ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

『英国メイドの世界』増刷予定と、自分で通販をしない理由

コミケに受かったこともあり、『英国メイドの世界』の増刷を行うです。一応、初めての増刷です。



委託の再開も「とらのあな」の許可が出次第、行います。



初版、どんだけ刷ったかは、機会があればネタとして公開します。事前に話した人のうち、自分以外にはひとりぐらいしかその数を適正だと思っていませんでしたから……印刷した総重量も笑えます。



新刊にまつわる数字とか、累計の頒布部数とか、「二次創作でもなく」「プロでもなく」「文章だけ」のサークルによる同人活動としては、面白い数字と言えます。それだけ、同人活動にはまだ可能性があるんだなぁと思えるものです。テーマ付けとセグメントと時流など、結果論ではありますが、きっと他にもいろんな領域が広がっているはずです。



その中で、「とらのあな」や、インターネットの情報頒布力は、マーケティングの要素として必要不可欠なのだとも思いました。同人イベントで、「何人が自分の本を手にしたか」カウントしたことはありますが、見てもらわなければ、存在しないも同じです。



とらのあな」で言えば、委託も重要な要素です。



たとえば、「個人通販しないんですか?」と聞かれますが、50冊の同人誌を個人で扱うのに費やす時間は、どれぐらいか考えてみます。



印字して、封筒に詰めて、送料を支払ってなどの手続きを1冊最低10分で行ったとして、50冊×10分=500分=約8時間、です。実際には依頼が重ならなければここまでの規模になりませんが、その上で個々にトラブルが起こり、時間が費やされる可能性もあります。在庫も自宅で抱えなければなりません。



こういう「非創作活動」の時間はゼロに近づけて、すべて創作に使いたい、というのが個人の意思としてあります。実際に使いきれてはいませんが、創作活動以外の時間はなるべくアウトソーシングしていくのが、リスク要因として存在するトラブル対応を避け、働きながら同人を続けていく技術なのかと、自分は思います。