ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

入稿終了(未来日付ですが)

本日、無事に入稿が終了し、肩の荷が下りました。肩こりと手首の痛みは残っていますが。



総ページ数100、解説、短編小説7本+中編小説1本、という陣容です。既刊同人誌を読んでいれば楽しめますが、持っていなくても楽しめる仕上がりになっています。




ヴィクトリア朝の暮らし』第五巻
 〜使用人の日常生活〜
GENSHIさんによる表紙・裏表紙





■第七章 使用人の日常生活
短編:『擦り切れた膝』をオープニングに。
転職
 ・転職事情/使用人の四分類
 ・次の職場の探し方/辞職する
 ・職を辞する理由/離職率について

使用人の日常生活
 ・いつ休めますか?/どこで何をしましたか?
  都市・屋敷/屋内・外出で分類

■幕間の章 村娘、メイドさんになる

■第八章 ヴィクトリア朝の暮らし短編集
   ブリキのトランク
   階段の途上
   夕暮れは、明日へ
   通り、過ぎてゆく
   束ね髪
   いっぱいの、トランク
   すべてはじめから

■ゲスト・コメント
■参考文献集
■終わりに
■付録・英書資料翻訳

解説部分は「使用人の転職」と「日常生活」、これは百年前の人々がどういう環境でどういうす過ごし方をしていたかという内容になるので、メイドが好きとかヴィクトリア朝が大好き、という人以外にも対応した作りになっています(結果として)。



短編小説は続き物があるものの、ほとんどは一発勝負、初めて当同人誌を手に取る方に対応できる内容です。本当は、表紙の戦闘力が高かった去年の外伝2巻で、こうした汎用的な内容を扱わなければならなかったのですが、あまりにも濃い内容を凝集してしまったので、そこだけで判断されたかも、という苦い思い出があります。



今回は表紙と中身が一致しており、気軽に手に取りやすく、読みやすい内容になっています、と自分で言うのもなんですが。勿論、今までの読者の人には何倍も楽しんでいただけますし、期待を裏切るような真似をせずに済みました。誤字脱字や言い回しのミスも過去最低のはずです。



今後の夢は、自分が今までに書いた短編小説や場面を描いてくれる漫画家さんに出会うことです。身内に聞いている範囲では、短編小説の好みはいろいろ違っていて、どの小説が支持されているのか、実はわかっていません。