ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

p3**[映画・ドラマ]映画『復活』

国はロシアですが、「メイドと貴族の恋」という話がありました。詳しい感想はhttp://spqr.sakura.ne.jp/data/movie_other_j/resurrezione.shtmlに書いていますが、これはやや特殊なケースだとは思います。ものの本によるとトルストイは200人以上私生児がいたとか……



久我がヴィクトリア朝に興味を持つ経緯は様々にありましたが、『世界名作劇場』→『若草物語』→『クリスティ』→ドストエフスキーなどロシア文学、というところから、その時代に共通する生活風景に興味があった、というのが強いです。



そういえば学生時代にサークル誌を作ろうと言うことになって、「『若草物語』の生活風景」を研究することにしました。大学に入ってから『続若草物語』を読み、ベスの姿に涙したのが発端です。その時、資料を探しましたがほとんど無かったので、小説本文の中から物語の構図や時系列、食べ物、衣装、人物関係を勉強しました。ライムの話や友人をもてなそうとしたときの失敗した料理とかが、かなり記憶に残っていました。



その時に「あれ? お父さん、働いていないじゃん」と気づいたのですが、多分それが今の同人誌の源流なのでしょうね。欲しいと思うものがそんなに世間の需要に無いので、自分で調べる、ということがよくあります。大学での専攻は文学ではなく、経済学でしたが、自発的に勉強らしいものをしたのは、それぐらいだったかもしれません。



トルストイ関連では、友人が身悶えしたという(子供時代、というときに感じるあの感覚)『幼年時代』『少年時代』『青年時代』も貴族というか金持ちの坊ちゃんの教育事情が書かれていました。今読み直すと、もしかしたらもっと読み取れる情報があるかもしれません。