ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

2012年04月より秋葉原のカフェ『月夜のサアカス』で蔵書を一部公開

2011年の年末ぐらいにTwitter上で「自分の本棚を公開できる場所が欲しいなぁ」とつぶやきました。これまでに何度もその呟きをしていたのですが、たまたま私が好きで利用しているカフェ『月夜のサアカス』のはるきさんから、「本棚の企画、どうでしょうか?」とお誘いを受けました。すぐに、「是非、お願いします!」と答えました。



この企画の告知が、昨日2012/02/26に行われました。以下、はるきさんと私のTwitterでの呟きとなります。































2010年11月に、私は『英国メイドの世界』出版記念企画として秋葉原・シャッツキステにて『英国メイドの世界』出版記念コラボイベント(11/24〜28まで)を行いました。その時もやはり私が好きなお店で、かつオーナーの有井エリスさんにお声掛けいただき、実現しました。



その時にいろいろと学んだものもありましたし、では次にどうするか、というところで、「恒常的に本を置ける場所が欲しい」との気持ちが募りました。イベント期間限定の公開から進んで、今回は可能な限り長期に場所を確保することを一つの主眼としました。



『英国メイドの世界』はメイド界の「高速道路」を目指す(2010/11/02)に記したように、私は「高速道路」の建築にも興味を持っており、「出版した本・同人誌」に加えて、その本を生み出した「リソース」の公開を通じて、「高速道路」の資材にしたいと考えています。



また、私は今、「日本で語りえるメイド」を調べていて、そのコンテクストの多様さに打ちのめされています。英国メイドだけでもまだまだ知りたいこと、学ぶことが多すぎるのですが、日本の事情についても私一人では到底学びえません。だから、私は自分が持つリソースの一部を解放し、同時に、私自身が学ぶ機会を得られる「きっかけの場」を探していました。ご紹介したはるきさんの言葉で言えば、「同好会的に、メイドさんを語り合い研究する場としてのメイド喫茶。大学の研究室のような雰囲気」であることを願っていますし、私自身、その中では「好きなレコードを持ってくる参加者の一人」に過ぎません。



他にも、私がなぜ「日本で語りえるメイド」を学ぶかについて、そしてカフェの現場にこだわるかの理由は、また別の機会にお伝えするつもりです。この活動と、メイド研究は私の中で明確に繋がっています。



最後に、今日Twitterで見かけた、私に響いた言葉です。







自分にとって、メイド研究はmissionです。