ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

既刊1〜4巻を廃棄・改訂版の方向で検討

ちょうど在庫数が揃ってゼロに近づいたこと、或いは再版するにはあまりにも中途半端な数になったこと、既に刊行から数年を経ていることもあり、1〜4巻を次回コミティア辺りで廃棄とする予定です。この4冊を1冊にまとめて、今年の夏コミで再版するのが、妥当ではないかと。



1巻:2001年冬

2巻:2002年冬

3巻:2003年冬

4巻:2004年冬



内容には大幅な見直しが入ります。1〜4巻を刊行した2001〜2004年から数年を経た今現在、手元にある資料の質は異なっています。とはいえ、当初、こうした同人誌を必要とした方々にとっては、あの時期ほど極端に新しい情報は無いので、買い直す必要性は薄いと思います。



どちらかというと、物を作る立場として、過去に作って足りなかった部分を追加し、詰め込みすぎの情報を削除し、より完成度の高いものに仕上げたい、という欲求の方が強いです。この為、今年参加する予定の同人イベント(コミティア5月・帝國メイド倶楽部)では、表立って1〜4巻を頒布しませんこと、ご承知おき下さい。



1〜4巻については発行部数がある程度の数になっており、さすがに必要な方には行き届いている、との認識があります。その一方で、「ヴィクトリア朝の屋敷とメイドの素晴らしさ」を新しい読者の方(強い興味が無い)に伝えるには、「今ある同人誌の時間による相対的劣化」が著しいのも、事実です。



一番未熟だった頃の内容「だけ」で判断されるのは、辛いです。1巻を刊行したのは2001年、2巻も2002年、これらは『エマ ヴィクトリアンガイド』が出た2003年以前のものですし、『ヴィクトリアン・サーヴァント』『図解メイド』が出る、何年も前の話です。現在はそうした比較対象が存在している点で、見直しは不可欠です。



現在の状態を示す「最新刊」で判断していただきたいのですが、イベント会場では「1巻」だけを手にして、去られる方も多いです。これは、個人的には不本意で、それも見直しの理由となります。



改訂部分は主に資料とイラストになります。1〜4巻までイラストをお願いしていました蓮野さんも「再版のときは描き直したい」と言ってくれましたので、夏コミにて新しい形で作ります。



どうしても既刊の1〜4巻のいずれかが必要な方は、メールにてお知らせください。イベント会場に、在庫として残っている分は持って行きますので。2月ティアは全部持っていくつもりですが、表には出しません。



1巻:2冊

2巻:そこそこ

3巻:3冊

4巻:そこそこ



ページ数は84+52+108+100なので単純合算で344ページです。表2・表3などの空白もあったり、奥付がひとつで済んだり、削減する方向で300〜320ページ辺りで落ち着けます。



とらのあな』にて頒布をお願いしている分については在庫の補充を行わない方向で進めます。



今週末、再版の内容や方向性を確定させ、再度、詳細をお伝えいたします。また、改訂版を作成する際、既刊との変更点についても公開するようにします。