ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

『コードギアス 反逆のルルーシュ』

トラックバックをいただきました。



こちらの方は「ボトムズ」との対比をされておられます。

http://d.hatena.ne.jp/kumaXX/20070220#p2



で、個人的にロボットの動きに限定しますが、ナイトメアが地上を走る姿はボトムズ的です。それに大きさやコックピット(ボトムズはお腹ですが)の感覚も近しいのかなぁと。



ボトムズともうひとつ連想したのが、「レイズナー」です。銃撃の構えと言うか、デザインと言うのか、崩壊した廃墟の街での戦闘、人間を殺すロボット、という観点では「レイズナー」も思い出させます。



いずれにせよ「ボトムズ」も「レイズナー」も高橋良輔監督のものなので、そうした世界観への意識があるのかもしれません。(「ガサラキ」は見てなかったのでわかりません)



ロボットモノの要素を混ぜつつも、主人公の「他者を命令に従わせる」絶対的な能力が「対人能力(直接目を見る)」に限定されているのは、面白いですね。「すべての命令に従え」と言う「命令」は無しなんでしょうか……


『秒速5センチメートル』

予告編と第一部を視聴したので勢いがつき、前売り券も買ってきてしまいました。こういう作り方があるんだという部分での新鮮な驚きと、映像の美しさ・画面構図が記憶に残りました。アニメを見ていて、「構図が綺麗」と思うことはあまり無いので、印象的です。



ストーリーそのものは劇的なものだったり、際立ったものではないかもしれません。しかし、その風景を、彼らがいる時間を切り取るセンス、そこから紡がれる情景が尋常ではなく美しいです。で、その背景、今ここにある日本、です。



主人公たちを見ていて、自分が小学生〜中学生ぐらいだった頃を思い出します。今は何不自由無くできることも、当時は冒険だったり、不安だったり、と。今いろいろと思い起こすだけでも、なんだかあの頃の感情がよみがえってきて(主に美化したい方)、身悶えしたり、切なかったり。



帰りたくなるような、そういうのを再現できるようなモノを作りたくて、いろいろと日々修行中です、と言っている今も、十数年後には戻りたい時間になるんでしょうね。