ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

メイドブーム関連の知識のありか

以前、いろいろとメイドブームへの考察を重ねました。不完全にせよ、書くことで、正確な知識ある方からのコメントをいただけると思ったからです。さながら、自分が「メイドに詳しくない方に語られて、語ろう」と思ったように。



メイドブームの終焉は「衰退」か、「定着」か

補足・メイドブームの断続性と連続性を考える

メイドブーム関係の言及をしている理由

メイドブーム関連はひとまずここまでに



以前の一連のエントリで、有村さんが紹介した「メイドブームに関する記事」を取り上げましたが、幸いにもコラムの著者・森瀬繚さん(Moliceさん/クロノスケープ)から直接様々な情報をいただき、森瀬さんの記事(メイドとウェイトレス)、さらには森瀬さんが『殻の中の鳥』の製作者の方にしたインタビュー、また『動物化するポストモダン』で言及されていた「黒猫館」の情報源も見つけるなどして、いろいろと読み込んでいます。



結論から言えば、欲しい知識は森瀬さんの記事で十分な感じがしています。私が直感的に思っていたことが説明されていたり(屋敷から出て行ったメイド」)、メイドを題材としたゲームと主要な作品の年表も記されており、メイドブーム関連の言説は相当整理されています。



他に、別角度の視点、補完しあえる視点として、メイドスキーである方の意見を運良くウェブで見つけました。とても身近というか、同人活動で縁があり、様々な方と出会うきっかけをくださった貴島吉志さんがウェブで公開されていた対談記事です。2006年の公開時に読んだ記憶がありましたが、当時は私が理解できるレベルになかったので、今読み返すと、とてもわかりやすくメイドブームを描かれています。



観音王子×貴島吉志 メイド対談



ここでは上記の記事と重なる部分と異なる部分があって、両方を読むと、その当時の時代感覚が伝わってくるように思えますし、同人の部分の指摘も興味深いです。この辺りが分かっただけでも、勉強になりました。



後日、森瀬さんの記事については紹介したいと思います。


追記:2010/12/04

墨東公安委員会様により、某Y氏への私信(「メイド」喫茶取材方針に関する一提言)(2006/12/04)として、日本におけるメイドとメイド喫茶の展開について、十分な記述がありました。



こちら是非、ご参照ください。