ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

『ヴィクトリア朝の暮らし九巻 終わりの始まり』コミケ75から頒布開始

メインタイトル:『終わりの始まり』
サブタイトル :「ヴィクトリア朝の暮らし 九巻」
サイズ    :A5サイズ
ページ数   :76ページ
頒布価格   :500円
頒布時期   :2008/12/30 コミックマーケット75 3日目・東ポ21bにて頒布開始


目次は以下になります。




【目次】
○はじめに――――――――――――――   五

本同人誌『終わりの始まり』の内容について
  同人誌『ヴィクトリア朝の暮らし』について
  『英国メイドの世界』から買われた方へ
  引用について
  刊行した同人誌の参照
  表記について

○第十四章 上級使用人補遺――――――   七

 短編小説「スチュワード」――――――   八
 1・スチュワードとは?―――――――  十二
 2・仕事の内容―――――――――――  十三  
 3・種類――――――――――――――  三三
 4・特殊な立場とエピソード―――――  三三
 5・制服――――――――――――――  三八
 6・待遇と将来性――――――――――  三九
 7・管理した場所・職場―――――――  四一
 8・終わりに――――――――――――  四二
 9・有名なキャラクターや実在の人物―  四四
 参考資料――――――――――――――  四四

○第十五章 ヴィクトリア朝の暮らし短編集 四七

  明日の自分
  冷たい頬
  その、指先

○第十六章 使用人の生涯
 彼が残した記録―――― 五五
  1・はじめに
  2・データから見る使用人
  3・墓碑から伝わるエピソード

○『窓辺にて』――――――――――――― 六九

○あとがき――――――――――――――― 七一

表紙・裏表紙  へきう様
表紙デザイン     王将様
本文         久我真樹





スチュワードは『英国メイドの世界』の続きです。領地で部下を管理し、屋敷を監督する執事やハウスキーパーとはひとつ上のレベルで、屋敷のある領地そのものの「経営」を行うスチュワードを取り上げました。この職業について、非常に詳しい解説を書けました。同人誌進捗で書き続けましたが、使用人のレイヤーではないので資料はあるものの、個人の声が集め切れなかったのが心残りです。何年後かわかりませんが、もう一度、書く機会を作ります。



また、今回はメイドと結婚した百年前の紳士、Arthur Munbyの業績(使用人研究に対する)を讃える同人誌になりました。それが『使用人の生涯』です。六九二人の使用人の墓碑から、様々なエピソードを集めました。全部はとても紹介し切れませんが、日本でこの本の中身が紹介されるのは、非常に珍しいと思います。(学会を知らないのですが、自分の知る限りにおいて)



短編小説の方は、本邦初でしょうか、本格メイド小説ならぬ本格フットマン小説の一部を掲載しています。見習い執事とかそういうものではありません。書こうと思ってしばらく忘れていましたが、今回、使いました。物語の主役は『ヴィクトリア朝の暮らし7巻 忠実な使用人』に登場した青年サイラスです。



他2本は実際に読んでお楽しみ下さい。



そして宣伝用に。