久々に書いた割りに、そこそこまとまったものが書けました。本当は03/31に完成していないといけないので2週間のビハインドですが、視点を打ち込むことは出来ました。
ちょっとわかりにくい言葉ですが、輪郭を最初に描き出し、詳細は後で詰めていく作業をしています。なので、最初の設計図が間違っていると、ろくなものが出来ません。ここで適切な分類を出来ているかどうかは感覚的なものですが、今時点ではよいものになっていると思います。
2002年に『ヴィクトリア朝の暮らし2巻』を作った頃に書いたテキストを一部流用しようと思っていましたが、わかっていない頃に書いていたことが多く、今は使用に耐えないので、ほぼ切り捨てました。
一部、2007年夏に作った「執事解説」にて描いた要素も、上級使用人へ引越しさせています。執事の解説だけに納まらず、すべての上級使用人に共通する内容も含まれているからです。
他に、使用人の歴史の簡単なところも書いていますが、実はこの辺、資料が劇的に少なく、何が正解かどうかは、結局、「書いている人」に左右されているのではないか、と思えています。現時点で『ヴィクトリアン・サーヴァント』のPamela Horn女史と、カントリーハウス研究家マーク・ジルアード氏の『英国カントリーハウス物語』以外では、ほとんど「使用人事始」的なものは見ていません。
しかし、こうした本においてさえも、それが「絶対的に正しいか」は、曖昧なのです。
『今日認識されているような家事奉公の起源を調査するために目を向けなければならないのは、中世イングランドである。その証拠はなかなか見つけられず、見つけたとしても判別することは難しい。というのは、中世でも、使用人という言葉は、卿よりも広範な意味を持つ言葉だったからだ』(『ヴィクトリアン・サーヴァント』P.4より引用)
ほとんど同書に書き尽くされているので、いまさら自分が、というのもあります。一見さん向けに、簡単に書ければいいなぁと思います。