ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

より多くの創作を生み出すために(08:00)

結局、「転職」「使用人の日常生活」にすべてを注ぎ込むことにしました。「メイドの結婚と恋愛」「主人との絆」は今時点で、高い品質で書けないと判断しました。朝目覚めると腕と肩と手首が痛く、具合もあまり良くないです。このペースで今日と明日2日続ければ、確実に本業に支障を来たします。



このうち、「使用人の日常生活」は小説や創作のネタが数多く込められていて、公開するのにためらいもありました。しかし、どの道、知識は英語レベルで刊行されていますし、共有されるべきものです。



何よりも、この同人誌刊行によって、どれだけの視点を読者に与えられるのか、それを受け取った創作者の人々の心をどれだけ刺激し、面白い解釈や創作に出会えるのか、見たくなりました。



料理を作ることも大事ですが、久我ひとりの手で調理するには勿体無いものです。その材料によってどんな料理が誕生するのか、そういう話です。



自分自身は物語の創作者でありたいと思うものの、仕事でも日常でもすべてにおいても、物事をシンプルで分かりやすくしたい性格・欲求が非常に強くあり、わかりやすく概要を伝える・整理する「トランスレーター(翻訳者、広義で解釈者・伝え手)」の力の方が、小説を書く力よりも遥かに上でしょう。



創作のエッセンスは詰め込みました。ここから感じて、盗んで、広げて、そして久我の心に、読者として接点を持ったあなたが作る作品を響かせて下さい。どんな解釈をしたのか、教えてください。描いた世界を見せてください。料理を、食べさせてください。



それが、自分の小説を描くよりも、大きな喜びになります。



資料本を作る作業のほとんどは自分の為でしたが、今回はそのひとつ上を目指してみようかと思います。ヴィクトリア朝のメイドと使用人のエッセンスを、ひとつの解釈を、お届けします。



でも、まだまだ全部は書いていないですよ。情報量があまりにも膨大すぎて書けませんです。精選された結果を受け取るのか、取捨選択するその過程までを含めたものなのか、この差の違いを次の創作で見せられるよう、頑張りますとも!