ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

都の表現規制(非実在青少年)、9月審議は延期、12月再提出

この前のコミティア93参加時、同人版の『英国メイドの世界』で巻頭カラーイラストを描いて下さった神奈江淳さんとお会いしました。神奈江さんは東京都の条例(表現規制)が9月に再審議される件の推移を、今後も見守ることを伝えるポスターのイラストを描かれ、コミティアで有志とともに下記パンフレットの配布をされていました。







他に、活動についてのパンフレットもあるようです。



私個人としては表現規制には反対ですし、運用側の恣意的な解釈が入る余地が多いのは問題だと認識しています。過去にヴィクトリア朝の表現規制と作家というのを書きましたが、同人という表現の場で育てられた立場としても、都が表現規制に乗り出すと、表現の機会自体が同人の場で減る可能性があります。



同人は今回槍玉にあがっていないように見えますが、非常に潰されやすい立場です。主に公共施設を利用している同人イベントを開催できなくするのは非常に簡単だからです。



こうした長期にわたる問題は風化しやすくもあり、忘れた頃に成立、という話もありえます。2010/09/08に出ていた朝日新聞記事によれば、規制案は9月提出延期、12月再提出予定とのことで、引き続き、規制の意思は表明されています。今後も注視が必要だと考え、日記にてご紹介しました。