいたり、スペースに来られた方にちょうどの金額で支払っていただいたりと、多くの方の優しさに支えていただけました。



二度と同じことが繰り返さないように対策を講じますが、結果として「コミケという場の縁・繋がり」に支えてもらえる機会となり、初心を取り戻せた気持ちになりました。「優しさに、包まれたなら」というような展開で、本当にありがとうございました。


最後の罠:コミティア97はコミケの翌週だった!!!!

友人との打ち上げを終え、翌日朝からの仕事に備えるべく帰宅し、その日の報告をTwitterで行っていたところ、ふと気になる情報に接しました。コミティア97は、来週の08/21(日)開催であると。



ユリウス・カエサルは「人は見たい現実を見る」と述べましたが、私は「コミケの翌週が、コミティアであるはずがない。私の記憶する限り、ほとんど2週間後だから、これは間違いだろう」と思い込んでいました。しかし、今回に限って、コミティアに当選した封書を開封していませんでした。



開けると、08/21(日)開催で正解でした。



即座に自宅の在庫を宅急便搬出する準備をしました。しかし、コミケで余った在庫は大阪にある印刷所へ送り出したばかりでした。大阪からまた東京に戻せるのか分かりませんでしたが、日本の宅急便は非常に優秀だったおかげで、コミケから搬出した翌日に印刷所(大阪)に届き、印刷所からも「コミティアへの搬入は可能です」と連絡をいただきました。



ということで、なんとか、コミティア参加の準備が整いました。今日、ティアズマガジンも買いました。


次回以降

この後は例年通り、8月コミティア、11月コミティア、そして12月コミケに参加予定です。新刊については、貴族の領地経営の話か、創作パートの完結編を目指そうかと思っています。冬はあまり時間が無いので、創作の可能性が高いですが、果たして完結できるのかという問題もあるので、8月いっぱいは考えるつもりです。



というところで、コミケのサークル参加レポートを終わります。次回今週末のコミティアでお会いできる方は是非、お立ち寄りください。今回、完売した在庫も揃えてお待ちしております。



トラブルもありましたが、そのおかげで、いろいろと初心を思い出せたコミケでした。いつも手伝ってくれる友人たち、それにこの場でお会いできる方々に、感謝いたします。



後は新刊の感想をお聞かせいただければ、次回以降に反映していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。